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ずーみんのはがき絵七十二候

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オオイヌノフグリ

2022-03-18 01:03:33 | 日記

 小さくて可憐な花、オオイヌノフグリというちょっとかわいそうなネーミングです。小さい小さい花ですが、ある意味これも春を代表する花と言えるかもしれません。

 韓国語でも「オオイヌノフグリ」という意味の名前を持っているようです。おそらくは日本名の翻訳なのでしょう。韓国名「큰개불알풀(クンケブルアルプル)」の「큰(クン)」は「大きい」、「개(ケ)」は「犬」、「개불알(ケブルアル)」で「犬の陰嚢」、そして最後の「풀(プル)」は「草」の意味です。

 

 

 「オオイヌノフグリ」という草があるということは「イヌノフグリ」という草もあるということです。オオイヌノフグリよりもさらに小さく、さらに可憐な花です。オオイヌノフグリがヨーロッパからの外来種であるのに対し、イヌノフグリは日本在来種です。イヌノフグリはオオイヌノフグリに繁殖干渉を受け、今では絶滅の危機だと言われています。オオイヌノフグリはそこらじゅういたるところで見られますが、実は私はイヌノフグリを生で見たことがありません。近縁種どうしは環境に対する好みのようなものが似ているので、同じ場所では共存しづらいということなのでしょう。最も強い種に統一(?)されてしまうことが多いようです。そういえば以前、ハーブの寄せ植えの鉢を買ってきたのに、いつの間にか全部ミントになってしまったことがありましたっけ。


第9侯 菜虫化蝶 

2022-03-15 01:02:42 | デザイン書芸

 七十二侯中第九侯「菜虫化蝶(なむしちょうとかす)」は3月15日から3月20日にあたります。

 

 

 菜虫とは主としてモンシロチョウの幼虫のことを指し、ダイコンやアブラナなど、「アブラナ科」の植物を食べる、いわゆる「アオムシ」のことです。さなぎの姿で越冬し、華麗な蝶へと変態する時候です。

 ひらひらと舞う姿は春の象徴でもありますが、菜っ葉を育てている人から見れば憎い害虫でもあります。

 「菜虫化蝶(なむしちょうとかす)」という字をデザインして書いてみました。


シュンギク

2022-03-13 12:15:28 | 日記

 プランターで育てていたシュンギクにトウが立って、花が咲きました。冬の間はお鍋をするたびにお世話になりましたが、もう固くなって食べられなくなってしまいました。

 

 

 冬が旬のこの野菜をシュンギクと呼ぶのは少し違和感があると感じていましたが、春にこの花が咲くからなのだなあと知りました。花はキクに似ています。キク科なのだそうです。


第8侯 桃始笑

2022-03-11 08:09:25 | デザイン書芸

 七十二侯中第八侯「桃始笑(ももはじめてさく)」は3月10日から3月14日にあたります。

 「笑」の字は花が咲くことをあらわす文字だそうです。植物に関係のある「たけかんむり」がついています。そして「咲」の字は「口」がついていることからもわかるように、人が口を開けて笑うことを表しています。どこかで取り違えが起こったのでしょうか。

 

 

 「桃始笑(ももはじめてさく)」という字をデザインして書いてみました。

 桃は古くから霊力を持つ木と信じられてきました。3月3日の桃の節句(上巳の祓)は旧暦で行う方が桃の開花時期とぴったりくるかな、とも思います。

 


第7侯 蟄虫啓戸

2022-03-06 15:06:13 | デザイン書芸

 七十二侯中第七侯「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)は3月5日から3月9日にあたります。

 二十四節季は「啓蟄」に移りました。この「啓蟄」ですが、以前に韓国で私の作品展を開いた際に、私の作品の題名が「啓蟄」であるのを見て、「驚蟄」ではないのか、という方がいらっしゃいました。そんな字は見たこともなかったのですが、後で調べるとその字でも検索できました。韓国ではそちらの方が一般的なようです。

 

 

 冬越しをしていた虫たちが目覚める頃です。もぞもぞと起きだして、土から出てくる様子を「戸を開く」と表現したのは面白いなあと思います。

 「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」という字をデザインして書いてみました。