ずーみんのはがき絵七十二候

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

第36侯 大雨時行

2022-07-31 06:51:08 | デザイン書芸

 七十二侯中第31侯「大雨時行(おおあめときどきふる)」は8月2日から8月6日までにあたります。

 にわか雨であり、夕立であります突然の大雨は、夏空にもくもくとわき起こった入道雲の、その下で起こっている気象現象であることが多いです。「いかにも夏」というイメージの白い雲の下では、空が急に暗くなり、突然、大粒の雨がはげしく降ってくることが多いようです。

 

 

 「大雨時行(おおあめときどきふる)」という字をデザインして書いてみました。

 日中の強い日差しであたためられた地面から、熱せられた空気が水蒸気とともに上昇気流となって上空へと昇っていきますと、大気の状態は非常に不安定となり、積雲→雄大積雲(入道雲)→積乱雲(かなとこ雲)というふうにどんどん成長した雲は、時には雷をともなって大雨を降らせます。このような「ゲリラ豪雨」が時折降ることがある時候です。


うなぎ

2022-07-28 16:49:27 | 日記

 夏の土用にちなんでウナギの絵を描きました。

 土用は四季にありますが、なんといっても話題に上るのは夏の土用でしょう。8月7日の「立秋」の前十八日間が夏の土用ですから、7月の20日が土用の入りで、立秋の前日の8月6日までが夏の土用にあたります。一日に一つずつ、十二支をあてはめますので、丑の日は十二日に一回やってきます。今年は7月23日(土)と8月4日(木)の二回が「土用の丑の日」です。夏バテ防止のためにウナギなど滋養のあるものを食べるとよいとされています。ウナギにとっては厄日と言えるかもしれません。

 

 韓国ではこの最も暑い時期を三伏(初伏・中伏・末伏)といって、やはり参鶏湯や補身湯などの滋養食を食べる習慣があります。三伏の期間は土用より少し長く、約一か月です。

 

 

 韓国で南道食文化研究所の所長さんと話していて、私が「日本では滋養食としてウナギを食べる習慣があるのだが、最近ではウナギの値段が高くなって、なかなか食べることができないのだ。」と嘆いたところ、なんとウナギをご馳走してくださいました。催促したようで気恥ずかしさもありましたが、おいしくいただきました。日本同様のかば焼きと、白焼きの両方が出てきました。どちらもおいしかったです。かば焼きのたれは日本のものとよく似た味でした。

 はがき絵に書き添えたハングルは「三伏に食べたいけど、とても高いので食べることができません」という意味です。

 ウナギは韓国語で「장어(チャンオ)」と言います。「長魚(チャンオ)」かなあと想像しています。

 

 


第35侯 土潤溽暑

2022-07-26 04:22:14 | デザイン書芸

 七十二侯中第三十五侯「土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)」は7月28日から8月1日にあたります。

 

 

 「土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)」という字をデザインして書いてみました。

 確かに気温よりも湿度の高さにやられてしまうことがあります。潤った地面からは陽炎が立ち上り、もやもやと地面から立ち上ってきた暑さが体の内側にこもるような感じがします。湿度が高いとサウナにいるような感じで、汗をあまりかかなかったり、汗を描いても蒸発しないので熱がこもったりします。食欲も一気に失われるような気がしています。つらい時候です。特に今年は特別暑いですよね。

 「今年は特別暑いなあ」と、毎年言っているような気もします。私が毎年、夏になると着る服があります。綿の七分袖(我が家では5・5分袖と呼んでいます)のシャツで、まあまあ涼しいと思って着ていたのですが、この夏はそのシャツを着ていると熱がこもるような感じで、暑くて暑くて我慢できません。新たに涼しく感じるシャツを買い求めなければなりませんでした。今年はそのシャツのおかげで何とか乗り切れそうな気がしていますが、さてどうなりますことやら。


第34侯 桐始結花

2022-07-22 18:39:18 | デザイン書芸

 七十二侯中第三十四侯「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」は7月23日から7月27日にあたります。

 二十四節気でいうと「大暑」。文字を見ているだけで暑くなってくるようです。桐の木に花が咲くのは夏なんですね。ちなみに花札では桐は十二月の札ということになっています。

 

 

 「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」という字をデザインして書いてみました。

 一年のうちで最も気温が高く、暑さが厳しくなる時候です。朝からけたたましくクマゼミが鳴いています。昼間の強い日差しによって強い上昇気流が起こり、大気の状態が不安定になり、発達した積乱雲が雷をともなって激しい雨を降らせる場合もあります。「夕立」と言ったり、韓国語で「ソナギ」と言ったりすれば風情があるのですが、最近のは本当に「ゲリラ豪雨」で、風情を楽しんでいられませんね。「ゲリラ豪雨」をもじって「ゴリラげいう」などとのたまう方もいらっしゃいます。

 暑さ対策とコロナ対策を同時にしなければならず大変なご時世ですが、どうかご自愛くださいませ。


第33侯 鷹乃学習

2022-07-16 08:43:39 | デザイン書芸

 七十二侯中第三十三侯「鷹乃学習(たかわざをならう)」は7月18日から7月22日にあたります。

 鷹のひなが巣立ちに備えて飛び方や狩りの方法を親鳥から教わる時候であるらしいです。日常に目にすることができる光景ではありませんね。

 

 

 「鷹乃学習(たかわざをならう)」という字をデザインして書いてみました。武将が鷹狩りに使うなど、かつて鷹は現在よりも身近な存在だったのかもしれません。私は野生の鷹を一度も目にしたことがありませんが、そんな人がほとんどなのではないでしょうか。

 もっとも、タカ目タカ科に属する猛禽類であるトビなら子どものころ毎日のように見ていました。トビもタカの仲間なのですが、どうも分けて考えてしまいます。トビもきっとこの時候に「学習」しているのでしょう。