ずーみんのはがき絵七十二候

はがき絵いろはうた四周目(その1)

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズが四周目に突入です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんので、全部で四十四作品を紹介する予定です。

 四周目はお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介していきます。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介していきますのでお付き合いください。

 四周目の第一回目、まずは「い」「ろ」「は」の三つです。

 

 

 

『い』・・・いりこ

 我が家では「いりこ」と言えばカタクチイワシを煮て干したものと認識していますが、他にもマイワシ、ウルメイワシ、トビウオ、アジ、サバ、キビナゴなど、多くの魚種で作られることがあると書いてありました。

 そのまま食べることもできますが、たいてい「だし」をとるのに使います。その際に頭とワタの部分を取り除くように書いてありますが、用途によってはそのままでもよい、あるいはそのままの方がよい場合もあります。

 「鰯」は秋の季語、「潤目鰯」は冬の季語です。「いりこ」「煮干し」は手元の歳時記に載っていませんでした。「めざし」は春の季語になっています。どれも通年味わうことができますね。

 いりこの絵を描いて「素」という文字をデザインして書き添えてみました。「素朴」の「素」です。文字の「かすれ」がうまく出ました。マウスを操作して画面上に書くのですが、これは文字を書いてからペンを消しゴムに変えてかすれさせています。実際の書道ではあとから文字をかすれさせることなど絶対にできません。他にも文字を削って細くしたりと、「引き算」的な表現ができるのが面白いです。

 

 

 

 

『ろ』・・・ロブスター

 加熱されて色鮮やかになったロブスターを皿に盛り、付け合わせの野菜とレモンを添えました。「彩」という字を書き添えていろどりをプラスです。

 絵を先に描いて、あとから文字をとり合わせていますが、このように絵と文字が重なったように書く場合、絵と重なった部分には、先ほど「素」で述べたような「引き算」の手法を使うことができなくなり、難易度がアップします。

 「伊勢海老」なら新年の季語なのですが、「ロブスター」は季語ではないようです。イセエビと違ってロブスターの第一歩脚は大きな鋏になっているので、イセエビとロブスターは種としては近くないのかもしれません。

 

 

 

 

『は』・・・ハリネズミ

 友人がペットショップで売られているハリネズミに「ひとめぼれ」してしまって、即お買い上げ、ということがありました。小さくてかわいい生き物です。針といってもそんなにチクチクしません。飼うのもさほど難しくないとその友人が言っていました。夜行性なので昼間仕事に出かけているのはかえって好都合なのだそうです。

 季語にはなっていないようで、他の季語と取り合わせて句にする必要があります。

 この絵は先に背景を黒く塗ってから描いています。文字は白(または消しゴム)であとから書きました。バックに色を使う場合は、濃度を100%にしておいたほうが、作業がしやすいです。文字を削ったりかすれさせたりという「引き算」の表現も、背景色が100%であれば簡単にできます。

 

 

 ご覧いただきありがとうございます。「はがき絵いろはうた」四周目は「あつまれ!おえかきの森」というおえかきのチャットゲームで合作した絵をたくさん紹介していく予定です。解説文を新たに加えてご覧いただいておりますので、四周目もぜひお付き合いくださいね。

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