ずーみんのはがき絵七十二候

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第44侯 鶺鴒鳴

2021-09-15 23:39:26 | デザイン書芸

 七十二侯中第四十四侯「鶺鴒鳴(せきれいなく)」という字をデザインして書きました。紙に筆で書いた字ではなく、パソコン画面を見ながらマウスを操作して書いた字です。

 七十二侯において「鶺鴒鳴」は9月12日から9月17日までをさします。

 

 鶺鴒(せきれい)というのは鳥の名です。鶺鴒が鳴き始める時候、ということなのでしょう。

 結構身近にすんでいる鳥で、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイの3種が主に見られるそうです。我が家の近くではハクセキレイをよく見かけます。たまに利用するJR加茂駅(京都府)のホームでもハクセキレイが歩いているのを見ました。

 鶺鴒は長い尾を上下に振る特徴的な動きから「石たたき」の別名を持っています。

 私の知り合いに「拓本」を趣味にしている人がいます。拓本とは石碑などの文字や模様などを紙に写し取ることです。石に湿らせた紙をかぶせて、墨をつけたタンポでポンポンと叩いて絵や字を写し取っていくのです。その方が所属している、「拓本を趣味で行う愛好会」の名前が「鶺鴒会(せきれいかい)」といいます。鶺鴒の別名が石たたきであることを知っていれば、なかなかのネーミングセンスだと感心することができます。

 鶺鴒のもう一つの別名である「恋教鳥(こいおしえどり)」についてのお話は、また別の機会に紹介しようと思います。