職場からの帰り道、ヒガンバナを鉢植えで咲かせていらっしゃるお宅がありました。よその家の前でスケッチを始めるわけにもいかないので、無断で写メを撮って、帰宅してから絵を描きました。
ハングルで「花は葉を想い、葉は花を想う」と書き添えました。
ヒガンバナは、花が咲くころには葉が枯れていて、葉が茂っているころには花茎さえ伸ばしていません。花と葉が同時にあることはないのです。花と葉がお互いを想い、出逢うことがないので「相思花」という別名があります。「相思相愛」の「相思」ですね。韓国で同じ漢字「相思花」を頭に浮かべて「상사화（サンサファ）」と言っても通じました。互いに想いあっているのに逢えないなんて切ないねえ・・・とある方に話しますと、「根っこはつながっているよ」とのお返事。なるほど、と納得しました。