七十二侯中第四十六侯「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」という字をデザインして書きました。春分のころの「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」で活動を始めた雷は、夏の夕立などを舞台に大暴れをして、この頃に一年の活動を終えて長いお休みに入ります。
夏のころによく見られた積乱雲(かなとこ雲)や雄大積雲(入道雲)は見られなくなり、いわし雲、さば雲、うろこ雲、ひつじ雲など、いかにも秋らしい雲を目にするようになります。雷を発生させる雲が見られなくなれば秋の訪れだ、という考え方にはうなずかされます。
「雷乃収声」は2021年の七十二侯においては9月23日の秋分の日から9月27日までに当たります。
「雷」という文字を古代文字で書いています。「声」の字は旧漢字である「聲」にしてみました。