サムライ左近法務事務所の事件帳

本業の法律事件の他、考古学、歴史学、戦国山城等を、その実証から紹介します。

苦しみの岸辺:建設業界

2008-11-15 17:11:33 | Weblog


守谷商会と言えば、長野県の建設業界では、
1位の北野建設、2位の角藤に次いで第3位
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の売り上げを誇る。
その守谷商会が、いよいよ社員の退職勧奨に
踏み切るようである。
社員の給料11月から翌年の3月まで
25〜30%カットも実施する。

私も昨年、従業員1,000名を超す
言わば大企業でもある製造業を
退職勧奨に応じて職を辞した。

その時に一緒に応じた約100名前後の退職者。
今日現在まで、羽振りの良い話は全く耳にしない。

長引く建設業界の慢性的不況が叫ばれて久しい。
そして今回、いよいよ業界3位に位置する
守谷商会の記事であった。
社員にとって、これから「針のむしろ」が待っている。

26年有余、勤めた人間が
ある日、別の世界に放り投げられる若しくは
身を置くとは、一体どうゆう状況が展開されるのか
身をもって体験した者しか本当は分からない。

建設業界の不況は
建設業許可申請から始まって、反復継続する
業務を引き受けている行政書士にとっても
当然大きな痛手である。

実際、当事務所ホームページのアクセス
記録を見ても、建設業関連からの接近も
なければ、問い合わせもなかった。

更に止めの一撃は
アメリカのサブプライム問題を端緒とした
世界的規模で繰り広げられる金融恐慌である。




今年の7月6日。
経済や金融に疎い私でも「大変な事が起こる」と
予知していた。(下記ブログのコメント欄参照)

http://85342293.at.webry.info/200807/article_1.html

この頃、世界の多くの目は
北京五輪に向けられていて
足元に火が付いている事さえ
政治家も経済評論家も、はたまた銀行さえも
気付かないでいた感も拭えない。

「危険予知能力」
「予防法務能力」

事の大小はあれども
根っこは、いつも一緒だと思っている。

事務所の窓から見える木蓮。
木々の葉は、だいぶ落ちたが
既に、来春のつぼみをしっかりつけている。
学ぶべきこととは、案外、自分の身近に
あるものでもある。

青木法務事務所
http://www.aoki-houmu.com/


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