8/3に発売、レンタル開始される映画DVD「善き人のためのソナタ」のサンプルDVDを見ました。
最近はパッケージと裏パッケージを見て興味が沸かないかぎり見なくなってしまったのですが、この映画のキャッチコピー(?)に興味深々。
2007年度アカデミー賞 外国語映画賞受賞
全世界が驚愕し、涙した 今年度最高傑作!
アカデミー賞そのものにはあまりそそられないのですが、「外国語映画賞」と付くともうダメです。見ずにはいられないです。
ちなみに外国語映画賞というのはアメリカ以外の映画で、なおかつ英語以外の映画の為の賞。
日本では確か黒澤明の「羅生門」が名誉賞をとったかと。
あと思いつくところで見たことあるのは
「ニュー・シネマ・パラダイス」
「ライフ・イズ・ビューティフル」くらいしか出てきませんが・・・
「善き人のためのソナタ」を見終えて、泣きはしなかったけれどもなんだか良かったねっていうジーンとした感情の高まりみたいなものを感じました。
時代背景はドイツがまだ東西に別れた冷戦時代の東ドイツ。
東ドイツがいかにひどいやり方で国家を統率、国民を監視していたかが分かる映画です。
主人公は国家保全の為、危険思想の人物を監視・調査・尋問などにより摘発する、まさに政府の犬みたいなオヤジです。
あるとき上官から舞台演劇鑑賞にさそわれ、そこで演劇作家の男が危険思想(西側のような自由な思想)を持っている可能性があるから調べろ、と命じます。
国家権力の力か、主人公率いる保安局がすごいのか、その劇作家の自宅のいたるところに盗聴マイクを仕掛け、主人公とその部下の2名による24時間盗聴を開始します。
最初は仕事をきっちりこなし、危険思想と思われる発言や行動などを包み隠さず上司に報告する主人公。
ところがある日、劇作家の尊敬する演出家(だったかな?)が自殺をしてしまいます。尊敬する演出家もやはりかなり以前に危険思想を持つ芸術家として国家権力に芸術活動を禁じられていました。自殺する前に演出家は主人公にピアノの楽譜?を渡します。
タイトルは「善き人のためのソナタ」。
演出家の自殺を知り悲しむ主人公はピアノで「善き人のためのソナタ」を弾きます。
そしてこう言うのです。
「レーニンはこの曲を聴くと革命ができないと言った。この曲を本気で聴くと、悪いことができなくなるんだ」と(多少違うかもしれませんが)。
盗聴する主人公は盗聴器越しにその曲を聴き、感動してしまいます。
そこから反政府思想かもしれない劇作家の盗聴が「任務」ではなくなり、愛とか自由とかの自由主義の世界に徐々に引かれて「もっと知りたい」と任務ではない盗聴を続けていくようになります。
最初はいかにもお堅い、しかも関わりたくないような表情の主人公ですが、劇作家とその恋人の盗聴を続けていく内に徐々になにかが変化してきます。
やがて二人を応援するかのように、上司への報告もうやむやにしたりします。
この映画のような厳しい時代に、この主人公がこの先取った行動は充分に反社会的なものでした。その方法とは・・・!?
罪を摘発するための盗聴が、やがて二人の思想を理解するための盗聴、二人を助ける為の盗聴に変わっていきます。
見終えたあとに映画タイトルがもっと重くのしかかって来ます。
英雄ってこういう人をいうのかな?なんてねー。
万人向けではないかもしれないけれども、オススメです。
最近はパッケージと裏パッケージを見て興味が沸かないかぎり見なくなってしまったのですが、この映画のキャッチコピー(?)に興味深々。
2007年度アカデミー賞 外国語映画賞受賞
全世界が驚愕し、涙した 今年度最高傑作!
アカデミー賞そのものにはあまりそそられないのですが、「外国語映画賞」と付くともうダメです。見ずにはいられないです。
ちなみに外国語映画賞というのはアメリカ以外の映画で、なおかつ英語以外の映画の為の賞。
日本では確か黒澤明の「羅生門」が名誉賞をとったかと。
あと思いつくところで見たことあるのは
「ニュー・シネマ・パラダイス」
「ライフ・イズ・ビューティフル」くらいしか出てきませんが・・・
「善き人のためのソナタ」を見終えて、泣きはしなかったけれどもなんだか良かったねっていうジーンとした感情の高まりみたいなものを感じました。
時代背景はドイツがまだ東西に別れた冷戦時代の東ドイツ。
東ドイツがいかにひどいやり方で国家を統率、国民を監視していたかが分かる映画です。
主人公は国家保全の為、危険思想の人物を監視・調査・尋問などにより摘発する、まさに政府の犬みたいなオヤジです。
あるとき上官から舞台演劇鑑賞にさそわれ、そこで演劇作家の男が危険思想(西側のような自由な思想)を持っている可能性があるから調べろ、と命じます。
国家権力の力か、主人公率いる保安局がすごいのか、その劇作家の自宅のいたるところに盗聴マイクを仕掛け、主人公とその部下の2名による24時間盗聴を開始します。
最初は仕事をきっちりこなし、危険思想と思われる発言や行動などを包み隠さず上司に報告する主人公。
ところがある日、劇作家の尊敬する演出家(だったかな?)が自殺をしてしまいます。尊敬する演出家もやはりかなり以前に危険思想を持つ芸術家として国家権力に芸術活動を禁じられていました。自殺する前に演出家は主人公にピアノの楽譜?を渡します。
タイトルは「善き人のためのソナタ」。
演出家の自殺を知り悲しむ主人公はピアノで「善き人のためのソナタ」を弾きます。
そしてこう言うのです。
「レーニンはこの曲を聴くと革命ができないと言った。この曲を本気で聴くと、悪いことができなくなるんだ」と(多少違うかもしれませんが)。
盗聴する主人公は盗聴器越しにその曲を聴き、感動してしまいます。
そこから反政府思想かもしれない劇作家の盗聴が「任務」ではなくなり、愛とか自由とかの自由主義の世界に徐々に引かれて「もっと知りたい」と任務ではない盗聴を続けていくようになります。
最初はいかにもお堅い、しかも関わりたくないような表情の主人公ですが、劇作家とその恋人の盗聴を続けていく内に徐々になにかが変化してきます。
やがて二人を応援するかのように、上司への報告もうやむやにしたりします。
この映画のような厳しい時代に、この主人公がこの先取った行動は充分に反社会的なものでした。その方法とは・・・!?
罪を摘発するための盗聴が、やがて二人の思想を理解するための盗聴、二人を助ける為の盗聴に変わっていきます。
見終えたあとに映画タイトルがもっと重くのしかかって来ます。
英雄ってこういう人をいうのかな?なんてねー。
万人向けではないかもしれないけれども、オススメです。