旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

世田谷区立郷土資料館~世田谷城址~豪徳寺~松陰神社~砧公園(レンゲショウマの花)

2020-08-01 23:51:45 | 地域魅力
久しぶりに青空が出てきたので、これまで気になっていた所を廻ってきた。
結果的には、総距離16.52km。

わが家人も行ってみたいというので、自転車を使用。
(わたしは折りたたみ自転車、妻はママチャリ。)

最初の難関は国分寺崖線(こくぶんじがいせん)越え。
ここは、けっこうな斜度があるのでフウフウ押して上がるしかなかった。

スマホの地図アプリを使用しながら、最初の目的地の区立郷土資料館に到着。
この施設は、通称”ボロ市通り”にある。
始めに、世田谷代官屋敷(大場代官屋敷)を見学。
ここは、江戸時代中期彦根藩世田谷領20か村を世襲した大場家の役宅だった。
住宅建築物として都内で初めての国指定重要文化財に指定(昭和53.01.21)。
この代官屋敷奥にある郷土資料館は、落ち着いた佇まい。
今日はパラパラと入館者があるだけなので、ゆっくり館内を見て歩くことができた。
(わたしの目的は、世田谷の歴史の概観を知ることだったので、一応それは達成。)



(世田谷代官屋敷)


(代官屋敷庭のモミジアオイ)


(キササゲ(木ササゲ))


(世田谷区立郷土資料館)


次に向かったのは、世田谷城跡。
かつて吉良氏の城だったというが、規模的には小ぶり。
現在は、世田谷城址公園になっている。
ここでは、兄弟それぞれがカブトムシを持って遊ぶ姿を見ながら、その若い彼らのお母さんとしばし懇談。
”カブトムシはヤナギやクヌギの木に集まるんだ!”と言う面立ちの整ったとてもしっかりした兄弟(5歳と3歳)に感心した。



(世田谷城址公園入口。ひと上がりしたところが城郭のあった場所。)


(ヒガンバナが1輪咲いていた。)


次は、曹洞宗 大谿山(だいけいざん) 豪徳寺へ。
この古刹は、世田谷城主吉良政忠が文明12年(1480)に亡くなった伯母の菩提のために臨済宗弘徳院として創建したと伝えられている。
後に世田谷領は彦根藩領となったことから、彦根藩主井伊直孝の法号昌院殿豪徳天英大居士から豪徳寺に改号されたという。
ここは彦根藩井伊家の菩提寺でもある。
水戸藩士に襲撃され(桜田門外ノ変)で命を落とした井伊直弼(いいなおすけ)は、第14代。
※吉田松陰は、井伊直弼が裁断した安政の大獄で刑死している。
また、招き猫発祥の地としてつとに知られている。
そのためかけっこうな数の老若男女が境内を歩いていた。



(豪徳寺山門)


(仏殿へのアプローチ)


(三重の塔:二層~三層にはネコの彫り物が置かれている。)




(招き猫由来の銘板がある山門)


(ネコ、ねこ、猫の沢山の置物)


(真ん中の空いている所には何が置かれていたのだろうか? それとも何かを協議中?)


(井伊家墓所入口)


(井伊直弼墓所)


(豪徳寺本殿)




次は、松陰神社
吉田松陰(1830~1859)は若くして没したことからか、ここではそれこそ若い世代の参拝者が多くいた。
東北(旧仙台藩領)出身のわたし個人としては、長州、明治維新・戊辰戦争(ぼしんせんそう)とイメージが連続するので、なかなか素直に手を合わせることができない。
復元された松下村塾を見て、吉田松陰先生他烈士墓所を訪れた。
※松下村塾:長州萩城下の松本村(現在の山口県萩市)にあった松陰の叔父の玉木文之進が天保13(1843)年に開いた私塾。後に、外伯父の久保五郎左衛門が継承。安政4(1857)年から松陰が引き継ぎ、主宰する。



(松陰神社)


(同上)


(吉田松陰像)


(同上)




(参拝する若い女性)


(松下村塾)


(吉田松陰先生他烈士墓所)



<案内文から一部を転記>
文久3年(1863)正月。高杉晋作、伊藤博文、山尾庸三、白井小助、赤根武人等は、松陰先生の亡骸を千住小塚原回向院よりこの世田谷若林大夫山(だいぶやま)の楓(かえで)の木の下に改葬し、先生の御霊の安住の所とした。

<吉田松陰 辞世の句>
身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
親思ふ 心にまさる 親心 けふのおとずれ 何ときくらん


疲れが出てきたが、帰路には砧公園に立ち寄った。
そのねらいは、レンゲショウマの開花状況の確認。
幸いなことに、1輪だけ咲いていた。
これで寄った甲斐があったというもの。
数日後にはまた来てみなければと思いつつ、我が家に戻ってきた。



(レンゲショウマ 砧公園)


(ヤマホトトギス 同)


(ツルニンジン 同)


(クルマユリ 同)


(ヤブラン 同)

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