旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

江戸東京博物館(仙台藩汐留船着場)と国風盆栽展

2020-02-12 23:20:17 | 花鳥風月

すっかりサボっていた仙台藩江戸廻米の歴史の整理を再開しようと資料を見直していたところ、汐留の船着場の石積みが江戸東京博物館に展示されていることを知った。
山に行っても冬枯れの景色なので、もうしばらく後にすることにして、両国まで出かけてみた。

展示されているのは、3階の開放空間。
(ここには外から自由に行くことができる。)
それにしても、江戸期の溶鉱炉と共にこうして仙台藩の船着場の資料だけが展示されているのを目にし、少しばかり熱いものがこみ上げてきた。

仙台堀川公園、仙台坂など数多く地名に残されたりしている。
あの神田川だって仙台藩が開削に携わっている。
いつか、自分なりにじっくりと江戸における仙台藩の足跡をたどってみようと思う。
     *
【江戸東京博物館】
設計は、菊竹清訓氏。
これまた随分と昔のことになるが、自分が企画部門で働いていたころ、工学部建築学科卒のわが同僚から菊竹氏の『代謝建築論か・かた・かたち』という本を借りて読み、その内容に教えられることとても大だった。
(本の一部コピーは、今でも手元にある。)
しかし、この建物を目の前にして、なんでこんなに無駄な空間構成をしているのだろうかと、率直のところ思ってしまった。





せっかくなので、常設展だけでも覗いてみようとチケット売り場に。
そこの担当の方が、親切に声をかけてくれた。
先ずはこちらの年齢を確認できるものを、次に『JR大人の休日倶楽部』会員かどうか分かるものがありませんかとのこと。
免許証や倶楽部会員証はいつも持ち歩いているので、すぐに呈示。
これで割引ゲット。
入館料(常設展)は大人600円(高校生・中学生・65歳以上300円)のところ『JR大人の休日倶楽部』割引もあり、240円だった。











(刀筒)



(菱垣廻船)












(隣接の両国国技館)


【国風盆栽展】
この後、上野公園に移動。
第94回国風盆栽展が東京都美術館で開催されていたので鑑賞してきた。
丹精の極致とも思える大きな盆樹は、とても素晴らしいものだった。

とりわけ花木は、開花をこのタイミングに持ってくるのは並大抵の苦労ではなかったろうに。
それに宮城県村田町の方の五葉松は、圧巻だった。
※後期開催は、2月13日~16日。入場料1000円(高齢者割引なし)

盆栽は、「1.根張り 2.立上り 3.枝」だと言われるが、それをつくづく実感できた。
間延びしない枝づくりは、どうしたらできるのだろうか。
また、「添え」への出品者の深い意向にも感心してしまった。

それでは、ここからは素晴らしい盆栽の数々をお楽しみください。
(会場はフラッシュ使用でなければ写真撮影可。)



(東京都美術館)


(展示会場はもう一室ある。)


(根連なりのゴヨウマツ)


(ヤマモミジ)


(根連なりのサワラ?)


(ゴヨウマツ)


(真柏)


(ヤマモミジ?)


(ゴヨウマツ:宮城県在住の方の出品 立上り部分の直径はゆうに25㎝は超えそう。圧巻!)


(その立上り部を拡大)


(文人木のゴヨウマツ:まさに風流が感じられる。)


(ヤマモミジ:盤根もこれまた見事。)


(カリン)


(真柏:国風賞 天ジンも堂々たるもの)


(チョウジュバイ 長寿梅)


(エゾマツ ※幹のコケ順がどうなっていたのか確認しないでしまった。)


(面白い造形:サワラ?)


(サクラ)


(花の部分をアップに)


(真柏;うねるシャリ幹)


(イチイ)


(真柏)


(真柏:こちらのシャリ幹、水吸いがすごい。)


(ゴヨウマツ:故郷の野原の一本松を思い出させる。)


(クロマツ  ※そういえばクロマツの出品数はきわめて少なかったような気がしているが・・・。)


(ゴヨウマツ)


(モクレン)


(添えのシロバナショウジョウバカマ)


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