旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

やっぱり気になるその言葉(1)~「○○が息づいている」

2006-03-28 00:52:18 | 日々雑感
朝のNHKニュースや朝日新聞でこの言葉を聞いたり、目にしたりすると、その日は一日中気が散ってしまう。
頭の隅のほうで、「違うんだよな」とうめく声がするのである。

どう考えてみても、わたしには「生き生きとする」と「息づいている」は同じように思えない。
地域の歴史や伝統,文化が脈々と「息づいている」などと表現されてしまっては、なおさら黙っていられなくなる。
「そりゃア、確かにわが田舎は過疎・高齢化で大変だよ!! 担い手もいなくてサ~。しかし、アンタに言われたくはないね!!」 というように段々腹も立ってくるのである。

何でそうなるかといえば、この「息づく」の持っている本来の意味が問題だから。
どの辞書を開いても、“息も絶え絶えに”“はかはかと苦しい息をする”というようなことだと書いてある。

どこに“生き生き”などというものがあろうか。
「息づく」と表現されては、わが地域はもはや“死に体”と言われていることと同じではないか。
となれば、わがイライラもご理解いただけるのではないだろうか。

 他のメディアに比べて格が上だと思っている訳ではないが、長年NHKや朝日新聞には親しみを感じてきた。その2社が・・・。多分、期待が裏切られたような心境になるので、こうも気に障ってしまうのだろう。

いやいや、まだある。
市町村の総合計画に「○○が息づいている」などといった表現を見つけてしまうと、表向きは“いい顔”をしつつ、けっしてその町に思いを寄せることは無かったであろう民間コンサルタントの内面を知ってしまったようで、これまた気分が悪くなるのである。


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