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残念な人の残念なブログ。

2017年フランス旅行(4)

2018-04-09 20:27:46 | 旅行
【基本情報おさらい】
・5月下旬の旅行
・ひとり旅である
・旅行代理店は通したがいわゆるフリーツアーというものである
・2017年5月時点で1ユーロあたり127円くらいで換算

【参考文献】
・山本ゆりこ 森田けいこ 『パリの歴史探訪ノート』 六耀社 2016:注釈は*で示す。
・木俣元一 芸術新潮編集部編 『パリ 中世の美と出会う旅』 新潮社 2008:注釈は**で示す。

【4日目】
ホテル→ヴァンヴ蚤の市→ノートルダム前広場地下遺跡→パンテオン→サン・テティエンヌ・デュ・モン教会→フィリップ・オーギュストの城壁跡(クロヴィス通り)→リュテス円形闘技場跡→ホテル近くのFranprixで食材購入

写真の通り、むっちゃ晴れ。
この日からどんどん気温が上がり、暑さが苦手な私は絶望する一方だった。

【ヴァンヴ蚤の市】
一応、全部回ったけど、結局、とあるマダムのお店でフェーヴを10個ほど購入したのみ。
マダムが、カゴの中にフェーヴをざっくり入れていて、「1個1ユーロ」って書いてたので、マダムに見ていいか聞いて掘出し物探索開始。
あ、私がいうマダムって、おばちゃん~おばあちゃん世代です。
日本の雑貨屋や蚤の市で集めてわかったけど、フェーヴもピンキリ。
「なんやねんこれ……」みたいなのもある。なので、気に入ったのしか買わないことにしてる。
んで、買った一部がこれ。
左から、猫、白猫、金属でできたマリア(金属のって全く見たことがないので即決)、フラミンゴ、魚。

もっと買ったはずなんだけど、コレクションに入れたらわからなくなったよ。
マダムの言い値の1個1ユーロで購入。だって値切るまでもなく安いし……。日本だったら1個200円はするし。
そうしたら、なのか、フランス語で喋ってたからなのか、マダムが握手してくれた。

多分、たいていのお店の人はそうしたいい人たちばかりなのだが、なかにはナンパしてくる輩などもいるので注意。
安くて可愛いものが見つかる!っていう触れ込みで紹介されることが多いヴァンヴ蚤の市だが、クリニャンクールよりフリマっぽく、理想の可愛いに出会えるかは産んだと思った。
まさにピンキリって感じなので、素敵に見えるものを置いているお店もあれば、これ価値ある?みたいなガラクタを置いているところもある。
よって、お店の人もアレな人間が混ざってる可能性を考えて行った方がいいかも。

ノートルダム前広場地下遺跡
私にとって、とても重要な場所だったのに、一枚も写真がないのはどういうことだ。
どういう場所かというと、名前の通りである。すぐ近くはあの有名なノートルダム寺院である。
『パリの歴史探訪ノート』に掲載されていたので、これは行かなければ!!と思った。
パリはローマ植民都市ルテティアを起源とする町なので、掘ればローマの遺構が見つかる。
その上には、当然中世の遺構があるわけで、そういう都市の歴史を地下遺跡という形で見ることができるのだ。素晴らしい。
展示キャプションに、ルテティアはティベリウス帝の時代に大きな発展を遂げたと書いてあった。
が、そのキャプションを撮ってない。暑すぎて脳がとろけてたんですかね、私は……。
アホすぎる。
次にパリに行った時は必ず再訪せねばならん。

ちなみに、この日の昼食は水と、前日PAULで買ったパンの残り。
それを、広場の傍で座って食べた。暑かった。

パンテオン



ローマのパンテオンじゃなくて、パリのパンテオンは18世紀に建造されたものである。
ここは聖ジュヌヴィエーヴにゆかりのある土地のようで、ジュヌヴィエーヴの物語が壁に描かれている。
ジュヌヴィエーヴの物語を描いたのは、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ。
19世紀のフランスの画家だ。でも、あの辺の時代の有名な人とは一線を画している。
なんか、幻想的というか、なんていうんだ?この感じ。

シャヴァンヌの絵も好きなんですよ。数年前に島根県立美術館で展覧会やってました。島根県立美術館は、シャヴァンヌの絵を持っている日本では数少ない美術館です。

ここは、フランスの英雄を讃える場所でもあるので、聖ジュヌヴィエーヴだけではなく、他の人物の壁画もある。
ジャンヌ・ダルクもありましたよ!!



こういうふうに、横長と縦長の絵が交互に描かれていた。

そしてパンテオンの地下は、フランス史を飾る人物たちの巨大な墓所となっている。
世界史に登場する人物も数多く葬られている。ヴォルテール先生とか。
だが、どうやら私は、ナポレオンの盟友ジャン・ランヌ将軍の墓しか撮ってないらしい。


なんでや。
ヴォルテール先生も、T氏(ティベリウス)再評価の先鞭をつけたという意味では(私にとっても)重要じゃねーすっか。
まあ、私の記憶の中にあるからいいか!

ランヌ将軍は、私の中では長谷川先生のこの漫画のイメージなのだが(ごめんなさい)、




実際にはだいぶイケメンのようだ。
いや、漫画でも、性格はイケメンなんだけど。
このマンガがなかったら、ナポレオン時代の元帥とかを全く知らないで生きるところだった。
フランス史が好きなら勿体無い話だ。
私はそもそも軍事史があまり得意でなくて(嫌いというわけではなく、理解が悪いのよねぇ……)、フランス革命史は好きなんだけど、ナポレオン時代はどうしたらいいのかさっぱりだったのだ。
この漫画は、作者本人があとがきで言っているように、ドラマチックに描くために、時系列をあえて変えたりしているし、そもそも登場人物が全員強烈な個性を持っているので、フィクション部分がかなり強いが、エンタメナポレオン戦記としては非常に面白いのでオススメ。

ちなみにパンテオンの墓地、むちゃくちゃ寒い!!!そして広い!!!
外が暑くても、防寒具が必要。

サン・テティエンヌ・デュ・モン教会

パンテオンの裏手にある教会。
ここはジュベ(高廊、もしくは内陣桟敷)で有名。

高廊って言ったって……。何じゃそりゃ、なので、教会で購入した本(英語)をもとに説明すると、

・中世には、聖歌隊席と身廊(平信徒側)を区切る役目をしていた
(写真の奥が聖歌隊席側(内陣方向)、手前が身廊)
・神の言葉が物語られる演壇でもあった
・パリの他の教会では、ジュベはミサに来た会衆にその進行状況を見せるために取り払われた
(視界を遮って邪魔だった、ってことらしい)
・サン・テティエンヌ・デュ・モン教会にジュベが残っているのは、そんなに邪魔じゃなかったからであり、また、教区民が取り壊しに反対したためらしい
・よって、現在パリに残っているジュベは、ここのもの以外にない

身廊だの内陣だのが、教会建築に詳しく無い人にはそもそも「?」なので、むちゃくちゃ簡単な絵で図示してみる。
ちなみに、教会建築のプランにも色々な種類があるが、ここでは西欧の教会に多く用いられているバシリカ式を図示する。

私も専門家じゃ無いので、間違ってたら許してください。

確かにこんな繊細な階段、とり壊すのはもったいない。
というか、以前は内陣側とそうでないところを明確に区切っていたのね。
教会建築の歴史を考える上でも面白い構造物だ。

そして、あっと……ここにもジャンヌがいましたね。
ジャンヌ・ダルク好きとしては写真に収めなきゃならん。


さて、ジュベで有名なこの教会だが、私が一番興味深かったのは、内陣の奥のスペースにある古いステンドグラスだった。
古いといっても、1600年代のものなのだが。
ノアの箱舟や、葡萄酒作りなどの図像がある。










このステンドグラスのある部屋の手前で、二人のマダムがお店番?をしていた。
何を隠そう、私は、フランスの教会で、こういう風にお店番?をしているマダムが大好きなのだ。変態じゃないよ!
マダムたちは、おそらく、修道女とか教会関係者じゃなくて、ボランティアで教会のお手伝いをしているのではないかと私は勝手に推察している。
だって、日曜日にしか見かけないもの。
彼女たちは、メダイユや図録、絵葉書など、教会グッズ(公式)を売っている。
でもって、ほぼ100%、サンパ(sympathique フランス語で「感じがいい」)である。
サン・テティエンヌ・デュ・モン教会のマダムもいい人たちだった。
「ここのステンドグラス、素敵でしょ?」と、話しかけてくれた。
お布施をしてステンドグラスの説明書をいただくと、「ありがとう!」と言ってくれた。
それで、「この紙を見ながらステンドグラスをもう一度見てもいい?」と聞いたら、「もちろんいいわよ!ゆっくり見て行って!」と。
あと、ここは聖ジュヌヴィエーヴにゆかりのある教会なのよ、とか、どこから来たの?私東京に行きたいのよ、とか気持ちよくお話しさせていただいた。
ここで色々お買い物をしたのだが(私は教会グッズが大好き。ちなみにクリスチャンではない)、そのうちの一つがこのメダイユ。

布……。布が可愛すぎる!!
マダムたち、丁寧に封筒に入れてくれたのよね。
もう、どうしてそんなに優しいのか……!!

【フィリップ・オーギュストの城壁跡(クロヴィス通り)】

見てください、この高さ!すごくないですか?
3階分ですよ!中世によく造ったね!高すぎだろ!
……って、街を守るための壁だから、当たり前だよね。
うーん、日本って、城壁文化じゃないじゃん?だから、ブロック塀より高い壁で都市が守られていたなんてなんか不思議な感じがする。

【リュテス円形闘技場跡】



ローマ人の基本その1、円形闘技場跡(その2は浴場。現国立中世美術館)。
今は公園?みたいになっていて、この日は日曜日だったので、何かイベントが開催されていたようだった。
子供がたくさんいたので、子供向けのイベント?
写真が微妙な感じのしかなくてすみません。

このあと、フラフラさまよい、なぜかオーステルリッツ駅まで行ってしまう(バカ?)
そのまま、セーヌ川沿いに歩き、サン・ルイ島あたりにたどり着いて、その辺からメトロに乗ってホテル最寄駅まで帰った。

【ホテル近くのFranprix】
この日もFranprixで買い出し。
パックに入ったフルーツを買うかどうか悩んでいたら、店員の背の高いイケメンのお兄さんに、「何かお困り?」って声かけられた。
(おそらく、ずっと悩んでいたので不審者と思われたんだと思う)
とりあえず、「うーん、このフルーツ、この値段でいいの?」って聞いたら、お兄さんは値札を見て、おや?って顔して、
「いや、違うね。ちょっと待って」
って、予想外の返事。
値札と違うんかい。確かに、1.5ユーロくらいって、ないわと思ったわ。
戻ってきたお兄さんは、「4ユーロぐらいだからレジで申告して」っていうフランス人らしい適当な返事。
でも、「メルシー」っていうと、すごいいい顔で「どういたしまして」って言われた。
フランス人って、初めは塩対応でも、最後はすっげえいい顔してくれるんだよね。
(はじめから機嫌のいい人もいるが)

でもって、この日の夕食は、Sushiロール、フルーツ、サラダ。米を欲するのが早すぎだろ。

Sushiロール、めちゃめちゃ謎だった……。
きゅうりとかじゃなくてメロンっぽいものが巻かれてた。瓜か?

次回は夢みたいな素敵な光景が広がるシャンティイを紹介!


2017年フランス旅行(3)

2017-11-05 19:39:41 | 旅行
【基本情報おさらい】
・5月下旬の旅行
・ひとり旅である
・旅行代理店は通したがいわゆるフリーツアーというものである
・2017年5月時点で1ユーロあたり127円くらいで換算

この日については、下記の参考文献を挙げておく。
これを参考に旅程を考えたからね。

・山本ゆりこ 森田けいこ 『パリの歴史探訪ノート』 六耀社 2016:注釈は*で示す。
・木俣元一 芸術新潮編集部編 『パリ 中世の美と出会う旅』 新潮社 2008:注釈は**で示す。

【3日目】
ホテル→サン・ラザール駅→マドレーヌ寺院→ホテル→コニャック・ジェ美術館→サンス館→フランソワ・ミロン通りの中世の家→バール通りの中世の家→フィリップ・オーギュストの城壁跡(東側)→メロディ・グラフィック→ホテル近くのFranprixで食材購入

この日は朝から頭痛がしたので、朝食の後鎮痛剤を飲んでぐったりしていた。
お昼すぎにおさまったので出かけることに。
ちなみにここのホテルの朝食は毎日同じパンが出たのだが、それが恐ろしく美味しい。
バケットとクロワッサンだった。
他の宿泊者の情報によると、パン屋さんの特注らしかった。
ホテルの人にどこのパンか聞けばよかったお。

天気予報では旅程のほとんどが雨の予報だったが、結局この日からほぼ全日晴れだった。
……が、それが、別の苦行を生むことに……。

サン・ラザール駅
日本であらかじめ予約していた鉄道チケットを引き取り。自動券売機で購入。
この駅の券売機は、イル・ド・フランス用とその他の地方用に機械自体が分かれていた(場所も)。
この駅の雰囲気は悪くない。色々お買い物もできる。
そんなわけで、パン屋PAULでお昼ご飯を購入。
クロワッサン2個と、モッツァレラとトマトのサンドイッチ、パルミエなどを買う。



PAULのパンは日本でも時々買うが、本場のもやっぱり美味しいなぁー。

マドレーヌ寺院

こんな外観だがれっきとしたカトリックの教会。
起工と竣工の間にフランス革命が挟まり、結果としてナポレオン好みのギリシア・ローマ神殿外観になった。
このオーダーはコリント式。修復で柱頭が見えづらいが。
正面に花壇があり、春だったこともありとても綺麗。

内部はフラッシュ撮影禁止。
ヨーロッパの大抵の教会及び美術館はフラッシュ撮影禁止なので気をつけよう。※撮影自体はOKのとこが多い
ここにもジャンヌ・ダルクいたー!

あと、ここのショップでジャンヌのフィギュアがあったから購入(笑)
6000円くらいした(バカ)

コニャック・ジェ美術館
ホテルに戻ってジャンヌを置いてから(笑)コニャック・ジェ美術館へ。
ブルジョワの邸宅美術館。なんか混んでて10分くらいの入館待ちだった。
以前、これ系の美術館(ジャックマール・アンドレ美術館)に行ったが、あそこは凄かった。
それを知っていると、こちらはちょっとちんまりしていて期待はずれかもしれない。
収蔵品はロココ時代あたりのフランス絵画が中心。
この日はなんかよくわからないけど無料だった。やったぜ。

ちなみに、私は基本的に美術館で絵を撮影するのがあまり好きでない(前回のジャンヌは興奮して撮ったが)ので写真はなし。

サンス館

現在フォルネ図書館。パリに残る数少ない中世の建造物。外観と中庭のみの見学。
んー、撮影した看板には1475年から1519年に建てられた、って書いてあるな……(辞書引いてないんで間違ってたらごめんなさい)。中世末期かな。

中庭に入ることができた。以前も行ったはずなんだけど、その時は中庭に入らなかったから入れるようになったのかな。
なかなか中世っぽくていい建物じゃないっすか?これ。

装飾に怪物が使われてるとことか中世って感じだよね。

天井のヴォールトとかも、良くないっすか?

屋根はスレートっぽいなぁ。
ん?サンス館には庭園もあったようだ。気づかなかったなぁ。残念。
私のWIZ3キャラ、コンスタンスの家はこんな感じにするか!(適当)

【フランソワ・ミロン通りの中世の家】

パリにわずかに残る中世の家。外観のみの見学。
ご存知かもしれないが、パリはナポレオン3世の時代にスクラップ&ビルドされたため、中世の痕跡はちょっとしか残っていない。
(もちろん、ノートルダム寺院などの重要な建造物はスクラップを免れた)
当時のパリ知事オスマンさんがやったらしいがすげーなぁ……。
時は19世紀、イングランドではヴィクトリア朝だったから、大英帝国()に負けじと頑張ったんだろうなぁ。
さて、この家、ハーフティンバーの木造で切妻屋根。中世には様々な職種の店舗が入っていたらしい。*
中世の家はたいてい木造で切妻屋根だったが、17世紀に切妻禁止令が出される。**なんでだろう?
日本人的には、切妻を見るとちょっと安心する。
ここまできたら中に入ってみたいが無理っぽかった。
あっ、案内板がある……。どうして撮影しなかった;;

横から見ると、斜めっているのがわかる。

【バール通りの中世の家】

なぜか正面から撮った写真がないんだけど。正面は木組みじゃないからかな。
中世の時は修道院施設だったらしい。今はユースホステルなんだって。*こんなところに泊まれるなんていいな!!

【フィリップ・オーギュストの城壁跡(東側)】
写真はないんだけど、マレ地区にはリセがあって、そこにフィリップ・オーギュストの城壁跡がある。
フィリップ・オーギュストとはフランス国王フィリップ2世のこと。カペー朝の王だ。オーギュストとは「尊厳王」という意味。
おや、尊厳……?そう、フランス語でオーギュストとはAugustus。ローマ初代皇帝と語源は同じ。
フィリップ2世はイングランド王リチャード1世獅子心王と争い、出し抜いた切れ者。
色々すごかったので尊厳王と言われているようだ。
この人はパリを(中世的な)都市にした。ルーヴル城砦建造、パリに道を敷き、それを石畳にした、など。そして、その都市を城壁で囲ったのだ。**
それというのも、この時代は十字軍の時代で、フィリップ自らも参戦していた。
国王不在の間の首都の警護を強化するため城壁を築いたようだ。*
近くで見ると結構高い(当たり前だが)。その高さについては翌日のレポにて。

メロディ・グラフィック
地球の歩き方にも掲載されている文房具のお店。
歴史を感じるようなデザインの文房具であふれている。私はなぜかパリの古い地図をプリントしたものを買う……。
こちらは奥様が日本人なので、フランス語をうまく喋れないと店主さんが奥さんを呼んでくれる(笑)
店主さんは革の手帳などに名前などを刻印してくれる。Magnifique!

【ホテル近くのFranprix】
Franprixは日本で言うところのコンビニとスーパーの合いの子。
ようやく買い出しに行ったよ。
ここのレジの女の子のはにかんだような様子がとても可愛かった。笑顔も可愛い♪私は可愛い女の子が好きなんだよ(おまわりさんここですよ!)
買ったのは、ミネラルウォーター、サーモンのサンドイッチ、サラダ、スムージーみたいなジュース、ベルギービール、粉末のスープ、ヨーグルト。

いっぱい買ったが、なぜか途中で食欲を失い、とりあえずサンドイッチを食べる。
だって、フランスの食べ物は全部美味しいはず。
と、思って、数口食べて、

「なんだよこの魚の生臭い感じ……!!」

パッケージをよく見たら、メイドインスウェーデンじゃねーか。
前のフランス旅行で北欧の食い物は信用しないって思ってたんだよ!やっちまったよ!

あっ、15世紀の家、ニコラ・フラメルの家に行くのを忘れていた……。

*:山本ゆりこ 森田けいこ 『パリの歴史探訪ノート』 六耀社 2016
**:木俣元一 芸術新潮編集部編 『パリ 中世の美と出会う旅』 新潮社 2008

サイトにて拍手してくださったみなさま、ありがとうございました!!


2017年フランス旅行(2)

2017-08-12 21:28:48 | 旅行
【基本情報おさらい】
・5月下旬の旅行
・ひとり旅である
・旅行代理店は通したがいわゆるフリーツアーというものである

【追加情報】
2017年5月時点で1ユーロあたり127円くらいで換算しておくれ。

【2日目】
ホテル→装飾芸術美術館→カルーゼル・デュ・ルーヴルでお昼→ルーヴル美術館

装飾芸術美術館
わかりやすい日本語のサイト→MMM
ルーヴル宮殿の一角のナントカ翼にある。何翼か忘れた。ごめんなさい。
美術の迷宮ルーヴル美術館とは違うのでご注意を。装飾美術館、モードとテキスタイル美術館、広告美術館の複合施設。
とりあえず歴史的衣装ヲタとしてはモードとテキスタイル美術館をみたかったのだがジュエリー部門以外閉室していた。
あと、装飾美術館の中世部門もみたかったのだが、一部を除き閉室。こんなん泣くわ。
今回の旅行はヨーロッパによくある修復祭りに当たってしまった模様。

装飾美術館というのは、主に室内装飾+室内を飾る家具や雑貨についての展示。

ベッドとか


カレンダーとか

時計だの椅子だののみの展示もあるが、当時の室内を丸ごと復元した部屋もある。

これは多分、第一帝政の頃やろ。

私が見ることができたのはロココ~アール・デコあたり。
全体的にアール・ヌーボーあたりが一番綺麗かなと思った。


ロココのあたりも綺麗は綺麗なんだけど、なんかキラキラしすぎてる感が否めない。
アール・デコは私の感性からすると前衛的すぎ。インダストリアルすぎてあまり好きではない。
昔の椅子が欲しかった時期があったので、つい椅子ばかり撮ってしまった。


カルーゼル・デュ・ルーヴル
ルーヴル宮殿の地下にあるショッピングモール。
ここのフードコートで昼ごはん。
色々あったが、キッシュ+デザート(タルトタタン)+グリーンサラダ+飲み物(ミニッツメイド)で15ユーロくらい。

…………高くね?
でも、パリではこれでも安いくらい。フランス怖い。
味は、正直普通……。
タルトタタンは甘過ぎた。持ってた水とミニッツメイドで流し込んだ。
「フランスは、なんでも美味しい」訳ではないと今回の旅で知る。
クスミティーの店とかあったし、ここのショッピングモールで少し買い物をしていけばよかった。時間がなかったが。

ルーヴル美術館
ルーヴル美術館の公式日本語サイトの出来は、はっきりいってうんこ。ない方がマシ。
企画展や特別展をやっているのに「やってません」とか書いてる。
公式をご覧になる場合はフランス語か英語版をお使いください。これをグーグル翻訳した方がよっぽど使えます。

今回のルーヴル見学は、特別展のフェルメール展を見ること、そして、何度行ってもお目にかかれないアングルのジャンヌ・ダルクの絵を探し出して見ることだ。
フェルメール展は、ルーヴルのサイトで購入した券がフェルメール展を見学できるものではなかったので見れなかった。
あっさり諦め、ジャンヌ・ダルク探しに専念する。
結論としてどこにあったのかというと、ドゥノン翼のグランド・ギャラリーの端にあった。マジかよ。
この絵をどうしても探し出せなかったので、ようやく出会えた時は感動!
フェルメールはどうでもよくなった(フェルメールをdisってるわけじゃないけどフェルメールファンの方ごめんなさい)

これを見たときは疲れも吹っ飛んだ。


やっぱりアングルのジャンヌ・ダルクは可愛い!
アングル先生よりジャンヌを可愛く描ける画家はいないんやで(笑)


これは、フランス彫刻のコーナーにいたジャンヌ・ダルク。


ルーヴルに4回行った私が初心者にオススメするのは断然ドゥノン翼。
リシュリュー翼とシュリー翼はマニアックなので、何を見たらいいのかわからない人は捨てた方がいいかと。
(でないとただ疲れて終了する)
ドゥノン翼には、モナリザもミロ(のヴィーナス)もサモトラケのニケもあるから。

あと、グランド・ギャラリーがあるのが大きい。有名な絵は一通り揃っている。
ローマ美術も確かドゥノン翼。一部シュリー翼かな。

とりあえずT氏(ティベリウス帝)。


何が何でもT氏。


人気者ヴィアさん(アウグストゥス)


誰にしようかなあと思ってメンヘラ帝(カラカラ)。

上級者は、ぜひ1日かけて全ての翼を回っていただきたい。
リシュリュー翼にはフランドル絵画、北方絵画、中世の工芸品などがある。
シュリー翼にはフランス絵画のサイズがそれほど大きくないもの、古代美術などがある。
どれも、じっくり見る価値があるものばかりだ。
私は今回、中世美術のコーナーにハマってしまった。

こういうの好きよね?私がね!


シャルルマーニュの剣


か、可愛い!!!(笑)

ちなみに、ジャンヌ・ダルクがあると思って、シュリー翼を何度も回ってしまった。ぐるぐると。

ルーヴルは文字通り美の迷宮である。
目的の場所にたどり着くには予習とマップが欠かせない。
今回、3DSの「ルーヴル美術館公式ガイド」を持っていった。
以前、このブログでも紹介したので、今回使ってみた感想も述べてみよう。
…………すごいです。これなしではルーヴルはもう回れないかもしれない。
ちゃんとナビしてくれました!
このナビ、どんな感じだったかというと、
・ネット接続は不要
・ルーヴル内に入り、ソフトを起動し、トップ画面で「館内モード」にすると、位置情報を把握しナビってくれる
・スリープと音声ガイドを繰り返した結果、4時間くらいで充電が切れた
・たまにバグって自分の位置情報が謎なところに表示される
(ルーヴルは、時間帯により閉室が多数あること、踊り場付近をうまく把握できないことによるような気がする)
充電が切れた後、もらったマップを頼りに彷徨ったが、ナビがなかったので本当に大変だった。
スマホアプリにもルーヴルのガイドがあるようなので、次回は両刀使いがいいかもしれない。
ちなみに3DS、充電器は海外では変圧器などをかましても使用不可、なんと、公式では海外用の充電器は扱っていないということを旅先で知る。
任天堂ェ……。
せっかくフランス人とすれ違い通信しようと思ったのに(涙)
海外に3DSを持っていく人は注意されたし。

この日は昼に食べたタルトタタンなどがお腹にたまっていたので夕食は食べず。

サイトにて拍手してくださったみなさま、ありがとうございました!!


2017年フランス旅行(1)

2017-07-01 18:26:15 | 旅行
今までできたことのないあせもができてしまい、とても困っています。
痛痒い……。あせもがこんなに辛いなんて。
家にある薬では到底治りそうにないので、別の薬を買いに行くことを考え中。
早く夏が終わらないかな(涙)


さて、フランス旅行ですが、せっかくなので写真くらいうpしようか。需要あるかわからないけど。
私の文章はどうしても長くなってしまうので、先に写真をうpして後から文章を付け足せばいいのかな。
と、言いながら、また長くなってしまった。
とりあえずうpするか……

【基本情報】
・5月下旬の旅行
・ひとり旅である
・旅行代理店は通したがいわゆるフリーツアーというものである
(計画当初は完全に個人手配にしようと思ったが近年の欧州の情勢などを考慮し代理店を通すことにした)

【1日目】
家→成田→CDG(シャルル・ド・ゴール)空港→パリのホテル

東京近隣に住んでいるので当日に家を出れば成田に着ける。
待って、成田は東京じゃなくて千葉(爆)。東京関係ねぇ!
以前とうほぐに住んでた時はもれなく成田前泊だったが、それはそれで楽でよかった気がする。
朝早く起きなくていいし、なんてったって、前泊日に東京で遊べたし。元気ですね!

成田での出国審査は液体さえ気をつければ普通に通過できる。
詳しくは他のサイトでどうぞ(他力本願)。

今回のエアラインはAF(アエロフロートじゃなくてエールフランス)。
JALと迷ったけど結局AFに。もちろんエコノミークラス。
ちなみに、直行便は私の海外旅行史上初。何この楽な移動。
今回は欧州での乗り継ぎ便があまり安くなかったので、それならと直行便にした。
南回り航路はもちろん激安だけど、BBAには負担が大きすぎるから却下な。

・機内食

まず、AFでは酒を飲む機会が最大4回ある(いきなり酒かよ)。
1.はじめにCAが配りに来るとき。これは食前酒と同じ扱いなので、迷わず「シャンパーニュ」を頼め!
2.次に食事の配膳があり、そこで何を飲むか聞かれるので、すかさずワインを頼め!白か赤かは好みで!
3.食事の終わりかけにまた飲み物を飲むか聞きに来るので、すぐさま食後酒を頼め!
CAに「食後酒は何がありますか?」と聞くとあるものを教えてくれる(3~4種類あるようだ)が、語学力に自信がない場合は「コニャック」を頼むのだ!常備してあるぞ!
4.2回目の食事の時に再びワインを頼め!
これで、ぶどうの酒4コンボ達成!
(シャンパーニュ:ぶどうの発泡酒、コニャック:ぶどうの蒸留酒)
なお、良い子、お酒に弱い子、別にお酒が好きじゃない子は真似しないでください。
機内はアルコールが回りやすいので、このブログの通りにして悪酔いしていつのまにか飛行機を降ろされていても責任は負えません。
食事についてはさすがフランス、エコノミーでも美味しいと思う。

この写真、肉料理なんだけど、肉がめちゃくちゃ柔らかく食べやすかったんだけどどうしてくれよう。神か。
あと、チーズが必ずついて来るのが酒チーズ好きには嬉しい。カマンベールとか神かよ!!
正直かなりお腹いっぱいになる。まあ、芋とクスクスとパンとか炭水化物祭りだし。
飲み物がオレンジジュースなのは私がしくじったからです。
ちなみに2回目の食事はこちら。


・席
AFでは事前に席を予約するのが有料になってしまった(ただし、搭乗31時間くらい前からの予約は無料)。
ついケチりたくなるが、エコノミーでの席は非常に重要につき、私は有料で予約した。
真ん中の列の真ん中の席なんて当たったら地獄以外の何ものでもない。
GWの後でも、なぜか満席に近かったお。
エコノミーにもクラスがあり、前に席がなく足元が広い席が最も高い。
私は、比較的前方の、二人席の通路側で後ろに席がないかつすぐ近くがトイレの席を予約。
なぜ私がこの席にしたかというと、
1.比較的前方:ご飯の配膳が早くなる。後ろの席だと肉か魚か選択できない、シャンパーニュがもうないなどの悲しい事態が起こるため。
2.二人席:隣に誰もいなければ、ひとり旅ではとてつもなく気楽(実際いなかった。最高です)。
3.通路側:10時間以上もあったらどうしても席を立つ。私はトイレが近いので、通路側以外ありえない。
4.後ろに席がない:気兼ねなく席を倒せる。まあ角度は限られているが。
5.近くがトイレ:たまたま2席空いていたのがそこだった。トイレ近くは人の出入りの激しさなどあるが、私はどうせ寝れないし、それよりは気軽にトイレに行ける席の方がいいと思った。

・エンターテイメント
ディズニーのモアナがあったので観た。
何これ普通に面白かったんだけど。モアナ可愛いし。おばあちゃん大好き!(涙)
モアナが主人公のRPGみたいでとてもいいわ。
モアナのあのハートにしてるやつの意味もわかった。
あと、死亡フラグを立てておきながら死なないの新しい展開で超いいわ!

とりあえずこんな感じで!