日本科学未来館でやってるマンモス展と、国立科学博物館でやっている恐竜博2019に行ってきた。そのレポ。
【マンモス展】
マンモスや、氷河期時代の生物が、ロシアの永久凍土で発掘されたが、その成果の発表と、近畿大学マンモス復活プロジェクトについての展示。
ロシアって、-60℃以下になることもあるんだね……。南極よりすごくね?だから、状態のいいマンモスの遺骸が今でも発掘されるのか……。
ホラアナライオンの復元模型。
以下、遺骸ですので閲覧注意。
仔馬「フジ」の冷凍標本(下)とケナガマンモスの皮膚。
発掘された時の映像を見ると、眼球も残ってたっぽい。
すごすぎない?
仔犬(左)、雷鳥(真ん中)、ユカギルバイソン(上)。
ユカギルバイソンさんの頭部アップ。
もしかしたら、毒を食らってお亡くなりになったのかもとキャプションにあった。
お気の毒に……。
マンモスの鼻。
これだけのご遺体が揃うのはすごい。
冷凍標本用の箱のおかげなのですが、この箱、マンション一棟分の値段だってさ……(もしかしたらロシアの博物館の収蔵庫内の話かもなので間違ってたらごめんなさい。でも、常時-25℃で展示するのって、すごいコストかかると思うの)。
この展示に全面協力した近畿大学では、前述したマンモス復活プロジェクトを行なっているとのことで。
この、漫画風のイラストを掲示していたんだけど、めっちゃ面白くて楽しかった。
「レーザーに愛された男」って……!
これを見た永井博士はどう思ったんだろう……。
個人的に、対立意見もしっかり掲示していたのがすっごく良かったと思います!
絶滅した生物を復活させるというのは、すごく難しい問題で、たとえ善意で復活させたとしても、それを悪用する輩は絶対に出てくると思うのよね。
この文章は、生物学を研究している人だけでなく、創作している人にも是非読んでほしいです!なぜなら色々なネタに使え(略)
ケナガマンモスの復元模型。
ケナガマンモスの赤ちゃんの復元模型。
私の感想としては、
様々な生物の遺骸が多く展示されているので、ある意味見世物的展示では?と懸念していたけれども、そうではなく、随所で研究成果の発表をしているし、子供にもわかりやすいような工夫もされていた展示だったと思う。
近畿大学マンモスプロジェクトのコーナーは、プロジェクトの紹介という地味な分野を、漫画風にうまくまとめている「見せる展示」だった。そこも個人的に好き。そして、プロジェクトを完遂するのは未来の研究者であるキミかも……っていう未来へつなぐオチも良かったです。このプロジェクトを全面的に肯定するのではなく、様々な問題もあるが、あなたならどう考える?という対話型のパネルもよかった(こういうのって、やり方が下手だといいことを言っているのに鬱陶しく感じられる場合もあったりするので、ここのやり方はすごい上手いと思いました)。
点数が少ないので、空いているとあっさり見学が終了してしまうのだけれど、会場は広々としていてとても見やすかった。夏休み中の金曜日で結構空いていたので、これからの平日だったらもっと空いているんじゃないかな。
11月までやっているので、動物の遺骸が苦手じゃなければ是非是非!
個人的に、色々な方に見てほしいと思いました。
戦利品はこちら。
なんか、セットしても画像が縦にならない……。うーん。
『わけあって絶滅しました。』とプチコラボをやっていて、物販で続きが出ていたので。
私、これ好きなんだよね……。
続編も買った日のうちに読破してしまった(まぁ、子供向けだからってのもあるけど)。
【恐竜博2019】
恐竜研究の最新情報と動向、その成果についての展示。
前回は2016年。
テノントサウルスを襲う2体のデイノニクス。……なのだが、この後デイノニクスは共食いするらしい。怖……。
マイアサウラの親子。かわゆす!
なんだ?このMac、予測変換でばっちし出てくるんだけど、中に古生物学者でもいるのか?
今回のメイン、デイノケイルスさん。
すげー爪なんだけど、肉食じゃなくて雑食(え?恐竜って雑食いたんだ)。この爪は果実をかき集めるためとのこと。そしてでかくなったので動きは遅くなったらしい。
あらゆる恐竜のいいとこ取りしたキメラ恐竜だそうな。
タルボサウルス。
小学生の頃、地元にタルボサウルスの全身骨格が来たことがあり、懐かしさを感じる。しかし、復元図はカッコ悪かった(爆)
むかわ竜。北海道で発掘された恐竜の全身骨格!
昔は、「日本には恐竜なんていねーよ、発掘しても出てこねーよ」って空気だった(ちなみに首長竜は恐竜ではない)けど、近年は色々出て来ているので嬉しいですね!ティラノサウルスの仲間もいたらしいよ!
ホベツアラキリュウ。長っ!!!
前回の恐竜博より規模がちょっと小さめな気がしました。
でも、ついに恐竜の色がわかるようになる!とか、キメラ恐竜とか、足跡の化石は凹型だけでなく凸型もある(足跡のくぼみに砂などが堆積して化石になるらしい。逆転の発想……)とか、研究と科学技術の進歩によって昔では考えられなかったことが次々と明らかになっていく過程は非常に興味深いものがあります。
だいいち、私が子供の頃は、恐竜が絶滅した理由も特定できてなかったし。今では隕石衝突が原因とほぼほぼわかっていますものね。
ほんと、すごいなぁ。
時間が余ったので、常設展示のベンド生物コーナーに行きました。割と毎回行ってる。
ベンド生物はいつ見ても癒されるね……(お前の感性は何かがおかしい)。
実は恐竜より三畳紀以前の生物の方が好きかもしれない。
三葉虫とかアンモナイトとか(アンモナイトは白亜紀までいたけど)。
これはベンド生物ではなくダンクルオステウス。
以上、古生物祭り会場からお送りしました。