【基本情報おさらい】
・5月下旬の旅行
・ひとり旅である
・旅行代理店は通したがいわゆるフリーツアーというものである
・2017年5月時点で1ユーロあたり127円くらいで換算
【参考文献】
・山本ゆりこ 森田けいこ 『パリの歴史探訪ノート』 六耀社 2016:注釈は*で示す。
・木俣元一 芸術新潮編集部編 『パリ 中世の美と出会う旅』 新潮社 2008:注釈は**で示す。
【4日目】
ホテル→ヴァンヴ蚤の市→ノートルダム前広場地下遺跡→パンテオン→サン・テティエンヌ・デュ・モン教会→フィリップ・オーギュストの城壁跡(クロヴィス通り)→リュテス円形闘技場跡→ホテル近くのFranprixで食材購入
写真の通り、むっちゃ晴れ。
この日からどんどん気温が上がり、暑さが苦手な私は絶望する一方だった。
【ヴァンヴ蚤の市】
一応、全部回ったけど、結局、とあるマダムのお店でフェーヴを10個ほど購入したのみ。
マダムが、カゴの中にフェーヴをざっくり入れていて、「1個1ユーロ」って書いてたので、マダムに見ていいか聞いて掘出し物探索開始。
あ、私がいうマダムって、おばちゃん~おばあちゃん世代です。
日本の雑貨屋や蚤の市で集めてわかったけど、フェーヴもピンキリ。
「なんやねんこれ……」みたいなのもある。なので、気に入ったのしか買わないことにしてる。
んで、買った一部がこれ。
左から、猫、白猫、金属でできたマリア(金属のって全く見たことがないので即決)、フラミンゴ、魚。
もっと買ったはずなんだけど、コレクションに入れたらわからなくなったよ。
マダムの言い値の1個1ユーロで購入。だって値切るまでもなく安いし……。日本だったら1個200円はするし。
そうしたら、なのか、フランス語で喋ってたからなのか、マダムが握手してくれた。
多分、たいていのお店の人はそうしたいい人たちばかりなのだが、なかにはナンパしてくる輩などもいるので注意。
安くて可愛いものが見つかる!っていう触れ込みで紹介されることが多いヴァンヴ蚤の市だが、クリニャンクールよりフリマっぽく、理想の可愛いに出会えるかは産んだと思った。
まさにピンキリって感じなので、素敵に見えるものを置いているお店もあれば、これ価値ある?みたいなガラクタを置いているところもある。
よって、お店の人もアレな人間が混ざってる可能性を考えて行った方がいいかも。
【ノートルダム前広場地下遺跡】
私にとって、とても重要な場所だったのに、一枚も写真がないのはどういうことだ。
どういう場所かというと、名前の通りである。すぐ近くはあの有名なノートルダム寺院である。
『パリの歴史探訪ノート』に掲載されていたので、これは行かなければ!!と思った。
パリはローマ植民都市ルテティアを起源とする町なので、掘ればローマの遺構が見つかる。
その上には、当然中世の遺構があるわけで、そういう都市の歴史を地下遺跡という形で見ることができるのだ。素晴らしい。
展示キャプションに、ルテティアはティベリウス帝の時代に大きな発展を遂げたと書いてあった。
が、そのキャプションを撮ってない。暑すぎて脳がとろけてたんですかね、私は……。
アホすぎる。
次にパリに行った時は必ず再訪せねばならん。
ちなみに、この日の昼食は水と、前日PAULで買ったパンの残り。
それを、広場の傍で座って食べた。暑かった。
【パンテオン】
ローマのパンテオンじゃなくて、パリのパンテオンは18世紀に建造されたものである。
ここは聖ジュヌヴィエーヴにゆかりのある土地のようで、ジュヌヴィエーヴの物語が壁に描かれている。
ジュヌヴィエーヴの物語を描いたのは、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ。
19世紀のフランスの画家だ。でも、あの辺の時代の有名な人とは一線を画している。
なんか、幻想的というか、なんていうんだ?この感じ。
シャヴァンヌの絵も好きなんですよ。数年前に島根県立美術館で展覧会やってました。島根県立美術館は、シャヴァンヌの絵を持っている日本では数少ない美術館です。
ここは、フランスの英雄を讃える場所でもあるので、聖ジュヌヴィエーヴだけではなく、他の人物の壁画もある。
ジャンヌ・ダルクもありましたよ!!
こういうふうに、横長と縦長の絵が交互に描かれていた。
そしてパンテオンの地下は、フランス史を飾る人物たちの巨大な墓所となっている。
世界史に登場する人物も数多く葬られている。ヴォルテール先生とか。
だが、どうやら私は、ナポレオンの盟友ジャン・ランヌ将軍の墓しか撮ってないらしい。
なんでや。
ヴォルテール先生も、T氏(ティベリウス)再評価の先鞭をつけたという意味では(私にとっても)重要じゃねーすっか。
まあ、私の記憶の中にあるからいいか!
ランヌ将軍は、私の中では長谷川先生のこの漫画のイメージなのだが(ごめんなさい)、
実際にはだいぶイケメンのようだ。
いや、漫画でも、性格はイケメンなんだけど。
このマンガがなかったら、ナポレオン時代の元帥とかを全く知らないで生きるところだった。
フランス史が好きなら勿体無い話だ。
私はそもそも軍事史があまり得意でなくて(嫌いというわけではなく、理解が悪いのよねぇ……)、フランス革命史は好きなんだけど、ナポレオン時代はどうしたらいいのかさっぱりだったのだ。
この漫画は、作者本人があとがきで言っているように、ドラマチックに描くために、時系列をあえて変えたりしているし、そもそも登場人物が全員強烈な個性を持っているので、フィクション部分がかなり強いが、エンタメナポレオン戦記としては非常に面白いのでオススメ。
ちなみにパンテオンの墓地、むちゃくちゃ寒い!!!そして広い!!!
外が暑くても、防寒具が必要。
【サン・テティエンヌ・デュ・モン教会】
パンテオンの裏手にある教会。
ここはジュベ(高廊、もしくは内陣桟敷)で有名。
高廊って言ったって……。何じゃそりゃ、なので、教会で購入した本(英語)をもとに説明すると、
・中世には、聖歌隊席と身廊(平信徒側)を区切る役目をしていた
(写真の奥が聖歌隊席側(内陣方向)、手前が身廊)
・神の言葉が物語られる演壇でもあった
・パリの他の教会では、ジュベはミサに来た会衆にその進行状況を見せるために取り払われた
(視界を遮って邪魔だった、ってことらしい)
・サン・テティエンヌ・デュ・モン教会にジュベが残っているのは、そんなに邪魔じゃなかったからであり、また、教区民が取り壊しに反対したためらしい
・よって、現在パリに残っているジュベは、ここのもの以外にない
身廊だの内陣だのが、教会建築に詳しく無い人にはそもそも「?」なので、むちゃくちゃ簡単な絵で図示してみる。
ちなみに、教会建築のプランにも色々な種類があるが、ここでは西欧の教会に多く用いられているバシリカ式を図示する。
私も専門家じゃ無いので、間違ってたら許してください。
確かにこんな繊細な階段、とり壊すのはもったいない。
というか、以前は内陣側とそうでないところを明確に区切っていたのね。
教会建築の歴史を考える上でも面白い構造物だ。
そして、あっと……ここにもジャンヌがいましたね。
ジャンヌ・ダルク好きとしては写真に収めなきゃならん。
さて、ジュベで有名なこの教会だが、私が一番興味深かったのは、内陣の奥のスペースにある古いステンドグラスだった。
古いといっても、1600年代のものなのだが。
ノアの箱舟や、葡萄酒作りなどの図像がある。
このステンドグラスのある部屋の手前で、二人のマダムがお店番?をしていた。
何を隠そう、私は、フランスの教会で、こういう風にお店番?をしているマダムが大好きなのだ。変態じゃないよ!
マダムたちは、おそらく、修道女とか教会関係者じゃなくて、ボランティアで教会のお手伝いをしているのではないかと私は勝手に推察している。
だって、日曜日にしか見かけないもの。
彼女たちは、メダイユや図録、絵葉書など、教会グッズ(公式)を売っている。
でもって、ほぼ100%、サンパ(sympathique フランス語で「感じがいい」)である。
サン・テティエンヌ・デュ・モン教会のマダムもいい人たちだった。
「ここのステンドグラス、素敵でしょ?」と、話しかけてくれた。
お布施をしてステンドグラスの説明書をいただくと、「ありがとう!」と言ってくれた。
それで、「この紙を見ながらステンドグラスをもう一度見てもいい?」と聞いたら、「もちろんいいわよ!ゆっくり見て行って!」と。
あと、ここは聖ジュヌヴィエーヴにゆかりのある教会なのよ、とか、どこから来たの?私東京に行きたいのよ、とか気持ちよくお話しさせていただいた。
ここで色々お買い物をしたのだが(私は教会グッズが大好き。ちなみにクリスチャンではない)、そのうちの一つがこのメダイユ。
布……。布が可愛すぎる!!
マダムたち、丁寧に封筒に入れてくれたのよね。
もう、どうしてそんなに優しいのか……!!
【フィリップ・オーギュストの城壁跡(クロヴィス通り)】
見てください、この高さ!すごくないですか?
3階分ですよ!中世によく造ったね!高すぎだろ!
……って、街を守るための壁だから、当たり前だよね。
うーん、日本って、城壁文化じゃないじゃん?だから、ブロック塀より高い壁で都市が守られていたなんてなんか不思議な感じがする。
【リュテス円形闘技場跡】
ローマ人の基本その1、円形闘技場跡(その2は浴場。現国立中世美術館)。
今は公園?みたいになっていて、この日は日曜日だったので、何かイベントが開催されていたようだった。
子供がたくさんいたので、子供向けのイベント?
写真が微妙な感じのしかなくてすみません。
このあと、フラフラさまよい、なぜかオーステルリッツ駅まで行ってしまう(バカ?)
そのまま、セーヌ川沿いに歩き、サン・ルイ島あたりにたどり着いて、その辺からメトロに乗ってホテル最寄駅まで帰った。
【ホテル近くのFranprix】
この日もFranprixで買い出し。
パックに入ったフルーツを買うかどうか悩んでいたら、店員の背の高いイケメンのお兄さんに、「何かお困り?」って声かけられた。
(おそらく、ずっと悩んでいたので不審者と思われたんだと思う)
とりあえず、「うーん、このフルーツ、この値段でいいの?」って聞いたら、お兄さんは値札を見て、おや?って顔して、
「いや、違うね。ちょっと待って」
って、予想外の返事。
値札と違うんかい。確かに、1.5ユーロくらいって、ないわと思ったわ。
戻ってきたお兄さんは、「4ユーロぐらいだからレジで申告して」っていうフランス人らしい適当な返事。
でも、「メルシー」っていうと、すごいいい顔で「どういたしまして」って言われた。
フランス人って、初めは塩対応でも、最後はすっげえいい顔してくれるんだよね。
(はじめから機嫌のいい人もいるが)
でもって、この日の夕食は、Sushiロール、フルーツ、サラダ。米を欲するのが早すぎだろ。
Sushiロール、めちゃめちゃ謎だった……。
きゅうりとかじゃなくてメロンっぽいものが巻かれてた。瓜か?
次回は夢みたいな素敵な光景が広がるシャンティイを紹介!
・5月下旬の旅行
・ひとり旅である
・旅行代理店は通したがいわゆるフリーツアーというものである
・2017年5月時点で1ユーロあたり127円くらいで換算
【参考文献】
・山本ゆりこ 森田けいこ 『パリの歴史探訪ノート』 六耀社 2016:注釈は*で示す。
・木俣元一 芸術新潮編集部編 『パリ 中世の美と出会う旅』 新潮社 2008:注釈は**で示す。
【4日目】
ホテル→ヴァンヴ蚤の市→ノートルダム前広場地下遺跡→パンテオン→サン・テティエンヌ・デュ・モン教会→フィリップ・オーギュストの城壁跡(クロヴィス通り)→リュテス円形闘技場跡→ホテル近くのFranprixで食材購入
写真の通り、むっちゃ晴れ。
この日からどんどん気温が上がり、暑さが苦手な私は絶望する一方だった。
【ヴァンヴ蚤の市】
一応、全部回ったけど、結局、とあるマダムのお店でフェーヴを10個ほど購入したのみ。
マダムが、カゴの中にフェーヴをざっくり入れていて、「1個1ユーロ」って書いてたので、マダムに見ていいか聞いて掘出し物探索開始。
あ、私がいうマダムって、おばちゃん~おばあちゃん世代です。
日本の雑貨屋や蚤の市で集めてわかったけど、フェーヴもピンキリ。
「なんやねんこれ……」みたいなのもある。なので、気に入ったのしか買わないことにしてる。
んで、買った一部がこれ。
左から、猫、白猫、金属でできたマリア(金属のって全く見たことがないので即決)、フラミンゴ、魚。
もっと買ったはずなんだけど、コレクションに入れたらわからなくなったよ。
マダムの言い値の1個1ユーロで購入。だって値切るまでもなく安いし……。日本だったら1個200円はするし。
そうしたら、なのか、フランス語で喋ってたからなのか、マダムが握手してくれた。
多分、たいていのお店の人はそうしたいい人たちばかりなのだが、なかにはナンパしてくる輩などもいるので注意。
安くて可愛いものが見つかる!っていう触れ込みで紹介されることが多いヴァンヴ蚤の市だが、クリニャンクールよりフリマっぽく、理想の可愛いに出会えるかは産んだと思った。
まさにピンキリって感じなので、素敵に見えるものを置いているお店もあれば、これ価値ある?みたいなガラクタを置いているところもある。
よって、お店の人もアレな人間が混ざってる可能性を考えて行った方がいいかも。
【ノートルダム前広場地下遺跡】
私にとって、とても重要な場所だったのに、一枚も写真がないのはどういうことだ。
どういう場所かというと、名前の通りである。すぐ近くはあの有名なノートルダム寺院である。
『パリの歴史探訪ノート』に掲載されていたので、これは行かなければ!!と思った。
パリはローマ植民都市ルテティアを起源とする町なので、掘ればローマの遺構が見つかる。
その上には、当然中世の遺構があるわけで、そういう都市の歴史を地下遺跡という形で見ることができるのだ。素晴らしい。
展示キャプションに、ルテティアはティベリウス帝の時代に大きな発展を遂げたと書いてあった。
が、そのキャプションを撮ってない。暑すぎて脳がとろけてたんですかね、私は……。
アホすぎる。
次にパリに行った時は必ず再訪せねばならん。
ちなみに、この日の昼食は水と、前日PAULで買ったパンの残り。
それを、広場の傍で座って食べた。暑かった。
【パンテオン】
ローマのパンテオンじゃなくて、パリのパンテオンは18世紀に建造されたものである。
ここは聖ジュヌヴィエーヴにゆかりのある土地のようで、ジュヌヴィエーヴの物語が壁に描かれている。
ジュヌヴィエーヴの物語を描いたのは、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ。
19世紀のフランスの画家だ。でも、あの辺の時代の有名な人とは一線を画している。
なんか、幻想的というか、なんていうんだ?この感じ。
シャヴァンヌの絵も好きなんですよ。数年前に島根県立美術館で展覧会やってました。島根県立美術館は、シャヴァンヌの絵を持っている日本では数少ない美術館です。
ここは、フランスの英雄を讃える場所でもあるので、聖ジュヌヴィエーヴだけではなく、他の人物の壁画もある。
ジャンヌ・ダルクもありましたよ!!
こういうふうに、横長と縦長の絵が交互に描かれていた。
そしてパンテオンの地下は、フランス史を飾る人物たちの巨大な墓所となっている。
世界史に登場する人物も数多く葬られている。ヴォルテール先生とか。
だが、どうやら私は、ナポレオンの盟友ジャン・ランヌ将軍の墓しか撮ってないらしい。
なんでや。
ヴォルテール先生も、T氏(ティベリウス)再評価の先鞭をつけたという意味では(私にとっても)重要じゃねーすっか。
まあ、私の記憶の中にあるからいいか!
ランヌ将軍は、私の中では長谷川先生のこの漫画のイメージなのだが(ごめんなさい)、
実際にはだいぶイケメンのようだ。
いや、漫画でも、性格はイケメンなんだけど。
このマンガがなかったら、ナポレオン時代の元帥とかを全く知らないで生きるところだった。
フランス史が好きなら勿体無い話だ。
私はそもそも軍事史があまり得意でなくて(嫌いというわけではなく、理解が悪いのよねぇ……)、フランス革命史は好きなんだけど、ナポレオン時代はどうしたらいいのかさっぱりだったのだ。
この漫画は、作者本人があとがきで言っているように、ドラマチックに描くために、時系列をあえて変えたりしているし、そもそも登場人物が全員強烈な個性を持っているので、フィクション部分がかなり強いが、エンタメナポレオン戦記としては非常に面白いのでオススメ。
ちなみにパンテオンの墓地、むちゃくちゃ寒い!!!そして広い!!!
外が暑くても、防寒具が必要。
【サン・テティエンヌ・デュ・モン教会】
パンテオンの裏手にある教会。
ここはジュベ(高廊、もしくは内陣桟敷)で有名。
高廊って言ったって……。何じゃそりゃ、なので、教会で購入した本(英語)をもとに説明すると、
・中世には、聖歌隊席と身廊(平信徒側)を区切る役目をしていた
(写真の奥が聖歌隊席側(内陣方向)、手前が身廊)
・神の言葉が物語られる演壇でもあった
・パリの他の教会では、ジュベはミサに来た会衆にその進行状況を見せるために取り払われた
(視界を遮って邪魔だった、ってことらしい)
・サン・テティエンヌ・デュ・モン教会にジュベが残っているのは、そんなに邪魔じゃなかったからであり、また、教区民が取り壊しに反対したためらしい
・よって、現在パリに残っているジュベは、ここのもの以外にない
身廊だの内陣だのが、教会建築に詳しく無い人にはそもそも「?」なので、むちゃくちゃ簡単な絵で図示してみる。
ちなみに、教会建築のプランにも色々な種類があるが、ここでは西欧の教会に多く用いられているバシリカ式を図示する。
私も専門家じゃ無いので、間違ってたら許してください。
確かにこんな繊細な階段、とり壊すのはもったいない。
というか、以前は内陣側とそうでないところを明確に区切っていたのね。
教会建築の歴史を考える上でも面白い構造物だ。
そして、あっと……ここにもジャンヌがいましたね。
ジャンヌ・ダルク好きとしては写真に収めなきゃならん。
さて、ジュベで有名なこの教会だが、私が一番興味深かったのは、内陣の奥のスペースにある古いステンドグラスだった。
古いといっても、1600年代のものなのだが。
ノアの箱舟や、葡萄酒作りなどの図像がある。
このステンドグラスのある部屋の手前で、二人のマダムがお店番?をしていた。
何を隠そう、私は、フランスの教会で、こういう風にお店番?をしているマダムが大好きなのだ。変態じゃないよ!
マダムたちは、おそらく、修道女とか教会関係者じゃなくて、ボランティアで教会のお手伝いをしているのではないかと私は勝手に推察している。
だって、日曜日にしか見かけないもの。
彼女たちは、メダイユや図録、絵葉書など、教会グッズ(公式)を売っている。
でもって、ほぼ100%、サンパ(sympathique フランス語で「感じがいい」)である。
サン・テティエンヌ・デュ・モン教会のマダムもいい人たちだった。
「ここのステンドグラス、素敵でしょ?」と、話しかけてくれた。
お布施をしてステンドグラスの説明書をいただくと、「ありがとう!」と言ってくれた。
それで、「この紙を見ながらステンドグラスをもう一度見てもいい?」と聞いたら、「もちろんいいわよ!ゆっくり見て行って!」と。
あと、ここは聖ジュヌヴィエーヴにゆかりのある教会なのよ、とか、どこから来たの?私東京に行きたいのよ、とか気持ちよくお話しさせていただいた。
ここで色々お買い物をしたのだが(私は教会グッズが大好き。ちなみにクリスチャンではない)、そのうちの一つがこのメダイユ。
布……。布が可愛すぎる!!
マダムたち、丁寧に封筒に入れてくれたのよね。
もう、どうしてそんなに優しいのか……!!
【フィリップ・オーギュストの城壁跡(クロヴィス通り)】
見てください、この高さ!すごくないですか?
3階分ですよ!中世によく造ったね!高すぎだろ!
……って、街を守るための壁だから、当たり前だよね。
うーん、日本って、城壁文化じゃないじゃん?だから、ブロック塀より高い壁で都市が守られていたなんてなんか不思議な感じがする。
【リュテス円形闘技場跡】
ローマ人の基本その1、円形闘技場跡(その2は浴場。現国立中世美術館)。
今は公園?みたいになっていて、この日は日曜日だったので、何かイベントが開催されていたようだった。
子供がたくさんいたので、子供向けのイベント?
写真が微妙な感じのしかなくてすみません。
このあと、フラフラさまよい、なぜかオーステルリッツ駅まで行ってしまう(バカ?)
そのまま、セーヌ川沿いに歩き、サン・ルイ島あたりにたどり着いて、その辺からメトロに乗ってホテル最寄駅まで帰った。
【ホテル近くのFranprix】
この日もFranprixで買い出し。
パックに入ったフルーツを買うかどうか悩んでいたら、店員の背の高いイケメンのお兄さんに、「何かお困り?」って声かけられた。
(おそらく、ずっと悩んでいたので不審者と思われたんだと思う)
とりあえず、「うーん、このフルーツ、この値段でいいの?」って聞いたら、お兄さんは値札を見て、おや?って顔して、
「いや、違うね。ちょっと待って」
って、予想外の返事。
値札と違うんかい。確かに、1.5ユーロくらいって、ないわと思ったわ。
戻ってきたお兄さんは、「4ユーロぐらいだからレジで申告して」っていうフランス人らしい適当な返事。
でも、「メルシー」っていうと、すごいいい顔で「どういたしまして」って言われた。
フランス人って、初めは塩対応でも、最後はすっげえいい顔してくれるんだよね。
(はじめから機嫌のいい人もいるが)
でもって、この日の夕食は、Sushiロール、フルーツ、サラダ。米を欲するのが早すぎだろ。
Sushiロール、めちゃめちゃ謎だった……。
きゅうりとかじゃなくてメロンっぽいものが巻かれてた。瓜か?
次回は夢みたいな素敵な光景が広がるシャンティイを紹介!
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