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残念な人の残念なブログ。

マジキチとしか(いい意味で…い、いや…)

2013-08-17 19:58:49 | 美術
ちゃっちゃら~♪
(何このウザイ人)
新コーナーの始まりです(ブログにコーナーって)
お絵描きする人にも気軽に美術に親しんでもらおうと思い、私が独断と偏見による書きなぐりを行うこの企画…ようは、アレだ。専門知識もない人間が好き勝手にものを書くので学術的な考察は一切ないと…(只今酒が入っているので言ってることが支離滅裂なのはご容赦を)

記念すべき第1回は、今が旬!(勝手に自分的に旬)
「フランドル絵画三巨匠」!

フランドル絵画というのは、激しくざっくり言うと、中世くらい(実際にはもっと下るはず。ルネサンスの頃)に、主に今のベルギーの辺りの画家たちが描いていた絵のこと。詳しくはググってください……。
板絵や祭壇画が多いので、日本にはほとんど来ないですね。
だがしかし、彼らの描く絵の細かさは異常!一度そばで見ると思わずハマってしまう危険があるので、良ければベルギー…う~ん、行きやすいところではパリのルーヴルやロンドンのナショナルギャラリーなどへGo!
……東京の国立西洋美術館にもありますね。あそこはいいコレクションを持っているもんだ。
で、その初期フランドル絵画の三巨匠が以下。

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン

……なんだろう、この細かさ。
フランドル絵画って、遠近とか、デッサンとか、「?」って思うことが多いのですが、このキ●ガイじみた細かさは、模写する人を発狂させたんじゃないかと思うんですね。
タペストリーの柄とか、遠景とか、そんな細かく描かなくていいよ。でも、これをマスターしたら、きっとどんな苦しみにも耐え抜くことができるようになる気が…(マゾかよ)。

以下、ウィキペディアより。
「初期フランドル派の画家。現存しているファン・デル・ウェイデンの作品の多くは、キリスト教的主題が描かれた祭壇画と肖像画である。伝わっているその生涯は平穏でとくに大きな出来事などは起こっていないが、当時もっとも成功しており、国際的な名声を得ていた画家だった。」
「……もっとも優れた作品では一箇所として同じ色調は見られず、白色でさえも様々な階調で塗り分けられている

……って、白を塗り分けるってどんな技量だよ!!!!!
絵師はぜひお試しを♪

ハンス・メムリンク

私がブルージュのメムリンク美術館で撮ってきた写真なので残念でスミマセン。
これは、ウルスラボックス……えっと、聖女ウルスラの聖遺物箱といって、ベルギー7大秘宝。
この人口密度…。
メムリンクは、フランドルの画家の中でも、比較的あっさりしていて、どぎつい感じが少ないので、たくさん見ていてもまだ疲れないかな~と思います(人物の表情が柔らかいんだと思います)。しかし……。

以下、ウィキペディアより。
「15世紀後半にブルッヘで活躍した画家。ヤン・ファン・エイク、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンに続く世代の北方絵画を代表する画家である。宗教的な主題を、華麗な色彩と、北方絵画特有の細部までゆるがせにしない徹底した写実表現をもって描いた。

……細部の精密描写は北方絵画全般に見られる特色だが、メムリンクは、金属製の鎧の表面に映った鏡像までも執拗に描写している。

……そんなところまで描かなくていいから!!!!!
そこまでしないとこの時代は一流とは言えなかったんだろうな…。大変だな…。

ヤン・ファン・エイク

……もう、これを見ただけで、死んでもいいんじゃね?と思える細かさ。
カーペットの質感とか、ガラス窓とか、そんなところに力を入れなくても……ていうか、どこにも隙がありませんね。
ちょっとでも絵を描く人間としては、一瞬だけ真似したくなりますね。
一瞬だけね。すぐ諦めるけど。

こういう、緻密なものを描かなければならない人の心境ってどんなんでしょうね。
ああ、でも、この時代はこれが当たり前だったのか…。
現代はホントにいい時代ですね(そんなシメか)。


こういうダメ人間もアリか…

2013-08-10 16:06:23 | 漫画
商品がありません。
アービィー!!!(byコード野郎)

……すいません、つい、暑さで……。
最近ブーム(もちろん残念な意味で)のGジェネのコード野郎が浮かんで…。

さて、上記の画像、私が最近新しく読み始めた漫画です。
『最後のレストラン』という漫画。既刊3巻。
主人公 園場凌の経営するレストラン「ヘブンズドア」に、ある日を境に突然「死に瀕している」歴史上の人物がタイムスリップして現れ、無茶な注文をする……というストーリー。
お客として現れる歴史上の人物達は、病死や老衰ではなく、事故死・殺害・処刑・戦死・自殺など、通常の死に方をしていない人物ばかり(ダリは例外)。まあ、病死や老衰なら、死ぬ直前にまともに食事などできないので、当然と言えば当然ですね。
シェフ園場の料理に満足したお客達は、また元の時代に帰っていく……(ただし、ジャンヌ・ダルクとヒトラーの愛犬ヴォルフだけは除く)。
……という、コメディ漫画です。コメディです。多分。
ちなみに、主人公たちはずっとお客様が「歴史人物になり切った現代人」と思い込んでいます。気づこうよ。
ダリがアミバだったり、土方が荒木先生だったり、随所にパロディ的要素が含まれています(笑)

絵柄が可愛らしい感じのコメディですが、ネタはよく練られていると思います。私は料理には詳しくないけれど、料理ネタもしっかりしているし、歴史についても消化できている感がありますし、登場する歴史人物は比較的好意的にとらえられていますね。カエサルはただの変なおじさんだけど(笑)

主人公はネガティブですぐにやる気を失うダメ人間で、すぐに店を閉めようとしたり引きこもろうとしたり自殺しようとしたり……こういうタイプのダメ人間て、漫画の主人公としては珍しい…DQNとかはよくいるのに。
ネガティブなんだけど、有能なんですよね…。料理の腕も一流っぽい。
彼にツッコミを入れるのがアルバイトの有賀さん(普通の女子高生)と前田さん(いったい何か国語が喋れるのこの人…。彼女がいないと話が進まない)。あとは、まったく空気を読まず天衣無縫なジャンヌ・ダルクが途中から加わります。ジャンヌは初めはヤヴァイ人だったけれど、話が進むにつれ、彼女特有の純粋さがいい方向に発揮されてきます。

時々挿入されるネタにたまに吹き出しながら、意外に深く「人の人生」というものを掘り下げている作品です。


船…

2013-08-01 21:45:47 | コスプレ情報&ヲタ情報
せっかく登録したのに、いきなりなにもかけず、すみません…。
仕事が忙しくて、ここのところ落ち着いて何もできないという事態に…。
この、仕事嫌いの私がこんなことになろうとは(社会人としてダメだろそれ)
早く落ち着いてくれないかな。

さて、コスプレ情報…といっても、私が、じゃなくて、期間限定で誰でもできるコスプレ?情報を!
※ただし歴史物に限る

現在、兵庫県立美術館で開催中のマリー・アントワネット物語展にて、なんと、ヅラを被れます!
そう、一部で有名な、

船のヅラ

を…!

※船のヅラとは、ロココ時代の貴婦人達が被っていた船の模型を乗せたヅラのこと。
こういうのが流行ってたらしいよ!
(船は、なんだったかな、なんか、立派な船の進水式だか何だかに合わせて流行ったんだったかな)
これのことだよ!

なんで、こんなのを乗せようと思うんだよ!
ちょっとこの時代の人たちはヤバすぎるよ!

それはともかく、これのレプリカ(この写真もレプリカなんですが)を被れます。
……被ってきました。
…………お、重い…………。
よく、この時代の風刺画で、「こんなクソ高いヅラなんてつけてたら馬車に乗れないじゃん★」的なやつがあるんですが、それ以前の話だろ…。
重くてすべてが疲れるし、そもそも安定が悪いわ。
ホントにこんなのつけられたの?都市伝説じゃないの?馬鹿なの死ぬの?
と、思うくらい重かった。引きつった笑いしか出ないわ。
しかし、こんなの被れるなんて滅多にない(つーか、きっとない)ので、もし、行かれた方はぜひチャレンジを!できればお友達や家族など、冗談のわかる人とご一緒に♪

おっとそうそう、この企画展、なんと、一部ですが、日本では珍しく写真撮影可能!※フラッシュはたかないでね
ドレスのレプリカのコーナーが撮影可能ですよ!
ヲタク垂涎ということで、資料と称してぱちぱちしてきましたよ……。ホント、キモヲタですみません……。




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この展覧会、意外と堅実でした。
パリのカルナヴァレ博物館からだいぶ資料を借りてるからかな。
↑私がパリでルーヴル、アンヴァリッド武器博物館、クリュニー中世博物館と並んで好きな博物館。
歴史好きにはオススメ。元貴族の館なので、貴族の部屋の再現もしている。確か。
油絵よりは銅版画が多いし、ちゃんとパリでのマリーの歴史を追っている。
しかし、この企画展を見て、やはりマリーはギロチンされても仕方がなかったと思った…。
あの時代にあそこまで能天気じゃ、罪人じゃなくても首を切られるわ。
「私のドリームたっぷりのお屋敷(プティ・トリアノンのことですね)の洗濯場」にはちょっと引いた…。
それがルイ14世の時代だったらまだマシだったかもだけど、アンシャン・レジーム末期のあのヤヴァイ時期にあれはマズいだろう。
革命が起こったのは、勿論マリーがすべて悪いわけじゃないけど、ヴァレンヌ逃亡事件(パリから逃げ出すのにクソ遅い馬車にアホみたいにメシや衣装を乗せ、しかも、亡命するつもりじゃなかったらしい!!!!)の能天気さがすべてを物語っているよな…。
……そう、私は実は、マリーがあまり好きじゃない。
(じゃあなんで見に行ったのかと言うと、あの時代はけっこう好きだから。あとドレス(爆))
ギロチンにされたのも可哀想とはあまり思わない…(彼女の子供達は可哀想だと思うが)
彼女がまともだったら、フランス革命はもっと遅く起きていたかもしれないし、ロベスピエール先生は恐怖政治を行う前に寿命で死亡していたかもしれないし、ボナ(ナポレオン)の活躍もなかったかもしれないね。
……う~んでも、あの頃はヴェルサイユが総能天気だったみたいだから、そんなこともないのか。