「THE 有頂天ホテル」観てきました

『ＴＨＥ 有頂天ホテル』観て来ました。
ＤＶＤ購入決定です。観終わった後にもう一回観たくなる映画でした。
面白かった～！

全ては別々の事件なのにそれぞれが複雑に絡み合い、それでいて決して難しくなく分かりやすい。伏線の張り方といい人物の絡ませ方といい、見事な構成。
小道具の使い方がまた凄く上手で、「うわーっ巧い！」と呟きたくなる。
後半年越しに向かって一気に収束していく展開が本当に唸るほど上手い。
そして観終わった後にスッキリとできます。
「楽しかったね」と言いたくなる映画でした。
監督本人が楽しんで作ったのがよくわかる。
一本の主筋になる話というものが無いから、その点での辛口批評が出てくるかな～とは思うのですが、あれだけの別々の事件を組み合わせて一つの形にするその力量はやっぱり凄い。
あと、ワンカットの長さにびっくり。舞台みたい。
一つの事件を追いつつ、シーンを切り替えずにワンカットで別の事件を持ってきたりするので、事件が同時進行しているのが良く分かる。考えてるなあ。

そして、やっぱり役者陣がとてもよかった。みんなハマリ役。
パンフレットで松たかこも言ってたけれど、三谷作品は「女性が強くて男性が情けない」。松たかこの客室係とか篠原涼子のコールガールとか戸田恵子のアシスタントマネとか、本当によかった。かっこ可愛いかった。
それでもやっぱり、三谷作品の男性陣は可愛すぎる。
鹿のかぶりものした役所広司にノックアウトされつつ、西田敏行の子供っぷりやら伊東四郎の慌てっぷりやら角野卓造のどんどん壊れていくさまやら、本当にどうしようかというくらい笑えて可愛かった。

あと、アリキリの石井正則がやってたホテル探偵は、あれで一本ドラマが作れそうな役だなと思いました。観てみたいな・・・

とにかくちゃんと笑えて楽しい映画でした。満足。