お父さん、まーた怒るの？

幼稚園入園が楽しみなももちゃん。
毎日のように、
「ももちゃん、ひとりで（幼稚園）行くの！」
と元気に言います。

ももちゃん、幼稚園へは母ちゃんと一緒に行くんだよ。
と、そのたびに言うのですが、ももちゃんは自信があるのか、やっぱり一人で行くと言い張ります。
うーん、困ったな。
まあ、自立性の表れとして良い方にとらえよう。

様々な情緒も発達してきて、最近は親の顔色を伺うようになりました。
あまりに駄々をこねると、父ちゃんも「ももちゃん！」と叱りつけます。
すると、父ちゃんの視界から消えるように逃げていき、しばらくするとニコニコと愛想笑いを振りまきながら登場します。

そして、父ちゃんにベタベタと甘える素振りを見せた後で、
「お父さん、まーた怒る？」
と、父ちゃんの顔をじっと覗き込みながら訊いてきます。

こんな聴かれ方をされたら、もう怒る気にもなりません。
「大丈夫、もう怒らないよ」
と言うと、ニコッと笑って去っていきます。
それでもう、いつものももちゃんです。

うまいなあ、ももちゃん。
３歳にして、すでに父ちゃんの機嫌をとりなす術を心得ています。
ももちゃんには敵いません。

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