新米パパママの育児日記

わが家に初めての赤ちゃんがやって来ました。新米パパママは、育児という未知の世界で日々格闘中です。

ママのこと(その2)

2010年03月04日 | 子育て
 結婚して5年目のこと。
 ママが職場を異動することになりました。
 5年間在籍した職場でした。
 (病気の原因になった職場は、この職場の前の部署です。)
 忙しいながらも、ママが5年間かけて、コツコツと職場内外のネットワークを積み上げてきたところでした。
 病院には定期的に通院しており、症状は季節や仕事の繁閑により一進一退を繰り返していましたが、比較的安定していました。

 それが、異動によりガラリと変わってしまいました。
 職場は遠くなり、今までより出発時間は早く、帰宅時間は遅くなりました。
 仕事内容も全く変わり、人間関係の構築もゼロからのスタートです。
 それまでの仕事が、自分のペースで組み立てられたものであるのに対し、新しい仕事はその日にならないと決まらないようなものが増えました。
 いきなりの依頼、突然の出張・・・
 仕事自体にプレッシャーはないものの、想定外の対応続きに、ママの体力と気力が限界を超えてしまいました。

 土日は疲れきって昼頃まで起きられず、平日の朝は気持ち悪くて食べられない。
 残り少ない体力もどんどん削られていきました。
 夜中、隣で寝ていたパパが、ママのイビキや歯軋りで目が覚めたのもこの頃です。
 「疲れた・・・」
 しきりにそう言うママを心配しつつ、パパはなかなか心の言葉を言い出せませんでした。
 (いっそ、仕事をやめたら?)
 喉まで出掛かっては引っ込んでしまう言葉。
 なぜ言えないのか。
 それは、ママが今まで頑張ってきた仕事を否定してしまう気がしたから。
 それは、仕事をやめてしまうと、自分は社会に適応できないと、ママがさらに落ち込んでしまう気がしたから。
 それは、一度仕事をやめてしまうと、復帰するのが難しくなる気がしたから。
 どれもパパが勝手に思い描いていた理屈でした。

 しかし、ある日、ついに主治医の先生から言い渡されました。
 「少し仕事を休みましょう」
 パパが言い出せなかった言葉。
 でも、主治医の先生に言ってもらい、パパはふっと心が楽になりました。
 「ゆっくり休もう」
 ママは3ヶ月の休職となりました。