悪夢のような台風が過ぎ去った。いや、過ぎ去ったが被害は続いている。昨日は1日中、ただTVやネットに台風関連のニュースを見ていた。とくに、見たことがある風景が冠水していくのにはびっくりした。風の力もすごかったが、水の勢いによる被害はさらにすごい。舞い込んで来るさまざまな情報で、何もできないまま1日が過ぎた。気圧のせいか、からだもしゃんとしない。今日はなにもしない と決めた。
この台風という非日常的な時間は、日常の疲れを運んできた。ああ、動きすぎだったのだ と思った、なにもあんなに必死にしなくてもよかったかもしれない・・・。台風のなかの平和は私にランチマットを作る時間だけを与えてくれた。ニュースを見ながら、のんびりと手縫いでランチマットを作った。ひとはり、ひとはり、愛情を込めて作った。被害状況も消化できず、関東や東北の知人たちの無事を祈った。
今日はミサに出かけると「被害はありませんでしたか?」とすぐに聞かれた。教会の方に会って、はっと我に還った。神父様も韓国から昨日は帰国できなかったという。そんななかで、前の神父様のおことばで「障がい者のための集まりを作った」という話があった。それが他の教会でも広がり、障がいのあるかたも教会に来られるようになった という。教会のできることは、直接その方たちを助けることはできなくても、一時的な避難場所として手を差し伸べることができるという。
そんな話を聞いてきたあと、ネットには避難所で住民表がないからということで、避難所に入るのを断られた という話が出ていた。非日常の避難のときに、そのようなことで人を受け入れないのだろうか?信じがたい話だった。誰でもが公平に助けを受けられる世界であってほしい。