ＮＰＯの理事会へ出す決算関係の書類が発送できました。ほっとして1ヶ月ぶりくらいに教会へ出かけました。なんとなく教会が呼んでいるのです。教会は海側にあるので涼しい風がさらに涼しく吹いています。毎日、どろどろしたニュースが流れてくると「お金まみれの人生って何なのよ？！」と思うのです。冷たいくらいの風で心のごみが吹き流されるようです。夕方のお御堂は静かで、なにも心に留まるものがないのです。ただ静かなその空間に身を置くだけでした。教会に来て、初めての祈ることもなにもないという感覚です。
「いっぱい持ったいたら、なにも拾えないし入る余地が無いでしょ。でもね、捨てるとね、次が入ってくるのよ」もう10年前くらいに友達がいいました。彼女は心機一転と身辺整理をして新しい所へ引っ越しました。そして、半年後くらいに素敵な人にめぐり合ったのです。そんな折に仲間で集まって「ねぇ、何処で知り合ったの？」などと彼女を冷やかしていると、「２階からね、落ちてきたのよ。だから手放せは、落ちてくるのよ。２階から」と。当時「２階から落ちてくる」は流行語のようになりました。
いよいよ執着するものがなくなりました。両手が空いたのですが・・・・。なにも落ちてくる気配は無いけれど、あのお御堂での時間は、いつまでもいつもまでもそこにとどまっていたい時間でした。これを「空」というのかな。
