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秋愁

2016-10-13 06:47:29 | 日記
 急に気温が下がりだした。母の冬物の衣類を出しに実家に帰った。おしゃれだった母がとんでもない組み合わせの服を着ている。それでも髪が伸びたので切りたい という。まだおしゃれする気持ちは残っているらしい。

 週に4回は小規模多機能住宅で朝から夕食まで過ごしている。手先の器用さや字がうまいのでなにかとお役に立っているらしい。1日行くと疲れたといって戻ってくる。それでも「この年で役に立つのはうれしいね」と生きがいを感じているらしい。「らしい」は、本当に母にとって幸せなことは何なのか? と思うときだ。出かけない日は、気ままにベッドのなかでごろごろしてTVを見ているらしい。好きなときに起きて、好きなときに食べて寝る。それも長年、専業主婦で祖父母に仕えた母には幸せなのかもしれないとも思う。「認知症」の母の幸せは?記憶が5分もない彼女にとって、どんな環境が幸せなのだろうか?今の状態が一人暮らしの限界ではないのだろうか?

 帰りの電車は、妙に情緒が不安定になる。行き場のない感情があふれる。秋のせいだろうか。

 「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の  声きく時ぞ 秋は悲しき」 牡鹿が雌の鹿を思って鳴くらしい。秋は愁いがあふれてくる。

 
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