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『真田丸』34話「挙兵」 信繁、そこからの眺めはいかがにござりますか。

2016-08-29 17:14:14 | 大河
2016年大河『真田丸』34話「挙兵」のネタバレ感想のようなものまとめ。


関ヶ原、はじまりのおわり。


※セコム直江は大変長いお手紙を出された。




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■だからコミュ音痴って言われるんだよ



「私がいなければ政が滞る。そろそろ誰かが動き出す頃合いだと踏んでいた」

メンタルリセットの治部
時間があるうちに色々とまとめておこうか、と転生しても書物に囲まれてます。



「治部様そういうこと言うから友達少な…あっとりあえずお元気そうで何よりでーーす」と信繁が返しつつ。
「そういえば前に言っていた『厄介な女子』ってあれは何?」と聞いてみたところ。



大親友・大谷殿のおうちでバッタリ会って。
刑部殿にはお世話になってるから筆あげて。
そしたら勘違いした春ちゃんにすんげえ誤解されて。

問題はそのあと。


「ありていに申せば…私に惚れてしまったのだ」

※(人の嫁ちゃんに何言ってんの、この治部ミサワなんですけど)誰かに惚れられたときにお使いください。


 
俺の嫁がとんだ地雷ガールだった件。
(微動だにしない治部じわるwww)

 
「まっ、しっかりなwww」
「(もうやだ帰りたい)」


げんじろう の ライフ が へった !!


で、三成の話を俺の嫁・爆弾娘の春ちゃんにしたところ。
黒歴史を暴かれた春ちゃん、障子をビリッと破って逃走。



いかがにござりますか…そこからの眺めは……

(毎度おなじみ、平清盛の話です)



■ゲスいきりちゃん


出家なさることにした北政所様。
きりは暇を出されることになったのですが、本人たっての希望で細川屋敷に奉公することになりました。

「やめとけよ、上田帰れよ……」と源次郎は止めるのですが。

 
「遅かれ早かれ大坂伏見で必ず何かが起こる。不穏な気配が渦巻いているんだ。今のうちに上田に帰った方がよい」
「不 穏 大 好 き ! また一緒に乗り越えましょう!

ゲスいなこの大河ヒロインwww




■桃栗三年柿八年


三成は桃の木を秀頼&淀殿にプレゼント。


「桃の木は花を愛でて楽しみ実も食することができます。まさに一挙両得。古くより子の成長を祝うものとしてもてはやされましてござる」

桃栗三年柿八年。
その桃の実が成る頃には……
じゃあ、柿の木植えればいいじゃん(そういうこと言わない


「ご承知いただきたいのはこの度の一件、全ては豊臣家を思っての事。徳川内府を信じてはなりませぬ」

学べよ三成……
先週細川屋敷で『いきなり本題』したらめちゃくちゃ怒られたじゃん……
(でもちょっと桃の木の解説が入ったから少しは成長したのかな)




■前田利家


前田の利家おじいちゃん。


「治部と力を合わせて、豊臣の家を守り抜け。それがおぬしらの役目だ」

なんだろう、利家殿に秀吉みを感じる。
絵的にも言葉的にも。


このときはまだ涙ぐみながら利家の話を聞いていた武断派ですが。

が、そのストッパー役の前田利家が亡くなって。
武断派がいよいよ三成を襲撃することに。


復活のFだね。


くまモンはなんか複雑そうな表情。





■有能きりちゃん


早速細川屋敷で襲撃情報を「ガラシャから」教えられたきり。
大急ぎで信繁に報告に行きます。


「攻めてくるのは?」
「加藤、福島、細川、黒田、藤堂、蜂須賀、浅野!」


きりちゃん有能や……
しかもけなげ……
ゲスイけどフットワーク軽くていいわ……


「助かった」
「私役に立ってる?」

「たまに!」


ああもう、信繁ほんとにもう('A`)



■兄弟の将棋くずし


とっさにお兄ちゃんにヘルプ頼んだ信繁。
三成が伏見城治部少輔丸に避難した直後、武将7人やってきた。
乗り込んできた清正らが目にしたのは……



将棋崩しに熱中している兄弟。


「石田治部少輔とのいさかいは身内のもめごとで済ませても、我が真田と一戦交えるならばもはや国同士の戦でござる。それをお覚悟の上か?お覚悟の上とならば、お受け申すが」

ぶれない兄ちゃんかっこいい。


真田の嫡男として、ってのももちろんあるんだろうけれども。
33回「動乱」で武将たちが徳川屋敷に集まった時、本多忠勝に紹介されていた信幸。
その真田信幸が「覚悟の上ならその戦を受ける」と言っている。
清正や正則らはそこに躊躇があったのかもしれません。


その場に一人残った謎の男。
碁盤ドンして、将棋くずしで「負け」て。
豪快に笑い、去っていく。




後藤又兵衛。
やだ、この3人いいじゃん。




おそらく急拵えができるのが「将棋くずし」だからこれを選んだんだろうけれども、「『将』棋くずし」ってのも面白いし。
1回「船出」のリフレインになってるのもまた面白い。



■秀頼様のためになりますか?


 
「秀頼殿が言えば治部は助かるのですか?それは秀頼殿のためになりますか?
「徳川内府と治部は犬猿の仲。秀頼殿が板挟みにはなりませんか?秀頼殿のためになりますか?


全ては秀頼のため。
それが淀の行動原理。




■ただいま/おかえり


 

又兵衛と淀殿の「ただいま」「おかえりなさい」の呼応。
偶然なのかもしれませんが、大坂の陣に大きく関わってくる2人がそれぞれ信繁に言った言葉。
なんだか気になりました。



■自信つけてきたタヌキ


しかしこのままでは伏見城に匿っている三成の居場所がバレるのも時間の問題、と病床の義父のところに相談に行きました信繁。
一人だけ残っている、と「徳川家康に相談する」ように助言を受けた信繁。



相談してみた結果…



この腹黒い人たちが、「このさいだからまとめて処す」とかまた。('A`)
でも結局武将たちを止めることにした家康。



この狡さ!ずる賢さ!

背後に本多正信がついてはいるんだろうけど、自信つけてきてるこのタヌキ!
伊賀越えしてたあの人と同一人物とは以下略



■虎之助に会いたい


襲撃を鎮めた家康でしたが、代わりに『石田三成は蟄居』と。
これにまた大打撃の三成。


「殿下に全てを捧げ、殿下亡き後は豊臣家のためにすべてをなげうってここまでやってきた。何故私が伏見を追われなければならぬ…」

みっちゃん、強く生きろ。
まだもうちょっと先だ。

その溢れ出る感情を清正や正則の前で見せていればなあ……


男泣き三成を励ます信繁。

 
「太閤殿下はわかっておられます」
「石田様は誰よりも豊臣家のことを考え、秀頼様のことを思われていました。太閤殿下は全て見ておられます」


障子の外から差し込む光が秀吉を隠喩しているようで。




三成は、「虎之助に会いたい」と清正を呼ぶように言いました。

「加藤清正を呼んでくれ」ではなく「虎之助に会いたい」の三成。



全てを投げ打ったあと、虎之助に何を伝えたのか。
「秀頼公を守れ」か、「挙兵する→おまえは徳川方に」なのか。
それとも熊本城の昭君之間について言及するのか。


絵が美しい。
そしてこれも、『太閤殿下が見ている』。



「今生の別れだ」と信繁の前から去る三成。
もうこの時点で『挙兵』なのでしょうね。
そこに信繁を巻き込みたくない、と。
でも信繁はもうそこに気づいているから、何も返さなかった。




■『儂のようにはなるな』


三成蟄居、政権のほとんどは家康の手中に。


(´-`).。oO(内野さん、家康めちゃくちゃはまってきたな……)

そんなとき、家康と対峙した信繁。
家康は信繁をスカウトしようとするのですが……

 
「わしの家来になれ」
「お断り致します」


兄・信幸との対比、そして叔父・信尹との対比。


10回「妙手」


13回「決戦」

この13回では叔父上と家康が寄り添うように映るのに比べて、文字通り「対峙して近寄られてはさらに一歩離れる」という今回の信繁と家康。
ほんっとになあ、『儂のようにはなるな』7回「調略」)ってそのとおりだよ。




■何を考えているのか分からない


そして伏見城。
「田舎モンだから果樹栽培のコツくらい知ってるでしょう?」と三十郎と信繁に尋ねる淀。
「わからないけど多分いける」でお手伝いする2人。



なんだか楽しそうな時間。
久しぶりの片桐殿の笑顔が溢れます。

淀が三成についてぶっちゃけました。

 
「なにを考えているのかわからないんですもの」
「あれほど分かりやすい方もおられませぬ」


分かりやすい、というか淀と『ほぼ同じこと』を考えているというか。
秀頼公をお守りすること/豊臣家を守ることだけを考えていたというか。




■セコム直江は手紙を出された


さて、1600年。
会津からお手紙届きました。

直 江 状 (途中から意訳)。


(トイレットペーパーレベルwww)


「我らが戦道具を集めているとのことなれど」

 
「上方の武士が茶器などを尾集めになるように、我ら田舎武士は鉄砲や弓矢を集めるだけ」

 
「そのようなことにこだわるのは天下を預かるお方らしからぬご了見」


「えっでもなに?そういう事考えないで?いいから来いって?」


「ったく話になんねーよ、マジで何言ってんのwwww」


「まあそのへんはその脳筋が成長したら行くわ」


「まあねー、どこの誰かはあえては言わないけどさ(つ[鏡])

 
「殿下の遺言シカトして?起請文も食べちゃって?秀頼公をdisって?誰だかわかんねえけど、うちはそんなことはしねえから


「そんなこと言ったら一生タヌキって言われちゃうしね。どこのだれかはあえては言わないけど。



「バーーーーカ!!!」


セコムの朗読なんって生き生きしてるのwww
なにその鼻で笑う美声www

って御屋形様爆笑してるしwww


しかも『どこぞの誰かのように~』って、そこが一番ひどいwww

破るのもぐしゃぐしゃするのもとっても大変www
この量じゃ食べられないwww


控えめにいって村上さんの直江状、超面白かったです。



直前に信繁と三成が淀から田舎モン扱いされたこととか、12回「人質」での鉄火起請とか。
あるいは北条征伐の23回「攻略」24回「滅亡」でのチベットスナギツネ顔も。
32回で落胆した御屋形様も。

もしかしたらこの上杉主従につながっていたんかもなあ。





■再び世は乱れる


ちょっと遅れて真田に上杉から密書が届いた(あれほどは長くはなかった)

徳川vs上杉。

これに乗っかって、戦が始まったら横合いから徳川本陣を攻めようと画策する昌幸。


「世は再び乱れる。その機に乗じて甲斐、信濃、駿河、信玄公が治めていた領地をこの手で奪い返す」

昌幸の中に常にいるのは信玄公。
まるで三成の中に秀吉、信繁の中に三成がいつでもいるように。



「小田原の陣で死を覚悟した北条氏政にわしは言った。『死にたければ死ね。されど生きておればまだまだ楽しいものが見られますぞ』と。」
「これはわしにとって最後の機会じゃ。わしのわがまま聞いてくれんか」
「どうか頼む!この通りじゃ!」


頭をさげる父。
まず信繁が言いました。


「源次郎は父に従います。徳川家康はもはや太閤殿下のご遺言を踏みにじる大悪党となり果てました。許しておいてはなりません」

次いで信幸も


「私は真田安房守の嫡男。父上に従うに決まっておるではないですか」


「我ら兄弟、どこまでも父上についてまいります!」

   
「よき息子を持った!よい息子を持った!」


歴史はこれが嘘だと知っている。
この家族は離れ離れになってしまう。
兄弟はずっとそばにはいられない。
親子はずっと3人ではいられない。




■信繁、如何にござりますか?そこからの眺めは。



「やはり父上は戦がないと生きてはいけないお方なのだな」
「北条や上杉や徳川としのぎを削っていたあの頃を思い出しました」


大坂編に入ったのが14回「大坂」
あれからいろいろとあったけれども、時が経ち34回。
関ヶ原のはじまりとも言える回に、天正壬午の乱をしていたあのころを思い出す2人。

信幸は信繁に問います。

「源次郎…徳川がいなくなれば父上が言うようにまた戦乱の世に戻るのか?」


わからない、しかし父が望むような乱世は来ないだろう、と笑って否定する信繁。

 
「しかしあの方がおられなくても、新しい世はやって来ます。宇喜多中納言様はまだお若いが必ず立派な大名になられます。大谷刑部様もおられます。そして秀頼公はまだ子どもながら実に聡明であられます」

……。

……だめだあ。


完全に豊臣メガネがかかってるよ信繁ぇ……
視野が曇ってるよ……


若いけど立派になられる宇喜多中納言様のおうちは絶賛崩壊中でしょ、大谷刑部様はお体しんどいでしょ、秀頼公が聡明とはいえ、お坊ちゃまでしょう。



あかんわ……。

序盤で春が破った障子の穴に映る信繁のところで
「信繁さま……いかがにござりますか…そこからの眺めは……」と書きましたが。
これは『平清盛』で、登場した言葉。
「ついにのぼられましたな、この世の頂に。いかがにござりますか? そこからの眺めは」
と祇園女御が清盛に問いかけた言葉です。

様々な解釈のある言葉ですが、「障子に空いた穴ほどに視野が狭まってしまった清盛」を喩えていたという解釈もできるワンシーン。

信繁の視野も同じように、春が空けた穴くらいに狭まっているのかもしれない。
穴、というよりも障子という『豊臣フィルター』を通してでないと世間を見ることが出来なくなってるんだろうなあ……

あのシーンもこのシーンも。

息が詰まりそうなくらい障子が閉まっていて、そこに日が差し込んでくる。



ともすると、
「三谷さん『平清盛』オマージュ多いな!」(※こっちの思い込み含む)でここまできた『真田丸』、とりわけ大坂編。

 (18回「上洛」

 (30回「黄昏」

不自然なくらいに固有名詞が登場していました。
三谷幸喜脚本ならまあやりかねないな、と笑いながらみていたのですが。

でももし、正真正銘のオマージュで。
『障子にあいた穴=視野』につなげるためなのだったとしたら。
「如何にござりますか?そこからの眺めは」であながち間違ってないのかもしれない。





なぜ父にそれを伝えなかった、さらに問う信幸。
父をなっぜ謀ったと。

信繁は「上杉に勝利をもたらすため真田安房守の力が必要だ」と。
徳川を負かすためではなく、上杉に勝利をもたらすため。
このときの信繁はどこか豊臣フィルターが外れているようにも見えます。

「策士だな」と笑う信幸に……


「真田昌幸の息子ですから」

かつて三成にも言っていました。(17回「再会」



しかし信繁はわかるとしても。
「舅殿や稲のことはあるけれど今は父上についていく宣言」をした信幸がどうなるのか。
これは……来週は号泣必至なのかな。



■片桐殿お慕わしい


徳川が上杉征伐に動き出します。

が、そのまえに秀頼公の名前を使わないでほしいと、片桐殿が言い放ちました。


「上杉中納言様は太閤殿下の覚えもめでたく、秀頼公が最も頼りとされる老衆でござる。豊臣家が上杉を討ついわれはございません!秀頼公の御名を持ち出すのはおやめいただきましょう」

あくまでも徳川vs上杉である。、と主張。
片桐殿、お慕わしい。

しかし今回「片桐殿お慕わしい」って言いたくなるくらい片桐さん頑張ってる気がします。

「(信繁が徳川スカウトを断ったことについて)気に入った!」って褒めてたけど、そこで片桐スイッチ入ったかな。
田中角栄もシン・ゴジラも倒せるあのスイッチ入ったかな。





■豊臣の旗幟


しかしその片桐殿の一枚も二枚も上手を行くのが徳川家康。
「ここは是が非でも豊臣と上杉の戦にしておきたい。戦の重みが違う」と、淀の前に現れました。

秀頼公の名前は出さない、聞いているはずだと釘をさす大蔵卿局でしたが。
『士気を高める』ために陣中見舞いをくれ、とのお願いで大蔵卿局に席を立たせます。


「それとですな。此度は秀頼公より某が豊臣の軍勢をお借りして上杉を懲らしめんとする戦。ついでに豊臣の旗幟もお許し頂ければ、さらに士気も高まりましょう」

話のついでの感覚のように。
『士気を高める』ついでのように。



「好きにせよ」

だって淀には士気が高まろうとなんだろうと関係がない。
だってこれは徳川vs上杉の戦なのだから。

淀が三成について「何考えてるのか分からない」と言ったとき、信繁は「わかりやすい男」と言っていました。
これを、淀と『ほぼ同じこと』を考えている、という意味でわかりやすい、と捕らえたのですが。

ここにきて『秀頼公をお守りすること』『豊臣家を守ること』の2点は、決してイコールではつながらないことが明らかになってしまう残酷さ。





■復活の治部


その石田治部が復活しました。


太閤殿下は見ている。


あとは毛利を待つだけ。


鳴り響く雷鳴。



関ヶ原、はじまりのおわり。




■次週『犬伏』



水分補給、しっかりと。








■公式サイトも









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