妄想ジャンキー。202x

あたし好きなもんは好きだし、強引に諦める術も知らない

〈05冬、シルクロード・タクラマカン周遊〉ウルムチ~カシュガル

2005-02-28 08:33:02 | ○05冬、シルクロード横断の旅
甘粛から新疆へ入ったシルクロード特急は朝のウルムチを目指す。 さすが天山北路、マイナス10度との噂が飛び交う中恐る恐るホームへ降りた。 ウルムチの市街地は発展していて、ある意味の懐かしささえ感じる。 なんだよ東京じゃん。東京ってこんななの。 まさに新宿そのものだよ。 へえそうなんだ、俺長野から東にはいったことないよ。 私も名古屋から西にはいったことないな。 街の節々にはノスタルジー、西安で感じた . . . 本文を読む
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〈05冬、シルクロード・タクラマカン周遊〉西安~敦煌

2005-02-26 22:46:17 | ○05冬、シルクロード横断の旅
列車の朝は冷え込む。動く床5泊目。 いいかげんにホテル泊が待ち遠しい。 私の感情を知らないであろう列車は相変わらずの音をたてながら、河西回廊を西へ突き進む。 車窓に見える白色は塩か石灰か。 違うよ雪だよ。 あ、羊がいる。 山羊もいるよ。 いよいよだねえ。 ねえ──寝ぼけなまこで交わした会話。 NHKで見た光景が今目の前に広がっている。 誰もがその実感を握り締めていたはずだ。 気が付けば雪は止んでい . . . 本文を読む
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〈05冬、シルクロード・タクラマカン周遊〉神戸~上海~西安

2005-02-25 22:45:49 | ○05冬、シルクロード横断の旅
ぼんやりと足が地に付かない気分のまま船の甲板に出た。 海に反射する光が眩し過ぎる。 どうなるのだろう、どうなるのだろう。 ずっとその問いばかりを繰り返しているうちに、大きく汽笛が3回響いた。 離岸はあっという間だった。 方向を変えた船は大海原へと繰り出す。 いよいよはじまる。 考えていたことも不安もいつのまにか忘れていた。 大きな動きを感じていた。 やっぱり関西弁は聞き慣れないなあ。 早く名前 . . . 本文を読む
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〈05冬、シルクロード・タクラマカン周遊〉プロローグ&エピローグ

2005-02-22 22:38:03 | ○05冬、シルクロード横断の旅
【帰国後にまとめて書いたものなので、時系列がズレてますが気にしないでけろ】  品川駅でひかりから降りたとき、懐かしい感情がこみ上げてきた。 ここは日本なのだ。ここにいる人たちは皆モンゴロイドで、日本語を話す。 朝になれば家を出て仕事に行くし、17時になれば帰路に着く。 家族に迎えられて白米と味噌汁の日本食を食べる。 熱い風呂にだって浸かるだろう。 清潔なトイレで用を足すだろう。 映りの良いテレビ . . . 本文を読む
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