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『おんな城主直虎』5話 大人キャスト、来たる

2017-02-07 14:48:04 | 大河
2016年NHK大河『おんな城主直虎』第5回「亀之丞、帰る」の感想まとめのまとめです。


高橋一生だから不憫なのか、それとも不憫だから高橋一生なのか。




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■すりこ木とすり鉢


天文23年(1554)春。

ハイセンスなやんちゃガール・おとわは、9年の歳月を経て次郎法師となりました。
亀はいまだ行方知れず。
次郎は僧としての修業を積みながら、亀を待つ日々。

と、ここで井伊谷の夫婦喧嘩を仲裁。
夫婦をすりこ木とすり鉢に喩えるのですが。


よい子のみんな、すりこ木とすり鉢が何を意味しているかはお母さんとお父さんに聞いてね!



■井伊谷を今度こそ何とかすっぺ会議。


ところで、亀が行方不明になって10年。



「さすがにそろそろ次の家督をお決めにならねばと」
と直盛(杉本哲太)に進言した小野政直(吹越満)。
奥山殿の娘を小野政次(高橋一生)にやって、その間に出来た子をゆくゆくは次の井伊の当主にって話。

ところが井伊のおっさん3人衆がそれを許さない。



「小野の息子!ありえない!」
「アイツほんとに今川のご機嫌取りだもんな!!」
「お前殿が優しいからっていい加減にしろよ!!」


「(去年とは違う方向の乱世辛い)」


『何とかすっぺ会議』は難しい。
(でもこの後井伊の男性陣大変なことになっちゃうから)



■けしからん高橋一生


縁談話の当人、政次(鶴)がその件を話にやってきました。


来たぞ来たぞ、けしからん。


事実を淡々と伝えながらも、淋しそうな目がけしからん。

これは人をダメにする目だぞ。




と思ったら。
頭ゴツンってぶつけておっちょこちょいなのけしからん。
『カルテット』がけしからんって話、初めてナウシカ見た話、他

しかしまあ、子役から本役への成長。



本当に親子か兄弟かってくらいにそっくりです。




■呪いの高砂


もう一つ、『めでたい話』がありました。


「我が世の春の今川に、憐れうち捨てられたるは瀬名と三河のぼんやりばかりなり」


菜々緒きたあああ。


とっても菜々緒。



「めでたや、めでたや」

顔が火曜10時くらいの仕様になってるwww




誰でもいいから「高砂」普通に使ってやってwww





■阿部サダヲ12歳


瀬名様が『三河のぼんやり』と評したのはこちら。



「笑ってはいけない伊賀越え」が未だ記憶に新しいあの徳川家康。


※ちょうどあの本能寺の変&伊賀越え回が、去年の第5回「窮地」でした。


うーん、この徳川家康もなかなかのIGAGOEを見せてくれそう。





■お前はわしと同じ道をたどる




KAWANAの大叔父上がテンション高いとろくなことがない、のですが。
政直が倒れたとのこと。
いろいろとアレなので小野屋敷に見まいに来た次郎。



揺れているのは旗か風か、それとも心か。
物事は多面的にとらえなければならない。
1話の和尚の話から描かれてる教えが印象に残っています。



政直は涙を流し、次郎に感謝の意を告げます。
(後姿のポンポンかわいい……)


が、もちろん大嘘。


「己はこうはならぬ、と。わしをずっと蔑んでおる」
「じゃがな、お前は必ずわしと同じ道をたどるぞ」

呪いなのか哀れみなのか、励ましなのか。
「めでたいやつじゃ」ともらす小野政直が少し寂しそうでした。



白髪になってサド味の増した政直パッパ。
それからほどなくして寿命が尽き、ナレ死第1号となりました。



■言いたいことも言えないこんな世の中じゃ


武田・北条・今川がそれぞれ姻戚関係を結び甲相駿三国同盟の時代。
井伊に大きく関わるのは、亀之丞の帰還でした。

信濃に潜んでいた亀之丞が井伊に帰ってくる。
大叔父上はじめ皆がヒャッハーしてるとき、1人浮かない顔をしているのが…



なんなの?高橋一生って『不憫』の擬人化なの。

亀之丞が帰ってくるということは、井伊の家督を亀之丞が継ぐということ。
鶴と奥山殿の娘の子に、っていうあの話はなかったことになる。
そもそも、縁談自体もなくなる。

ちょっと鶴。
言いたいことも言えない世の中じゃん!ポイズン!


亀之丞が帰ってくる話は当然次郎の耳にも入っていました。
ワクワクテカテカしちゃう次郎。
その次郎を見て……


「亀之丞様の竜宮小僧になるのではなかったのか?」
「次郎さまの煩悩はすさまじいものじゃなと思ってな」


次郎の竜宮小僧だったのって鶴でしょう。
亀之丞不在の10年間、大事な時期を傍で見守ったの鶴でしょう。
第4話でもそういうシーンあったけど、もっともっと数えきれないくらいあったことでしょう。

なのにあんた笑顔で祝福しやがって……
なんなの?高橋一生って『切なさ』の擬人化なの。



■煩悩はしかたない。


鶴どころじゃないのが次郎。
亀が帰ってくるというので、脳内煩悩だらけ。

 

「雑巾になりきれ!」とさすがの柴咲コウ。

にゃんけいは面白がりながら眺めてます。

でも考えてはいけないと意識するほど、脳内には自動再生されるもので。

 
三浦春馬が宇梶剛士になっちゃったwww


そりゃ悲鳴出るわwwww

あすなろ抱きといい悲鳴といい、予告がひでえ(褒めてる)





宇梶剛士にチッスを迫られた次郎。
ヤケクソでついに滝行。


美羽おとわの乗馬もすごかったけど、柴咲次郎法師の滝行もなかなか…!

しかし瀬名様の夜叉面も滝行もまさか、ネタ要素だったとは。


次郎の煩悩、平たく言うと性欲ってことなんでしょう。
そうしたら冒頭のすりこ木とすり鉢もわかりやすくなる。

森下脚本、こうした微エロ要素をわりと盛り込んでくるので、そこも見どころのひとつです。



■亀、帰る


そんな次郎の煩悩や鶴の切なさを知ってか知らずか。

 
亀、爽やかイケメンになって帰ってきた。


(腕のモフモフが気になる)



いい笑顔。



■オスカルとフェルゼン


山ごもりから帰った次郎を出迎えたのは、笑顔の亀でした。


これは……


控えめに言って……


とってもオスカルとフェルゼン。



傑山ニキは何をしているのwww




■いい笑顔しながら唐揚げにレモン汁ぶちまけるタイプの亀


場所を移し、再会を喜ぶ次郎と亀、なのですが。


爽やかイケメン亀が予想以上に脳筋だった。
宇梶直満はじめ井伊の爺様たちと同じレベル脳筋。


「おとわ約束したじゃん、俺の妻、俺の竜宮小僧になるって」
「だから還俗しちゃえばいいじゃん。今川なんて関係ないし」
「いいから俺はおとわと一緒にいたいの」

あかんやつや。
煩悩もりもり次郎が気づいているかどうかわからないけど、この亀あかんやつや。


そんな若い二人を見つめるのが傑山ニキ。


|ω・`)じー


「続く!」がすっげえ無責任で笑いましたww






■小野政直はテストに出そう


初のナレ死となった小野政直。
1話から4話、サド味のあるイケボヒールとして活躍。

井伊を何とかすっぺ会議では毎回ひどい言われようでしたが……。
本当に反逆して井伊を潰すつもりなら、井伊のことはとっくに捨てていたんじゃあないかしら。

本当の本当は井伊を守りたかったんじゃないかなって。
もっと言えば、直盛殿から頼りにされたかった。
「揺れているのは心」と次郎から言われて、少しは嬉しかったんじゃないんかな。

小野政直に景勝様や大谷刑部みたいな人がいれば。



現実問題として『井伊を守る』ためには、今川の力に頼るのが得策。
でも今川と手を組もうとすることは、井伊の人たちに嫌われるという矛盾。
自分はそれでもいいけれど息子は……と考えたとき、やはり息子も同じ道を歩むかもしれないと考えたのかもしれません。


「じゃがな、お前は必ずわしと同じ道をたどるぞ」

政直が政次に残した言葉は呪いなのか哀れみなのか、励ましなのか。
これはテストに出そう。


それにしても政直さんと佐名叔母上。
プンプン匂いますね。




■ウルトラソウッ!




2017年ここにきて「薄幸が似合う俳優ランキング」の上位に食い込んできました、高橋一生。
男性陣のエントリーは珍しい。

高橋一生だから不憫なのか、それとも不憫だから高橋一生なのか。








■次週、「ばば様の再来」


今回はわりと随所に真田丸オマージュが散りばめられていましたが、次週もありそう。





■ところで。


偶然見かけた浜松市中央図書館さんのアカウント。



時代背景の解説ありがてえ!
(もっと主張して!)


浜松市立中央図書館 浜松市文化遺産デジタルアーカイブでは、『井伊家伝記』やにゃんけい和尚の肖像画とが見られるのでオススメ。




では、また来週っ!







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