「なぜ粗食が体にいいのか」幕内秀夫・帯津良一共著、三笠書房
幕内秀夫さんの主張は、「これさえすれば全ての病気が治る」的な派手さがまったくなく、極めて中庸を行っていると思う。実行しやすく、現実的、かつ食生活全体を見ているといった点で、どういう食生活をすれば、健康が保てるか、もっとも信頼できる考え方だと思う。
まず幕内さんは、現代の食生活の問題点を以下のように挙げている。
1)食べすぎ。摂取熱量に対して消費熱量が少ない。要は体を動かしてない、ということ。
2)食生活の欧米化。パン、肉、牛乳、油脂類の急激な増加。
3)ビタミン・ミネラル等の微量栄養素の摂取が減った。
4)食物繊維の極端な減少
5)化学物質の急増
ではどうすべきか?
1)とにかくご飯を食べること。ごはんと味噌汁、これが食事の基本です。
2)液体で満腹にしない。ジュース、牛乳はやめて、飲み物は番茶が一番。できれば、浄水器位つけて、おいしい水を。
3)できればご飯は5分づきなど未精白のものを食べよう。玄米ー>5分づき米ー>精白米となるにしたがって、食物繊維、ビタミンB群、ミネラル(リン、鉄、カリウム等)が激減します。せっかく元々ある栄養成分が、精米度が上がるほど、減ってしまう訳です。但し玄米だと人によっておいしくないと感じる人も多いので、無理なく続けられる5分づき米が一番。
4)白砂糖、異性化糖(ブドウ糖果糖液糖など)などの入った食品はできるだけ食べないようにする。
5)副食は季節の野菜を中心に、動物性食品は魚介類を中心にすること。
6)なるべく化学調味料を使わない食事を心がける。
7)味噌・しょうゆ・油・塩などの調味料は、いいものを使う。味噌はしっかり天然醸造させたものを。
私のお勧めは、家庭用精米機。家で手軽に1合から精米できます。うちでは30Kgで玄米を買って、週末何食分か精米します。玄米のまま炊く日もあります。
以上