「薬をやめると病気は治る」安保徹著 を読む(再読)
最近の来るようになった患者さんで、潰瘍性大腸炎の既往があって、色々なお悩み症状のある方がいて、「そう言えば消炎鎮痛剤やステロイド剤を長期で使う弊害を、とても分かりやすく説明していた本を昔読んだなあ。」と思ったが、ブックオフにでも出しちゃったみたいだったので、またアマゾンで購入して再読してみました。とても素晴らしい本です。慢性的に悩まされている症状や難治性の病気を煩っている方には、是非読んでほしいと思います。
その内容を一部紹介します。
「白血球の自律神経支配の法則」(福田ー安保理論)
①自律神経の交感神経と副交感神経がバランスよく働いているときは、白血球の働きも良好で免疫力(病気に対する抵抗力)も高く、病気にかかりにくい。たとえ、病気になっても免疫力で治すことができる。
②自律神経のうち交感神経が過度に緊張すると、白血球のバランスは乱れ免疫力も低下してさまざまな病気が発症する。交感神経の緊張が改善されないと、免疫力も低下したままなので、病気は治りにくく悪化しやすい。
・交感神経の緊張を招く最大の原因は、「働き過ぎ」「心の悩み」「薬の長期使用」などのストレスです。
・消炎鎮痛剤(痛み止め)に含まれる成分には、交感神経を刺激する作用があります。交感神経は血管を収縮させたり、心拍数を上げたりする働きをします。交感神経が緊張すると、その影響で全身の血流が悪くなり、常に脈がカタカタと早く打ち、動悸や不安感が増し、不眠になります。血圧も上がり、慢性的になると動脈硬化も進行します。
・交感神経が過度に緊張した状態では、白血球のうちの顆粒球と呼ばれる細胞が増えます。顆粒球は活性酸素という毒性の強い物質をまき散らし、これによって体の粘膜組織が破壊されます。痛み止めの常用によって交感神経の緊張が続くと顆粒球による組織破壊も繰り返され、その影響で細胞のガン化が促進されるのです。(といって直ぐにガンになるというわけではありませんが)
・消炎鎮痛剤、ステロイド剤、免疫抑制剤、抗がん剤、高血圧治療薬など、現代の薬のほとんどは交感神経を刺激する作用があります。薬を使用すると、杏が応でも交感神経が緊張します。長期的に使用することで、さまざまな病気が発症します。
頭痛の例をご紹介します。
他にも、腰痛、不眠症、ガン、間接リウマチ、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎などなど、様々は病気や症状が載ってます。
ステロイド剤の長期使用による難治化するアトピー性皮膚炎や潰瘍性大腸炎に関しては、昔書いたブログに書きました。
https://blog.goo.ne.jp/yuzo_hasegawa/e/35caec48ce99c169f5c7ab075723c5f2
●頭痛(引用が長くなりますが書いときます。)
消炎鎮痛剤は交感神経を刺激して血管を閉じる作用がありますから、薬を服用すればズキンズキンという痛みはすぐに取ることができます。しかし、絶えず消炎鎮痛剤で血管をしめあげていると、血流が回復するたびに痛みがまた押し寄せてきます。これでは永遠に片頭痛から逃れることはできません。(中略)こまめにストレッチを行うなどして筋肉の緊張をほぐしましょう。日頃から血流をよくしておけば、体はそれ以上血流を促す必要はなくなります。そうなれば、つらい片頭痛と別れることができます。
痛みがある間は、「これは体が治ろうとしているサインなんだ」と思ってください。だいたい、2~3日で痛みから脱却できます。初日がもっともつらく、3日目になると、さすがに痛みは和らぎます。仕事のある日はとうてい実行できないので、まとまった休みをとって試みるといいでしょう。
「頭痛ごときで仕事なんか休めない」という人も多いでしょう。しかし、消炎鎮痛剤の常用は、自律神経という体全体にかかわるシステムを狂わせ、全身の健康をむしばんでいくのです。強攻策をとってでも、この薬と縁を切らなくてはいけません。
年単位で薬を常用してきた人は、骨盤内の血流障害に陥って、婦人科系の病気になることが珍しくないのです。体が猛烈に冷え、【月経困難症ー>子宮内膜症->卵管癒着->卵巣嚢腫】という流れで障害を起こします。10年以上常用している人は、子宮ガン、乳ガンが発症する恐れもあります。
現在、なんらかの痛みを抱えて消炎鎮痛剤を常用している人は、薬の影響で交感神経緊張状態が固定し血流障害が悪化しているので、別の部位にも痛みが生じやすくなります。腰痛の人が頭痛持ちに、頭痛持ちの人が背部痛に悩まされるなど、血流障害による痛みは形を変えて現れます。そうした意味でも消炎鎮痛剤の常用は大変危険です。
【私の意見】
鍼治療は、自律神経のバランスを交感神経優位から副交感神経優位のリラックスした状態にする効果があります。また凝りをほぐし、筋の緊張を緩め、血流を改善させます。定期的に鍼治療を受けることで、頭頚部の凝りをほぐし、血流を改善、自律神経のバランスを整えておくことは、頭痛から解放されるもっとも効果的な治療法と言えると思います。この本でも、何人かの臨床医が鍼治療を取り入れて、良い結果を出している、といった記載があります。
「薬を飲まないこと、飲んでいる薬を止めることが、病気を治す第一歩。」
矛盾に満ちたこの世の中にふさわしい金言と言えるでしょう。
私自身、アトピー性皮膚炎を完治することができた第一歩がステロイド軟膏を辞めることでした。しかし完治するまでにはリバウンドという長く辛いトンネルを抜けなくてはなりません。
"Cold Turkey"(直訳:冷たい七面鳥)とは、ヘロインなどの薬物中毒の禁断症状のことをいうスラングですが、医者が処方する薬も、長期使用により依存体質になった後それを止めるには、多かれ少なかれ、Cold Turkey を経験する必要があるのかもしれません。特に抗うつ剤とかは・・・。
最近の来るようになった患者さんで、潰瘍性大腸炎の既往があって、色々なお悩み症状のある方がいて、「そう言えば消炎鎮痛剤やステロイド剤を長期で使う弊害を、とても分かりやすく説明していた本を昔読んだなあ。」と思ったが、ブックオフにでも出しちゃったみたいだったので、またアマゾンで購入して再読してみました。とても素晴らしい本です。慢性的に悩まされている症状や難治性の病気を煩っている方には、是非読んでほしいと思います。
その内容を一部紹介します。
「白血球の自律神経支配の法則」(福田ー安保理論)
①自律神経の交感神経と副交感神経がバランスよく働いているときは、白血球の働きも良好で免疫力(病気に対する抵抗力)も高く、病気にかかりにくい。たとえ、病気になっても免疫力で治すことができる。
②自律神経のうち交感神経が過度に緊張すると、白血球のバランスは乱れ免疫力も低下してさまざまな病気が発症する。交感神経の緊張が改善されないと、免疫力も低下したままなので、病気は治りにくく悪化しやすい。
・交感神経の緊張を招く最大の原因は、「働き過ぎ」「心の悩み」「薬の長期使用」などのストレスです。
・消炎鎮痛剤(痛み止め)に含まれる成分には、交感神経を刺激する作用があります。交感神経は血管を収縮させたり、心拍数を上げたりする働きをします。交感神経が緊張すると、その影響で全身の血流が悪くなり、常に脈がカタカタと早く打ち、動悸や不安感が増し、不眠になります。血圧も上がり、慢性的になると動脈硬化も進行します。
・交感神経が過度に緊張した状態では、白血球のうちの顆粒球と呼ばれる細胞が増えます。顆粒球は活性酸素という毒性の強い物質をまき散らし、これによって体の粘膜組織が破壊されます。痛み止めの常用によって交感神経の緊張が続くと顆粒球による組織破壊も繰り返され、その影響で細胞のガン化が促進されるのです。(といって直ぐにガンになるというわけではありませんが)
・消炎鎮痛剤、ステロイド剤、免疫抑制剤、抗がん剤、高血圧治療薬など、現代の薬のほとんどは交感神経を刺激する作用があります。薬を使用すると、杏が応でも交感神経が緊張します。長期的に使用することで、さまざまな病気が発症します。
頭痛の例をご紹介します。
他にも、腰痛、不眠症、ガン、間接リウマチ、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎などなど、様々は病気や症状が載ってます。
ステロイド剤の長期使用による難治化するアトピー性皮膚炎や潰瘍性大腸炎に関しては、昔書いたブログに書きました。
https://blog.goo.ne.jp/yuzo_hasegawa/e/35caec48ce99c169f5c7ab075723c5f2
●頭痛(引用が長くなりますが書いときます。)
消炎鎮痛剤は交感神経を刺激して血管を閉じる作用がありますから、薬を服用すればズキンズキンという痛みはすぐに取ることができます。しかし、絶えず消炎鎮痛剤で血管をしめあげていると、血流が回復するたびに痛みがまた押し寄せてきます。これでは永遠に片頭痛から逃れることはできません。(中略)こまめにストレッチを行うなどして筋肉の緊張をほぐしましょう。日頃から血流をよくしておけば、体はそれ以上血流を促す必要はなくなります。そうなれば、つらい片頭痛と別れることができます。
痛みがある間は、「これは体が治ろうとしているサインなんだ」と思ってください。だいたい、2~3日で痛みから脱却できます。初日がもっともつらく、3日目になると、さすがに痛みは和らぎます。仕事のある日はとうてい実行できないので、まとまった休みをとって試みるといいでしょう。
「頭痛ごときで仕事なんか休めない」という人も多いでしょう。しかし、消炎鎮痛剤の常用は、自律神経という体全体にかかわるシステムを狂わせ、全身の健康をむしばんでいくのです。強攻策をとってでも、この薬と縁を切らなくてはいけません。
年単位で薬を常用してきた人は、骨盤内の血流障害に陥って、婦人科系の病気になることが珍しくないのです。体が猛烈に冷え、【月経困難症ー>子宮内膜症->卵管癒着->卵巣嚢腫】という流れで障害を起こします。10年以上常用している人は、子宮ガン、乳ガンが発症する恐れもあります。
現在、なんらかの痛みを抱えて消炎鎮痛剤を常用している人は、薬の影響で交感神経緊張状態が固定し血流障害が悪化しているので、別の部位にも痛みが生じやすくなります。腰痛の人が頭痛持ちに、頭痛持ちの人が背部痛に悩まされるなど、血流障害による痛みは形を変えて現れます。そうした意味でも消炎鎮痛剤の常用は大変危険です。
【私の意見】
鍼治療は、自律神経のバランスを交感神経優位から副交感神経優位のリラックスした状態にする効果があります。また凝りをほぐし、筋の緊張を緩め、血流を改善させます。定期的に鍼治療を受けることで、頭頚部の凝りをほぐし、血流を改善、自律神経のバランスを整えておくことは、頭痛から解放されるもっとも効果的な治療法と言えると思います。この本でも、何人かの臨床医が鍼治療を取り入れて、良い結果を出している、といった記載があります。
「薬を飲まないこと、飲んでいる薬を止めることが、病気を治す第一歩。」
矛盾に満ちたこの世の中にふさわしい金言と言えるでしょう。
私自身、アトピー性皮膚炎を完治することができた第一歩がステロイド軟膏を辞めることでした。しかし完治するまでにはリバウンドという長く辛いトンネルを抜けなくてはなりません。
"Cold Turkey"(直訳:冷たい七面鳥)とは、ヘロインなどの薬物中毒の禁断症状のことをいうスラングですが、医者が処方する薬も、長期使用により依存体質になった後それを止めるには、多かれ少なかれ、Cold Turkey を経験する必要があるのかもしれません。特に抗うつ剤とかは・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます