鍼灸あん摩の明鏡止水庵

明大前の鍼灸マッサージ治療院です。
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「デバス」という名前の恐ろしい薬

2017年11月28日 | 日記
抗不安薬・睡眠導入剤に、デパスという薬があり(一般名:エチゾラム、区分:ベンゾジアゼピン系)、不眠や気分の落ち込みなどを訴える患者に、神経内科などで処方される。これがなかなか恐ろしい薬だ。最近うちの鍼灸院に定期的に通われるようになったある患者さんの例を紹介したい。

10年位前、頭がガンガンするような頭痛と目が圧迫されるような(キーンとするような)違和感が続き、気分が落ち込んだ。脳神経外科で調べてもらったが、脳には特に異常なし。5ー6種類の薬をもらったが、あまり改善せず、1年後、神経内科を受診。抗うつ剤を3種類処方され、一時調子がよくなったが、周りの人に「長く服用しない方がよい。」と言われ、急に止めたら、会社で急に泣き出すなどパニック症状が出る。慌てて別の神経内科を受診したところで、デパスが処方された。はじめのうちはふわーと楽になり、5年位服用。これもずっと飲んではまずいのではないかと、2年前から量を減らしはじめ、去年10月に完全に断薬。その後2ー3カ月は特に辛かったとのこと。
気分が落ち込み、脱力感、動悸や手のふるえ、対人恐怖、急に恐怖感が襲ってくる感じで、就業中突然会社を飛び出しちゃったりしたことも。

そんな時に、鍼でも受けてみようと考え、別のところでしばらく通った後、うちの鍼灸院に来てくれた。4回ほど大体週1ペースでうちで施術を受けたところ、首肩凝り、目の周りの圧迫感などがだいぶ改善、体が軽くなった。気分的にもずいぶん楽になった感じがする。

「薬のやめどき」(長尾和宏著)によると、以下のように記載されている。
・デパスには依存性があるため、海外では危険な薬というレッテルが貼られているが、日本では軽度の不眠症の人にも簡単に投与している。
・不安症状が落ち着き次第、減薬、そして中止を考えたい薬である。
・服薬からわずか1か月で依存性が形成されるとも言われる。
・振戦、不眠、不安、幻覚、妄想などの禁断症状が現れることがある。
・毎日6千ー8千歩、歩くことが大事。

この本は、降圧剤、糖尿病の薬、コレストロールの薬など、生活習慣病でよく処方される薬について、副作用を解説しながら、それぞれ止め時があるということが書かれていて、とても面白かった。専門医がいかに製薬会社のポチになっているか、といった医療業界への批判も興味深い。

鍼灸治療は、うつ症状の改善や断薬に、とても役立つと思う。
そもそも一日中パソコン仕事で残業も多く、プレッシャーもきつければ、誰だって、首肩凝りが酷くなり、眼精疲労、頭が日中ボーッとなり、人によっては頭痛に悩まされることになる。当然気分も落ち込み気味になるだろう。病気でもなんでもない。
そこでうっかり神経内科などを受診し薬を処方されたら、それこそほんとに病気になってしまう。

「うつ病の針灸治療」という本(鍼灸師向け・西田晧一著)では、ある精神科医の話として「精神神経的な異常がある患者は、肩こりや背部痛、腰痛や全身の倦怠感などの身体の異常を訴える患者は頻度としては大変多い」とある。鍼で首肩凝りを改善させれば、気分もスッキリしてくる。リラックスして夜もよく眠れるようになる。薬に頼る前に、ぜひ鍼治療を試してもらえればと思う。また薬依存からの脱却を図るのにも、鍼以上に役立つものはないんじゃないかなと思う。
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