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悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

私の故郷フライブルク紹介(2)

2012年10月14日 10時28分03秒 | ドイツ語講師

今回は「環境先進都市」としてのフライブルクを紹介したいと思っています。フライブルクの環境政策の柱は公共交通政策、緑化・自然保護政策、廃棄物リサイクル政策、エネルギー利用政策などがありますが、今回はそのなかでも公共交通政策を中心に紹介させていただきます。

フライブルクの環境政策で有名なものとして「環境定期券」制度の導入があります。これは環境保全を目的に公共交通機関の利用を促進させるために、日曜日などにこの定期券を使用すると本人だけでなく、大人一人と子供四人までは無料になるという行政サービスです。

公共交通としてはバスもありますが、特にヨーロッパの主な都市ではトラムという市内電車路線が充実しています。フライブルクにも数多くの路線があり、主路線では7~8分間隔で、そうでない路線でも15~20分間隔で走り、市民の重要な足になっています。

日本でもかつては市内電車が多くの都市に走っていたそうですが、車社会の到来と地下鉄の充実などにより次第に廃線になってしまったのは残念に思います。これに対しヨーロッパでは近年トラム見直され、いくつかの都市では一度廃線になったr路線でも復活したりしています。従来のトラムと新型トラムを比較すると、新型トラムでは連結によって輸送力が増大し、高速高密度の運行ダイヤで利便性が増し、低床車両によるバリヤフリー対応で老人などにも利用しやすくなりました。一方では市内中心部への車の乗り入れ規制や郊外の駐車場を無料にしたりしてパーク&ライドを促進させる政策も実施しています。

フライブルクでもこのような公共交通政策を実施しており、市街地の繁華街では車の通行を心配することなく、のんびりショッピングを楽しむここができます。よく車社会の日本人の方からは、買い物などは不便ではないかと尋ねられることがありますが、市街地へはトラムで移動し、おしゃれなファッションブランドの買い物をしたり、おしゃれなレストランなどでパーティー楽しんだりする一方、日常品や食材などは郊外にあるショッピングセンターに車ででかけて購入しますので、その使い分けがうまくできているのだと思っています。日本の中小都市では市街地商店街の衰退などが問題になっていますが、フライブルクなどでは市街地の環境が保全されるだけでなく、歩行者が快適にショッピングできる快適性も実現し、市街地の活性化にもつながるという成果がみられます。

私もこのような公共交通政策によりフライブルクの市街地で快適なショッピングなどを楽しむことができることは誇りに思っております。少しの不便さは我慢しながら環境を維持したり、安全安心な生活をもとめることは、これからの社会ではとても必要なことであると思っていますので、皆さんもフライブルクを訪れる機会があれば、そのようなことを考えるきっかけになるのではないかと期待しています。


私の故郷フライブルク紹介(1)

2012年10月05日 11時08分20秒 | ドイツ語講師

ドイツ語講師のミリアムさんは、大学が夏休みになった8月に故郷のフライブルクに一時帰国して、たくさんの写真を撮影してくれましたので、2回に分けて紹介していただくことにします。

私の故郷であるフライブルクはドイツの南西部に位置し、「黒い森」といわれるシュワルツワルトの西側にあるため、その山並みに囲まれた静かな街です。人口は約20万人ですから、ちょうど名古屋の人口の10分の1程度にあたります。

街の中心部には中世の面影が残る建物がみられますが、なかでもゴシック様式の尖塔をもつミュンスター教会は街のシンボルのような存在になっています。

(ミュンスター教会)

私の家は市の郊外に位置する場所にあるため、いつもこの教会に行くというわけではありませんが、クリスマスなどの特別な行事のときには必ず訪れますし、教会のなかではクラシックミニコンサートも催されるので、市民の憩いの場所にもなっています。

さらに市の中心部には旧市庁舎と新市庁舎の建物があり、これらも歴史のある美しい建物であるうえ、まわりには石畳の広場もありますので、ここでも中世の面影が印象に残ると思います。

(写真は旧市庁舎)

ミュンスター教会前の広場などでは朝市がたつことがありますので、中心部に住む市民がこうした市場で新鮮な野菜、果物、花などを買い求める光景もみられます。

もうひとつおススメなのは、マルティン塔やシュヴァーベン門の建築物です。残念ながら今年帰国したときにシュヴァーベン門は工事中でしたので写真がありませんが、マルティン塔は写真もありますのでご覧ください。この塔も門になっていて、トラムという市内電車もひっきりなしに走っていますので、観光客も訪れるのにもとても便利な場所にあります。

(マルティン塔)

このようにフライブルクには中世の面影を残す建築物がたくさん残る古い街並みが有名ですが、一方「環境先進都市」としても有名ですので、次回は少しそれらについて紹介させていただきます。

 


ドイツ語スタッフ(ゼール・ミリアム講師)紹介

2011年12月10日 10時22分05秒 | ドイツ語講師

今回は2月から開講となったドイツ語レッスンの講師を担当するゼール・ミリアム講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつか質問してみました。

Q:出身地はどちらですか?

ミリアム:ドイツ南西部に位置するフライブルクから来ました。フライブルクは環境問題に先進的な取り組みをしているので、「エコシティ」とか「環境首都」などと呼ばれることもあります。「黒い森」を意味する「シュバルツバルト」の南側に位置し、ライン川も近くを流れていてドイツワインの産地で、自然環境にも恵まれた街であることは自慢することができますので、皆さんもドイツに来る機会がありましたら是非立ち寄ってみてください。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

ミリアム:愛媛県松山の松山城近くで撮影したものです。私は以前松山の大学で1年間留学していた経験があり、留学生の仲間と松山城を訪れたときの写真です。松山はフライブルクと姉妹都市の関係にあり、松山城や道後温泉といった日本を象徴するような施設もあるので、とてもゆったりした気分で生活することができました。松山で留学した後、しばらくドイツに帰国していたのですが、今年の9月に今度は名古屋の大学でお世話になることになりました。名古屋は松山に比べると大都市で便利さもあるのですが、夏はとても暑いと聞いていますので、それが今は心配です。

Q:日本のどんなことに関心がありましたか?

ミリアム:私は日本の伝統文化に特に関心をもっています。特にお寺や神社に関心があるので、これから熱田神宮や伊勢神宮などにも行きたいと思っています。また、着物にも興味があり自分自身着物や浴衣を持っているのですが、着付けが難しいうえ、暑さを感じるのでなかなか着る機会がないのは残念です。夏になると名古屋でもお祭りや花火大会などがあると聞いていますので、今年は是非チャレンジしてみたいと思っています。

Q:趣味や好きな食べ物を聞かせてください。

ミリアム:趣味は読書や映画、それに水泳やダンスなどです。日本の食べ物もとても気に入っているので、ほとんど何でも食べるのですが、特に好きなものは味噌汁、とんかつ、すき焼き、寿司などです。名古屋には味噌カツなどという食べ物もありますし、手羽先やひつまぶしといった名物料理がたくさんあると聞いていますので、いろいろな食べ物にチャレンジしてみることができるのが楽しみです。

Q:これからドイツ語を学ぼうとしている方にメッセージをください。

ミリアム:私も日本語を6年間ほど勉強して、ようやく文字を読んだり話をすることは上達したのですが、漢字を書くことは一番苦手で苦労しています。それに比べると、ドイツ語は漢字もありませんから文字を学ぶ苦労はほとんどありません。語学を始めて学ぼうとするといろいろな苦労を経験するかもしれませんが、皆さんと一緒になって楽しく教えていきたいと思っています。また、ドイツの文化や環境問題などについても関心があれば話をしてみたいと思っていますので、皆さんも是非チャレンジしてほしいと願っています。