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レイチェルの結婚

2010-09-27 | 洋画(ら・わ)
 レイチェルの結婚

 


  あらすじ 
バックマン家の次女キムが9ヶ月ぶりに更生施設から帰宅
する。2日後に姉レイチェルの結婚式を控え、手作り挙式の
準備で大わらわの自宅には新郎の友人ら見知らぬ人々が
溢れ、所在無さと疎外感でキムは苛々をつのらせて行く。
そんな妹の身勝手な態度にレイチェルは怒りを爆発させて
しまう。
依存症の治療を続けるキムの存在は気まずさと緊張感を
もたらし、一家に辛く悲しい過去の記憶を否応なく甦らせる
のだった。

【出演】
アン・ハサウェイ
ローズマリー・デウィット
ビル・アーウィン
トゥンデ・アデビンペ
マーサー・ジッケル
アンナ・ディーヴァー・スミス
アニサ・ジョージ




  感想  ※ネタバレ注意

巨匠シドニー・ルメットの娘ジェニー・ルメットが脚本家デビュー
を飾ったオリジナル。
脚本を気に入った『羊たちの沈黙』『フィラデルフィア』のジョナ
サン・デミ監督が「最も美しいホームビデオ」を目指し、リハー
サル無しでの撮影を敢行。



タイトルのレイチェルの結婚とあるが、映像のほとんどが、
その妹で薬物の更生施設から帰宅したキムの視線から
描かれています。
レイチェル、キム、2人の父と別れた母の人間模様を描く。

薬物の更生施設から帰ったキムの心配ばかりする父や
周りの人たちや姉のレイチェル…どこかぎこちない雰囲気
が漂い、姉の結婚式に間に合ったのだが…これは何か起き
そうだなって観ていると、キムとの距離を縮められない
家族たちとそれを敏感に感じ取っていくキムとの間でやはり
問題は起こっていきました。

しかし、薬物だけが問題ではなく家族の中で消えることの
ない弟の事故が、家族たちの心の底に未だ消えないものが
浮き彫りになっていく。

「最も美しいホームビデオ」とありますが、美しいかどうかは
別物として、レイチェルもキムも父も母も過去の出来事も含め
それぞれの距離感というものを再確認して、新しい立ち位置を
確認したのでしょう。
これも一つの家族の在り方なんだと思います。




【評価】
 (4点/5点満点中)

 レイチェルの結婚 HP


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