足の付け根が痛くて寝られなくて
夜が明けちまった
ずっと
人物画のことを考えていた
煌の会にも人物画をいつも描いている方が数人いる
あ 王さんは今回は入ってなかったんだ
日本画の人物画って あまり好きじゃない
墨のは別だけど
何となく ワンパターンな感じがする
若い美女だと いつも同じ香水の匂いが漂ってきそうな・・・
煌の会の人には そういう感じは感じないけれど
まだまだだからなのかも知れないけど
王さんの描く子供というのも
いつも同じ路地裏の食べ物の匂いが漂ってくるような
感じ って あれはいいなあと思うけれど
子供とか
幼子とか描くと おおむねやっぱり 女が描くと母親目線かもしれない
それも浅はかかもしれない
麗子像みたいなの なかなか女に描けない
ってのは悲しい
今私も子供のいる風景が課題だからね
なるほど私も母親目線ポイ 子供に対しての固定観念があるな
と思った
子供を描いても チットも子供に見えない
年齢不詳
っていう絵もいっぱいある
あれは何だ?
昔の名画にもある
気持ちわるいな ての あれ 狙ってるのかな
子供の気持ち悪さを描くってのは面白いかもしれないけれど
この子なんか
相当の反逆児で面白いがな
ここの所KINU洋画会でもずっと人物画だった
Kさんの絵が なかなか素敵ねえ
という評判である
これまで やっぱり 素敵に描きたい という色気ってあるよなあ
いいんだよ素敵でKさんの絵は Kさんらしさが発揮されるようになってすごくいいし
彼女は彼女で 別に素敵に溺れちゃいないから
わたしの人物画も
ワンパターンだ
筆が走ればなおそうなる
温泉で数ある老女の肉体を見ているように
う~~
いろいろ描いてみたいものだと思った
ともかく
煌の会の若い画家たちが
人物画 私が決めつけるみたいに
ワンパターンな人たちじゃないので
もしかして発展途上だからか
自分のワンパターンぶり なんか浮き上がった
うちの若い画家は なんか模索中のようだ
変っていくということは その先があるから楽しみだ
老い先短くたって 変ってやる!