遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

東北弁で湯島の白梅

2009-03-20 21:35:18 | 朗読

Geka 花てぼさんの                                      湯島の白梅を                                     方言で面白く                                      という趣向で                                        久さんが                                         東北弁を教えてくれた。                                それを横取り。                                       方言を読む                                       というのは凄く難しい

お聞き頂くときは、スタートボタンを押してくださいね。
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これで聞けない人は

いつものように↓からファイルをダウンロードして聞いてくださいね

ダウンロード rec-yushima-03201.mp3 (2420.6K)

2.36MB 2分56秒

以下

花てぼさん

も~~寄席演目の

久さんの東北弁への翻訳です

お蔦(おつた;O): あやぁ、きれいな月だごど。
主税(ちから;T): 月は晴れても心は闇だ。 お蔦。
O: は?
T:  おら、おめぇに話っこがある。
O: 話っこなら、え(家)さけぇってからだってできるべ。
   さ、けぇるべ。
T: お蔦、・・・・
O: 何ス。
T: おら、もーは、す(死)んだ気になって、おめぇさしゃべらねぇばね。
O: ふん、真面目くさって・・・そんな冗談言わねぇでけろ。
T: 冗談ではねぇ。たのむがら、おらどわがれてけろ。おらど縁切ってけろ。
O: おめぇ、気でも違ったんでねぇが?
T: 気が違ったら、違ったでいい・・・。おら、正気でしゃべってる。
O: そうが、おめぇが正気で言ってるんだば、おらも正気で返事するじぇ。
   そんなごど、やんたじぇ。
T: おめぇがやんだば、おらの方がら縁切る・・・・。
O: やんた、やんた、そんだなごどやんだ。
   ・・・・おらがやんだば、おめぇのほうがら縁を切る。
   ・・・・ぜぇぶん、勝手だな。
   ・・・おら、こんだなごどしゃべるの、愚痴のようでやんたども。
   (急に訛る)おめぇの訛りだってぜぇぶん我慢すてきたん
    だじぇ。
T: お蔦、なまらねぇでしゃべろ。
O: 何、言うのよ、おめぇに釣られてしまうんでねぇが。
T: おらのどごが訛っている?

O: ほだらば、天井の「すす」は?
T: 天井のすすはスス。(東北弁のわかる人はそのアクセントを想像して)
O: 食べる「寿司」は?
T: 食べるスス。
O: わがねぇじぇ。
   おめぇ、別れろ切れろは芸者の時に言うものだ。
   今のおらには、はっきり死ねと言ってけろ。
T: お蔦。
O: やんた。
T: まあ まんず、まで!
O: やんた。
T: 話をきけ。
O: やんたやんた。
T: やーや、おなごには、こまったもんだな・・・・
O: ほだがら、死ねと言ってけろ。死ねなら、あい、と直ぐに言うじぇ。
   おら、命は惜しくないの・・・・
T: お蔦、おっきく出たなぁ。
   さ、その命におらの命、二つ合わせても足りねぇほど大事な人、知ってるが?

 

L091_2

元の も~~寄席演目 のものは これ↓

誰か!茨城弁名人!茨城弁に翻訳して!練習するから

婦系図湯島天神境内の場:(すまし屋小江戸、訛り屋越後、琴かなで)
(大正琴で「湯島の白梅」流れる中お蔦、主税登場)

お蔦(おつた;O): まぁ きれいな月だこと。
主税(ちから;T): 月は晴れても心は闇だ。 お蔦。
O: え?
T: 俺はお前に話がある。(主税は終始越後訛りで科白を言う)
O: 話なら家に帰ってからだってできるわ。さ、帰りましょう。
T: お蔦、・・・・
O: 何よう。
T: 俺はもはや、死んだ気になって、おめに話さねばね。
O: ふむ、真面目くさって・・・そんな冗談言わないでよ。
T: 冗談ではね。たのむすけ、俺どわがれてくれ。俺ど縁を切ってくれ。
O: あんた、気でも違ったんじゃないですか?
T: 気がちごだら、ちごだで結構だ・・・。俺は正気でしゃべってらんだ。
O: そう、あんたが正気で言ってるんなら、あたしも正気で返事をするわ。
   そんなことは、嫌なこってす。
T: お前がやんだば、俺の方から縁を切る・・・・。
O: いやいやいや。そんなこと嫌なこったわ。
   ・・・・あたしが嫌ならあんたの方から縁を切る。
   ・・・・随分勝手なのねぇ。
   ・・・あたしね、こんなこと言うのはさ、愚痴なように聞こえていやなんですけど、
   (急に訛る)あんたの訛りだってズイブン我慢すてきたのよお。
T: お蔦、なまらのでしゃべれ。
O: 何を言ってるんですか、あんたに釣られてしまうんじゃないの。
T: 俺のどごが訛っているあんだ?

O: じゃ、天井の「すす」は?
T: 天井のすすはスス。(東北弁のわかる人はそのアクセントを想像して)
O: 食べる「寿司」は?
T: 食べるススはス-ス。
O: しょうのない人ねぇ・・・・
   あんた、別れろ切れろは芸者の時に言うものよ。
   今のあたしには、はっきり死ねと言ってください。
T: お蔦。
O: いや。
T: まあ まんず、まで!
O: いや。
T: 話をきがっしゃい。
O: いやいやいや。
T: はではで、このおなごにも、こまたもんだなぁ・・・・
O: ですから、死ねと言ってください。死ねなら、あい、と直ぐに言います。
   あたし、命は惜しくないの・・・・
T: お蔦、でっかく出たなぁ。
  さ、その命に俺の命、二つ合わせても足りないほど大事なお方を知ってるか?
  お前が神仏を念ずるにも、ま-ず第一に拝むと言ったそのお方の言い付けだ。
O: えっ? じゃ、もしか・・・・真砂町の先生が・・・・・
T: んだ! 俺は死ぬにも死なれねよ。

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いやあ、こんな形で公表されると思ってながったス。 (hisa)
2009-03-20 22:01:29
もっと吟味すればよがったなス。
まいった、まいった。
hisa 様 (遊工房)
2009-03-20 22:07:16
あれ?
まずかった?
削除 必要ですか?
パチパチ拍手!!お見事です。 (ナツ)
2009-03-20 22:19:44
hisaさんにご指導を受けたとはいえ、東北弁のイントネーションがすぐわかるというのがすごいです。
ナツ 様 (遊工房)
2009-03-20 22:28:02
全然分かってないの
多分久さんは恐ろしくて聞いてないわよ
オエッだわきっと
もすかすて、遊さんやってるのでねかなと思って来... (花てぼ)
2009-03-20 23:48:17
う-ん、hisa さんは???でねがな。

遊さん、茨木弁でやってみろ。
花てぼ様 (遊工房)
2009-03-21 06:30:06
現地にいると
茨城弁は使えません
自然に入ってくるのはよさそうだけれど
意識して使うと
顰蹙もの
この記事は茨城弁名人が沢山読んでいるからね。
あの~[E:upwardright]ってのはけっこううまくなったけれど。
東北の人がこれ聞いたら怒るね
でも
みんなが自分のところの東北弁じゃないね
と思ってくれるからいいか!
ちょっとうちから離れてる東北弁のようであります... (P)
2009-03-21 07:42:18
ちょっとうちから離れてる東北弁のようでありますが あなたけっこう会得してるわよ!こうなってくると 本当に居住地が限定されるわ!(笑) 巧いよ~^[E:parking]
削除なんて、必要ながんス。 (hisa)
2009-03-21 09:54:18
いやあ、とんでもないところで、東北弁が脚光を浴びたなっス。
花てぼさんのお陰でがんス。(笑)
今度、遠野物語の語り部の話っこを聞かせやんス。
[E:parking]様 (遊工房)
2009-03-21 10:42:49
わお!ありがとう!
山形弁もね興味津々
娘の彼は酒田なんだけれど
酒田も限定版の言葉だってね
山形はなかなか凄いもの
[E:heart]
hisa さん
あたしは
いつか遠野に行って
昔語りを聞き
久さんに会うの! 
 

虔十公園林 の勉強があったとき
おばあちゃんのビデオを見たことがある
とても暖かいです。楽しく聞かせて戴きました。 (kazuyoo60)
2009-03-21 11:50:30
言葉の響き、本物の東北弁なら分からないかもしれません。
hisa様も褒めてくださってますね。

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