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遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

これは文人画にはならないのか?

2011-02-03 06:59:34 | 日本美術

Tukinoe

これは フランスにある

蠣崎波饗作

 

まちがった!

時々記事書いてるつもりだった

でも 絵 見たいでしょう?

このまま載せておく

ファイル容量が増えるわけでもないし

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抽象画ってなんだ?

2011-02-03 05:28:44 | 日本美術

琳派の展覧会を見て

これは  抽象画だ と また思った

無対象画をいうなら

対象があって描いているけれど

色 形 構図 線 こういう造形要素を文学的だったり哲学的だったりしないで

造形要素が際立って構築されてると

私は 抽象画だ! と反応してしまうらしい

Img360 画像じゃあよさが伝わらないが

これは

百人一首

宗達の書いた下図の料紙に光悦が書いた

文学的じゃなく

って

よく知ってるお歌だから 読もうと必死になったけれど

浅茅生(あさじふ)の 小野の篠原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

このみっつ

番号順だけれど 連歌みたいに響きが続く

音楽的だなあ

Img361 これは 宗達の扇面散らし屏風の部分

こうのを見ると

かっこいい! しびれる! と ミーハーな反応になる

Img362

これは

光琳の葵図屏風の部分

この色と形のリズム 対象が描いてあったって

抽象だと 思ってしまう

葵の花を見てみよう

それで描いてみよう

こうなるか? 常人はこうならない

 

ブラックマロウが当時あったの?

この 黒い花 かっこいい  と思ったが

これは 銀で描かれたそうで酸化で黒くなった

!!

付和雷同 ミーハーおばさんには それさえかっこいい!

勝手にしびれてる

図録を買ってきたが

琳派の造形的なあれこれ時代背景

専門家がいろいろ書いてくれてると思ったが

図録の文字部分 期待外れ 読みでがなかった

 

こういうの書く人 「どうせ読みゃしない」

大衆蔑視なこと考えるんだよ それはいけないです

 

美術館というものは

展覧会をやって 大衆をひれ伏せさせようという魂胆ではダメです

ちゃんと学問をおさめた人が

展示を通して ちゃんと観衆を教育して 

より物事が見えるようにする役割を果たさなければいけない

そういうことに

学者や芸術家を動かさなければいけない

 

これは

若い画家の受け売りです

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三遠法

2011-02-02 22:02:00 | 日本美術

Gyokudou 文人画とか禅画とか漢画とか

何がどうなのか

わからなかったが

文人画って江戸時代以降なの

雪舟のはじゃあ漢画ということになるのかなあ

 

文人画は

本来為政者が

民を幸せに導くために

豊かな感性と

深い洞察力を身につけなければならない

そういうために

音楽詩歌すべてを学んだ一つだって

そういうことらしい

儒教的な

思想が背景に背骨としてあるもの

 

それが

様式として

日本では広がった

実際

日本の文人画家にも

身分の高い 支配階級の人も多いけれど

為政者としての必須の自分磨き というのではなくなって

野のものも詩を書き文字を描き絵を描いた

そういう風になっていったのが日本の文人画

 

為政者は心豊かに感性を磨き洞察力を高める!?

実際は権力争いにまみれてはいたけれど

それでも 政治は理想を追って行うものという前提は

儒教精神なのか

あ  そうか

 

私も 形式 様式的にものをとらえちゃうなあ

上の絵は「東雲篩雪図」浦上玉堂

どうも 儒教的な思想なんて 読み取れません

わかんないし

 

でもなんかみんな似た絵と思ってたが

だんだん違いが分かってきた

玉堂の絵に惚れたことはなかったが この絵は好き

 

みんな中国の絵を学んできた

三遠法というのがあるそうで

見上げて遠近感を出す

見遥かせて遠近感を出す

俯瞰で遠近感を出す

これは間違いで 以下のようにとらえることだそうです

平遠とは、平原の広がりを、角度の小さい俯瞰視によって、
    画面に穴の開くような奥行きとして表現すること、
   高遠とは、聳え立つ山の高さと大きさを、これを仰視するようにして捉え、
    あわせて山体と観者との間に巨大な空間の厚みを構成すること、
   深遠とは、Ⅴ字型の山襞を左右から折り重ね、渓谷の奥行きあるいは
    山々の重なりと遠さを表現すること

 

このほか感覚的遠近法をくわえて構図化して

六遠法とか 理論化されている

そういうのをなるほどなるほどと

取り入れたりして

模写もしたりして

勉強したらしい

 

下の雪舟で 多視点と書いたが

多視線だな

後はいろいろな方法が 中国の画法から学び取られてきた

マチュエールなどもいろいろ方法論があるらしい

この筆遣い墨づかいは

渲染法というそうで 乾燥したかすれたタッチの烘染法と

対比的な方法

 

どうも

私は技法にこだわるなあ

でも水彩に生かせそう 

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浮世絵

2011-01-18 09:05:50 | 日本美術

KINU洋画会の江戸さんが亡くなった後

遺品の整理をしたとき

浮世絵の本を 分けていただいた

広重 英泉・国芳・国貞 春草 清親の4冊

日本人なのに浮世絵のことなんか恥ずかしながら実に知らない

わからないということはいいことだ

へえ!そうだったの!?ということが展開していくからね

ハイ 負け惜しみでござんす

当初浮世絵師は

やまと絵の伝統を引き継ごうという意欲があったんだそうだ

やまと絵!  またわからん

 

広重と北斎って対照的に感じる

どっち派?と聞かれると

ピカソ派 っていうみたいに北斎派

ミーハーな気分で

 

でももうちょっとよく知りたいと

広重の本を読み始めた

 

へえ

広重は定火消同心という幕府の公職についていたんだそうだ

おじいちゃんに後継ぎが生まれ家督を返して

その職を退くことになる

へえ

浮世絵師ってなんとなく町人職人という気分でいたが

下級武士だ

 

そういう出自の絵描き 江戸時代多いような気がする

Hiroshige2jpg この日本橋の絵に

変わりバージョンがあるとは知らなかった

Hiroshigejpg_2 はは

増殖する人々

 

しかもこれらの絵と

司馬江漢を巡る話もあるらしい

時代は近く江漢は広重より50歳年上

広重の遠近法を見て ちょっと年代を調べた

なるほど江漢を見てるんだなとは思った

http://www.geocities.jp/web_ukiyoe/kokan.html

ここにいくと

面白い話が書いてある

こうなると推理小説だ

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朝鮮の絵画

2011-01-14 18:34:37 | 日本美術

「風の絵師」以来

自分はお隣の国の絵を知らないなあと気になってた

しかし 日本人の絵師は中国や朝鮮の絵画を勉強してきたのだと分かった

Img286 右の絵は

上が昔は

北宋の

李公麟という人の絵だと言われたそうだが

実際はもっと後の時代の朝鮮のものらしい

 

↓が若冲の絵だ

 

現代の感覚だと

なんだ  パクリか?

となるけれど

そもそも昔は絵のお勉強って

お手本をそっくりまねして描くのよね

 

驚くほどのことではない

宗達の犬の絵にそっくりの

Img287の朝鮮の絵もあった

上の絵は

京都正伝寺にあるそうだ

 

正伝寺と言われても

私は山楽の水墨画しか思い浮かばないが

上の絵があるんだ

 

見に行きたい

 

若冲は見たんだな

この虎の絵

そっくりそのまんま

でも

表情はやはり  若冲だ

 

相国寺の坊さんが

若冲に中国の絵やら朝鮮の絵やら

見せて勉強させてあげたんだって

相国寺の美術館には

若冲の絵がどっさりある

印象に残ってるのはブドウの絵だが

そのオリジナルは朝鮮の絵だそうだ

そういう関係だったのか

ところで仰天するような楽しい虎の絵があるよ

Img289 19世紀朝鮮だ

朝鮮の民画という項にあった

民画って日本の絵も含め

それらの価値や美を見出して

世に広めたのは

柳宗悦氏だ

右の絵は

芹沢銈介美術館にあるそうだ

柳宗悦・芹沢銈介ともに

民芸運動のリーダーだ

(私 若者時代民芸協会関係のお店で

働いて

仕入部長さんの後をくっついて

いろいろ教わったのに

朝鮮の絵画と 日本の関係  考えたことがなかった

ああ 損した)

民画は 民芸館に行くといろいろ見られるかも

今度行こう!

 

↓見て!!!!  これ朝鮮の文字絵 

Img288

わい!

芹沢銈介氏の型染めのヒント

ここかあ!

13891145

芹沢銈介氏の文字絵の

風呂敷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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琳派

2011-01-13 08:52:19 | 日本美術

Img285 だいぶ

江戸時代がわかってきた

ただ

社会情勢だの政治情勢だの

経済のことだのはわからない

 

絵画のことが

分類して

頭に入ってきたということ

 

だいたい

やまと絵と漢画って

どこがどう違うの

といまいちわからなかったが

漢籍の

教養のない私には

わからないのが

漢画だ

アハハ

われながらおかしな理解だ

 

でも

江戸時代の教養人というのは

その属する階層によって 繰り広げる世界が違い

それぞれ交流もあったということのようだ

教養人というからには 経済的に あるいは身分的に

アッパーな層の文化だから

江戸時代に私がいたら

縁のない世界

私の世界は 民芸の世界だな

禅画というのは縁があるかも

でも  現代に生きる私には禅がなんだかわからない

 

上の画像は 養源院の宗達の杉戸絵

京都に行くたびたいていは養源院に寄るから

何回も見てる絵だ

 

考えてみると すごいぶっ飛んでる絵だよね  これ

琳派って 意匠というかデザインの斬新さというイメージだったけれど

光悦  宗達と考えると 京都の町衆の進取の土壌

そういう近代化の背景があるのに違いない

江戸の経済力ある商人階級の台頭って頭にあったけれど

京都はまた 

なんというか自治意識の高い近代都市のエネルギーみたいなのを感じるけれど

何しろ  歴史的教養がなさ過ぎてわからない

 

光悦  とくると 書と絵画の関係もやっぱりあるんだわ

この

琳派の構図構成って

書の文化が背景にあるからこそなんだろうなあ

 

ほかの江戸の絵画もその平面性とか構成とか

こういう発想は

書の文化があったからという気がする

漢字の国の 絵には共通するんだろうか

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江戸絵画

2011-01-10 08:29:36 | 日本美術

江戸絵画入門―驚くべき奇才たちの時代 (別冊太陽 日本のこころ 150) 日本人のくせに

江戸絵画について

知識が足りない

子供がしゃべるのを聞いて

フウン

知らなかったあということが多い

(高校で日本史取らなかったからだ

常識がないのは)

 

入門書ならわかるかもと

これを読んでる

この中の奇想の画家という項に  岩佐又兵衛が載っている

岩佐又兵衛の絵巻物を見ると おじさんの描き方がおかしくて

画集などを見るとひとりで笑っていたが

Img275

ほら  こんな感じに目から下が無骨に巨大

いつもだ

全く同じ顔ばっかり  と 顔ばかり眺めたりした

↑のは「堀江物語絵巻」

洛中洛外屏風図の舟木本も 岩佐又兵衛だと載っている

へえ  知らなかった

と思った

舟木本は東博にあるが 私は実物見たことがない

頭は混乱していて

国宝になってるのは上杉本 こっちは狩野永徳作  

私もそう思ってたが 異説もあるらしい

 

舟木本が又兵衛というのは  確定?

この雑誌に出てくる辻惟雄という先生は

ずっと又兵衛じゃないと言ってたが ついに又兵衛だ!ということになったらしい

その辺の話は

全然  知りませんでした

 C0021455

顔よ 顔!

ポイントは

 

拡大画像探した

この図は洛中洛外屏風図の舟木本の部分

右上の手習いを見てるおじさん?の顔 目から下 確かに巨大無骨

ああ

これが展示される日  調べて 見に行かなくちゃ!

 

以上  江戸絵画について 枝葉末節でした

永徳のほうの人物は  こう↓

Img_rrg8

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