有志舎の日々

社長の永滝稔が、 日々の仕事や出版・学問などに関して思ったことを好き勝手に 書いていきます。

読んでほしいな、黒川伊織著『帝国に抗する社会運動-第一次共産党の思想と運動-』

2015-09-03 13:43:32 | 日記
『帝国に抗する社会運動-第一次共産党の思想と運動-』を出していただいた黒川伊織さんが某学会の賞に内定した(といってもこの本で受賞したのではなくて、別の論文でですが。そして、まだ内定なので公表はできないのです)とのご連絡をいただきました。おめでとうございます。
黒川さんには、「残念ながらあまり売れてないので、授賞式でもこの本を宣伝してくださいね」とお願いしたのですが、もうちょっと売れて欲しいんですけれど。良い研究だと思うんだけどなあ。
まあ、無名出版社の有志舎から出した事が足を引っ張っているかもしれないので申し訳ない限りなのですが・・・・・・。
ただ、考えてみると、右派は「アカの本か」という事で読む事はないだろうし、共産党支持者の人は、今の共産党に耳が痛いことを書いているこの本を読むわけないし(一応、『赤旗』編集部にも献本したが黙殺されたようです)、反日共の「ニューレフト」系研究者からは「いまさら共産党かよ」で無視される、という図式なのかなあ?
書評(学会誌は除く)で取り上げてくれたのは『図書新聞』だけでした(ありがとう!)。
でも、「帝国に抗する」ということが、現在においてこれほど重要だと思うときはないと思うので、戦前の経験に学ぶべき事はいっぱいあると思うのですが。
どうか、皆さん、冷たくしないで読んでみて下さい。
以上、ありていに言って宣伝です(笑)。
アマゾンでの販売はこちら

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。