数年前、弊社で出版した『復興に抗する』の発刊記念イベントにスピーカーとして参加くださった越川道夫監督の新作『愛の小さな歴史』を昨日、見てきました。
普段は恋愛映画は殆どみないのですが、ロケ場所にはコクテイル書房も出てきて、音楽担当がコクテイルで働く斉藤友秋さん(本業は音楽家)ということもあり、新宿のミニシアターへ行ってきました。
ちなみにポスターの下部写真はコクテイル店内です。
そこで、印象に残ったセリフ。
古書店主人のトモさんが、「古本屋ってのは浜辺みたいなもんで、どういういきさつかわからないけど、いろんな本がここに流れ着くんだ」と言ったこと。
私たち出版社(出版者)はついつい、本を作り・流通させ・新刊書店で売り・読者の方がそれを買う、ここまでしか意識しません。
しかし、実際にはここまでで完結ではなく、その読者が読み終えた本を古書店が引き受け、さらに別の読者がそれを買って読み、また…、という具合に本は何度も何度も手渡されていく。
そうして文化は人の手と手の間で受け渡され、人の心を揺さぶる。
主人公のユリが、亡くなった人が持っていた詩集の言葉に揺さぶられていくように。
本という文化は何とも人間臭くて面倒。だけど、だからこそ深い。
映画も、そういう深い内容の作品でした。
普段は恋愛映画は殆どみないのですが、ロケ場所にはコクテイル書房も出てきて、音楽担当がコクテイルで働く斉藤友秋さん(本業は音楽家)ということもあり、新宿のミニシアターへ行ってきました。
ちなみにポスターの下部写真はコクテイル店内です。
そこで、印象に残ったセリフ。
古書店主人のトモさんが、「古本屋ってのは浜辺みたいなもんで、どういういきさつかわからないけど、いろんな本がここに流れ着くんだ」と言ったこと。
私たち出版社(出版者)はついつい、本を作り・流通させ・新刊書店で売り・読者の方がそれを買う、ここまでしか意識しません。
しかし、実際にはここまでで完結ではなく、その読者が読み終えた本を古書店が引き受け、さらに別の読者がそれを買って読み、また…、という具合に本は何度も何度も手渡されていく。
そうして文化は人の手と手の間で受け渡され、人の心を揺さぶる。
主人公のユリが、亡くなった人が持っていた詩集の言葉に揺さぶられていくように。
本という文化は何とも人間臭くて面倒。だけど、だからこそ深い。
映画も、そういう深い内容の作品でした。