人の優しさは…

先日、私が失礼をした方からお許しの言葉をいただきました。
その方のブログに何とかたどりつき、あの美しい絵を書く方の心の美しさに、自分はなんて恥ずかしい事を…と逃げだしたい気持ちに一瞬なりましたが、私が自分できっちりと謝罪しなければ子供を持つ親として、鼎の軽重を問われると腹を括りました。
何とも稚拙な謝罪文で、投稿ボタンを押すまで数分逡巡しましたが、「えい！」と押して、昨日は一日ドキドキしていました。

幸いな事にお返事をいただきました。
私の過ちを許してくださり、拙ブログを楽しいと言って下さるような寛大で懐の大きい方でした。
涙が出ます。
著作権侵害は場合によれば刑事事件になると、法律家系で生きている私が知ってて当たり前のことなのに、綺麗なイラストに浮かれて法に抵触しかねない、大切なイラストを勝手に使用するという事をしたにも関わらず、これからは気をつけてねと許して下さったばかりか、ご自分のブログにもまたいらっしゃいと誘って下さいました。

その方のブログには美しいイラストやマンガが沢山ありますが、その間に、人生について、人の繋がりについて、仕事について、死について等ご自身の意見がキラリと輝く星のようにちりばめられていました。
難しいことはわからない私ですが、わかりやすくかかれた言葉にはなるほど、と頷くことが沢山ありました。
これからも、そっとブログにお邪魔して、色々と学びたいなぁと思います。
基本的に、1970年代の少女マンガには読者にも高い知性と教養がないと読めない作品が多く、小学生の私にその知性と教養の塊のような作品をポンとなんの予備知識もなく渡す母も母ですが、私も好奇心旺盛な少女で、興味を持つと図書館に通いつめたり、先生に聞きながら何とか読みましたが、それを論じるには少女ではまだ無理で長い時間がかかりました。
その方は更に自分を磨かれたのでしょう、人生の先輩として語りかける言葉には高い教養と深い優しさを感じました。

おじけて逃げなくて良かったと思います。また、素晴らしい人と出会えて嬉しいです。
言うこと為すこと全てが幼い私ですが、悪いことをしたらすぐに謝るという、簡単で難しい事をこれからも忘れず生きていきたいと思います。
また、誰かを許せる人間になりたいと思います。
単に優しい人ではなく、自分の中の何かに従って許せる人になりたいです。
無条件に優しい人は、実は冷たいのではないかと思うのです。
相手のために叱る時は叱る。そういうことが出来る人が優しい人だと思います。

花の名前の方と出会えた事が嬉しいです。
凛とした気品高い花と同じような方です。これからも素晴らしい作品を見にうかがいます。

読んでくださりありがとうございました。
では、また。

2014年12月31日に永眠した愛猫18歳でした。
また、よく似た猫ちゃんに出会いたいな。