おはようございます。
GWがスタートしたばかりの日曜日で「何もない日」です。
朝早くに観ざめて、テレビを観ながらYahoo!ニュースを観ていたのですが。
『自衛隊「US-2」飛行艇 2000km離れた太平洋上「ポツンと漁船」のSOSに超絶対応! 公開動画に「スゴイ」の声』
という(乗り物ニュース)の記事を発見しました。
防衛省・統合幕僚監部が2025年4月24日、救難飛行艇US-2が、日本周辺の海域で緊急患者空輸を行ったとして、その動画も公開したとのことです。
ただ、「日本周辺の海域」となっていますが。
日付は4月21日。場所は硫黄島の東方約800kmの西大西洋上で、午前9時30分に海上保安庁からこの海域にいる漁船への急患搬送の要請があり、5分後の9時35分に「災害派遣のための部隊等に行動を命ずる場合に発する行動命令」(通称「行災命」が発令されたとのことです。
これを受け、山口県の岩国航空基地に所属する海上自衛隊第31航空群 第71飛行隊からUS-2が急行したとのことです。
これ、本当に「日本近海」とは言えません。岩国航空基地から硫黄島は約1400kmの距離にあり、更に、そこから東に800kmなので、岩国航空基地から漁船までは直線距離でおよそ2000km以上あるとのことです。
その太平洋上で、対象の漁船を見つけ救助に向かうということなので、大変な救難事案だと思います。
まずは、その時の救助の様子の動画です。
【急患空輸】2025年4月21日 US-2による緊急患者空輸
みなさん、「US-2」救難飛行艇をご存じでしょうか。
US-2は、親明和興行が開発した海洋における救難に特化した飛行艇で、通常は陸上の滑走路で離着陸を行います。
また、波高3mの荒波での離着水が可能となっています。なお、離水(陸上で言う離陸)には約280m、着水には約330mの距離で可能というSTOL(短距離離着水性能)を有する日本が世界に誇れる機体です。
航続距離は約4700km。巡行速度は約480km/hで、ヘリコプターの約260km/h、船舶の約35km/hと比較して、より遠方の離島や船舶への救助活動には優位性があります。
海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」が東京湾で離着水
現在、岩国航空基地に配備されているUS-2は6機とのことですが。
世界に誇れる機体なのですが、製造する「新明和工業」は、その技術と製造能力を維持するのが難しいと言われます。
いわゆる「防衛装備品」となるため、輸出に制限がかかるため、防衛省からの発注以外では製造する機会がなく、継続して製造する体制が取れません。
このUS-2を輸出できれば、世界で活躍する機体となると思うのですが。
日曜日に早起きして見つけたニュース。
US-2をご紹介したいと思いました。
では、また。