徳井由美子の音楽活動(アイリッシュ・ハープ、弾き語り/シンガーソングライター)、思い、日々の記録(2014年以降)

神戸出身・大阪在住。クリスチャン、シンガーソングライター、アイリッシュ・ハープ演奏や他活動・思いの記録

神戸・東山市場~そして烏原貯水池、湊山温泉など平野に。

2016-01-29 10:04:05 | 街角・散策
(1月28日 徒歩行程/神戸市兵庫区 クリックで拡大)


私は、神戸市生まれです。今50歳になろうとしているが、ほんの11年前まで、神戸にいた。
また、小さいころは、よく親の事情で引っ越し、小学校を4つも行ったという不本意な経験もある。それで、今大阪に住んで11年になるが、この頃よく、ふと記憶の断片、なつかしさ、自分の思い・想いがあちこちに散らばっていて・・それらを、拾い集めに行きたくなるのです。

神戸市兵庫区には、(生まれた場所も)小学2年生の途中まで住んでいた(大倉山近く)場所と、また、(途中一度北区に越し、)小学4・5年生を過ごした、湊山小学校、つまり「平野」という土地の2箇所に、縁がある。

それで・・今回、事の発端?!となったのは、にわかに、東山商店街(神戸の台所、”神戸新鮮市場”の群れのひとつである)の中にあった、”立ち食いできる串カツ屋”(決して、親のしつけによってそれをすることはなかったので余計に)と、その付近にあった、レモネード風、下町のレモン水とあめ湯(冷やしあめ)の味がどうしても気になって仕方がないので、それを確認するために、です。 

それと、また、天王温泉や、湊山温泉、といった、平清盛にも縁のある(?)あの古い温泉(銭湯形式)も、4・5年生の頃に近隣に住んでいた時には、よく母親とともに利用し、そこも忘れられなかった。それで最近調べてみると、(天王温泉は既に廃業は知っていた)残る湊山温泉は、2015年の去年、いったん廃業を決めた直後に、継続を決めて、今も入銭料¥680と高めではあるが、お客の熱意もあって、営業されているというので、・・ここは、行かねば、と 行く機会をうかがっていた。

ついでに、生まれた所に近い(~小学2まで)、古い方の地元の近辺も、やけに心に浮かんでくるので、共にその辺りもどうなっているのか、近隣を見てみたいな、という思いがあり、・・元町や、三宮、布引ハーブ園や六甲なんていう市街地・観光地は、ここ最近も何回も行くのですが、どうも自分のルーツというのか原点、原風景が薄らいでいるのがあり、それがなつかしく、時を見計らって行くことにしました、というのが次第です。昨日、1月28日(木)決行。(前日の水曜にしようとしたが、串カツの稲田と湊山温泉が、共に水曜定休を、ネット検索で知り、あやうく回避した。)

地図のポイント① 
幼少の時 よく通った地元の銭湯は今も健在    楠6の歩道橋、これを渡って向こう側が
「たちばな湯」                 小学校(湊川多聞小学校)だった、今はない
    

神戸市、兵庫区の、垢ぬけしない下町・・というかんじ、でもなつかしい 
自分が最初の方に住んでいた家(アパート)の跡地は、駐車場になっていた。

そこ(は中央区との境目)から、西へ・・湊川公園や市場の方角へ歩いていく。(なつかしいなぁ 40年以上前に、幼少期いたところ)

湊川市場と、パークタウン!につきました 記憶が・・・(*^_^*)地図②ポイント
  

この、垢ぬけないかんじが、なつかしいー 

  

”神戸新鮮市場”は、南側から、湊川市場(パークタウン含む)→、ミナイチ、→ハートフル湊川 やがて 長~い、→東山市場、へと進み、最後は、湊川沿いに東西に延びる感じで →マルシン市場、で終わる。順々に歩いていく。どこもかしこも思い出?に満ちている。高齢化は以前より目立つ。

・・ミナイチ!・・レトロ感?というのか、なんていうのか、シブイ!・・・小学2年生の頃、社会科の研究で、友達と来て、魚屋さんにインタビューしたのも、この市場。「朝は、何時に起きますか?」みたいに。・・うわぁ~ 地下もあったよね。

   

このような感じで、ぐんぐん市場は連なる・・(チビの時、母に連れられて歩いたのは、もっともっと長距離な印象だった・・)
  

やがて、今日のターゲット(ネット情報により)、『稲田』串カツ店!の、暖簾が、オレンジと緑の縞模様です (地図ポイント③)




ここに来て、お行儀のよさ?がにじみ出たのか、立ち食いにしばし、ひるむ。(腹も準備できてない・・)

お茶をにごすように、その手前にある、あれ、飴湯と、レモン水!

これだわさー ”先にこれを!” アペリティフ・・?? 中にいるおじさんに声掛け、1パイレモン水を頼む(¥50)、ゴクッ 甘くて、美味い!~もう1杯!言うなら、あめ湯(冷)にしよう。・・どちらもガラスのコップに入れてくれキンキンに冷えている。飲みながらぺらぺらしゃべる・・「45年ぶりなこと、親と市場によく来たこと、この値段でずっとやってるの?etc.・・」満足して、次に行こう。


心と体の準備ができたので、稲田ののれんをくぐった。当然ながら、数名の人が、立って食されている。ところで、私は初めてなので、作法がわからない。う~ん 目の前に、幾本か、揚げられたものが並んでいる。おそらく・・多分、これをだまって、とって食していいんだと思う。で・・おそらく、出るときに、本数を申請して、払うんだろう。とはいえ、もしだまって食べて叱られたらつまらないので、隣の男性に、尋ねてみると、はたしてそのとおりであった。いろいろ尋ねると答えが返ってくる。好きなのが揚がってない時には、頼めばいいらしい。おじさんは、中国に行って、地元に帰って来て50年ぶりのこの店だという。さて、私の方では、「今大阪住んでて、ここなつかしいのでネットで調べると、超・有名。それで、思い切って今日来た、昔近かったので、今45年ぶり」とか、いそがしく立ち働く(お持ち帰りの客もある)お2人の熟年女性に勝手に話しかけると、喜んでくれていた。「お母さんがキビシくて、ここで食べさせてくれなかった」おじさん「ええやん!大人になったら、勝手や」そう悲願達成。アップル(清涼飲料水)も飲みましたが、これも、ここ何十年間か、よくよく思い出したものだ(この味は知っていた)、注文したら、揚げる作業中の手でくれるから、ビンがパン粉だらけ、通常NGであるが、下町B級グルメなので、そこで文句をいったらあかんのです。

  

  


さて・・市場の群の、北端。
東山商店街の北端、マルシン市場、それから今回は行かない、新湊川商店街は、さらに北の方角へ延びる
   

目前には、湊川がある。さかのぼって、北(北東方向)へ、平野の方へ歩き出す。
途中で、雪御所町公園(ゆきのごしょ、は平清盛の関連の地名)、その辺りは、湊川の上流、石井川(西から)と、天王谷川の分岐点である(地図ポイント④)




以前住んでいた付近(4・5年生の頃)と、烏原貯水池へ散策へ向かう前に、ちょっと平野交差点の手前にある、フタバベーカリーまで寄り道して行こうと、
そうしたら、4・5年生のころ通った 湊山小学校を見ると、”昨年閉校した”、「さよなら140年・・」とある。

(地図ポイント⑤)
フタバベーカリーは、小さい頃ほんとに(荒田店の方。他に、東山店もあったが、今は共にない)よく行ったところ。
その頃の商品である、「ロケットパン(ウインナーが入ってる、揚げパン)」3本と、カレーパン、それから最近のアンもちパンを選んだあと、人なつこそうなレジのおじさんの所へ持って行き、「昔あった、サラダボールとかは?」『今はないねん、昔はサラダから作っていたよ』 ああ、あと、注文してから作ってくるサンドイッチも尋ねたが、『あの箱入りの?ん、あれも、今はないんです』という。

それから、話は湊山小学校のことになり、私が今、閉校を知ったことを話すと、おじさん(店主でしょうか)も、ここの卒業生、だという。

ロケットパンを何十年ぶりに、3本ゲットしたので、これを持って、水源地まで歩くことにしよう・・

   


さて、やがて、以前住んでいた辺り、石井町(ほんとは、都由乃町)のところまで来た、・・(地図ポイント⑥)

 

どんどん、石井川に沿って、山の方へ接近していく、(河原にもおりた)につれ、この辺り(神戸は全般そうですが)、ほんとうに、傾斜に沿って、山に、家がへばり付く?という感じで建っている、その坂道の急こう配なこと、小さい細い階段が急で、その数がスゴイ!住んでいたころは、子どもだったし、2年間でしたので、あまり、付近を探索してなかった。今更知って、すごい!郵便配達や、引っ越し等は大変でしょう。また、地震、水害も注意しなければ!?!

  

こんな感じで、住宅のすぐそばから、山奥深く入って行く・・

   

おっと・・・

「千鳥が淵」と「烏原貯水池」の岐路のところで、前来た時から随分たつので勘違いをし、千鳥が淵の方角まで行ってしまい、引き返す。
しかし・・この、貯水池へ向かう道の、昼でも暗く、そら気味のわるいこと。実際、すごくこわい道である

 

人と会わないように!(かえって、こわい)小走りにダ~っと、数百メートル程度進むと、やがて視界が開けて 立ケ畑ダムと、烏原(からすはら)貯水池の光景が ・・(地図ポイント⑦)

  

(ダムの様子・・不謹慎ながら、○○ミステリー・☆曜日ワイド劇場、の事件現場とか連想しがち)

 

取水塔の「養而不窮」の文字は、第13代兵庫県知事・服部一三氏の筆による、という - 『烏原貯水池のあらまし』については、神戸市HPから、見られます、どうぞ。(ここから)

  

 


 

ここまでは、貯水池の北岸の遊歩道を、東のダムから西端へ歩いてたんですが、やがて、地図ポイントの「⑧」まで来まして、
ここから当初の予定では、さらに西の道へ行って、最終的に、神戸電鉄「鵯越(ひよどりごえ)駅」へ、抜ける(そこで、ある予定があったが、なくなったこともあり)予定でした。今日も、そうしようとしていたんですけど・・この地点へ到達する直前に、別の考えが浮かび、(ある程度予測もして、風呂セットを持ち歩いていたが)・・それは、ぐるっと、この貯水池を一周して元の「平野」に戻り、・・湊山温泉に、行くことです。平野市場の付近も見たいですし。
歩く距離としては、鵯越(未体験)まで出た方が、やや短く、貯水池を一周すると、やや歩く距離としては長いですが。まあ、そうしましょう、と 「⑧」の地点で、グルっとUターンして、今度は、貯水池の南側の道を、東へ戻りました。(こちらは、あまり遊歩道ではないです、車道で、舗装されてる、車も通る。)



・・そして、元のダムの付近に来る直前を、少し路を変えて、別の道から、住宅地の方へ降りようと・・まあ、景色のすごいですこと
すごく急なこう配を、もう80~90歳くらいの年齢の男性が、自転車を押して上ってくるのに、驚きます

  

そう・・石井幼稚園(伝道所)、この辺りに、私住んでた。(関係なかったけれど、当時は!あ、今も直接的には)

 

この辺りの、狭い路地を歩いて行くと・・フシギ、子ども(小4~5)の頃、学校から帰ってから、いっしょに誘い合わせて遊んだ、友達の(*^_^*)顔とか、名前が、それまで思い出すことなかったのですが、いろいろ、浮かんできた。記憶・・

(地図ポイント⑨)やがて、ついた!廃業を去年まぬがれた、地元民に愛される「湊山温泉」、子どものころ、親と、通った~!
 

 


この、温泉臭が、なつかしい・・流れる川の音も。

どんな感じか、おそるおそる中に入る

   

番台の方に、「今日は、大阪から来た、この近辺に住んでいたころ、親とよく来た、今日は40年ぶりだ、営業が続いてることを、調べて知ってきた」と話すと、また、たいそう喜んでくれて、・・スタンプカードまで作ってくださった。

中のお湯は、・・このかんじ!まったく、覚えてたのと、同じだと思います。ちょっと温泉臭がする。薄い金褐色で・・
すべて、源泉掛け流しとのことで、浴槽は 「ぬるい」「ふつうよりぬるい」「やや熱い」「熱い」と「冷」の5種類!中でも ぬるいめのところは中央にジャグジーが出ていて・・長く入っていられるので、よい。

あと、小さい赤ちゃん(1歳少し)がよちよち 歩いてコケそうになっているので、話しかけたのをきっかけに、そのお母さんと、しばらく、話した。
この方は、大阪の守口が故郷で、今は、神戸市北区在住、だというから、私と逆ではないか!と・・ 赤ちゃんが、アトピーだから、温泉に来たらしい。

他に、上がってからも脱衣場で、ふとしたきっかけで話しをした、女性・・に、この温泉に続けてきているのか、と尋ねたところ、温泉の効能が自分の体質に合う、疲れがとれる、病院に通うことと比べたら、入湯料の¥680は安いものだから、週に2回は来る、ここがなくなると困るので、ぜひ続けて欲しい、と熱く語ってくれた。・・

創業は、明治22年7月4日の、”神戸又新(ゆうしん)日報”に、記事が出た、と店内に掲示してある。[内容→「湊山温泉 八部郡奥平野村の湊山温泉は先般来普請中の処、このたび既に落成開場せしが、規則に従いて男女の湯槽をも分ち、至極清潔の浴場と成れり ただ場所の狭隘(狭い)なるのみ最も惜しむべし 又近辺の茶屋も同時に普請を施し、同所の体裁は大に以前と見替りたりという」]

 

  


温泉を出るときに、私からも、従業員の方に、よかった旨 お礼を述べた。”拡散(PR)しときます~♪”


 

 


この坂・・を上がって行けば、有馬街道・・



平野交差点、市場付近・・・

 


ここから、神戸駅方面には、7系統はじめ、何系統もの市バスが出ている。バスで、駅まで行き、大阪へ帰った。掘り起こせた、思い出とともに。、

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