箕面の、高級な住宅街の不自由ない生活の、ご婦人だと勝手に想像してた・・
その方と知り合ったのは、こういう分野とまったく関係のない、優雅なアイリッシュ・ハープやフルートの交流演奏会、というようなシチュエーションで、それは今から3年ほど前になるでしょうか。そこで知り合った、内田富美子さん(現72歳)とは、アイリッシュ・ハープをこちら側からお貸ししたり、また、あちらの所有だった、中国箏(長さ160cmほども)を譲り受けたり、たったそれだけの事があった間柄で、3度ほど会ったあとは、お別れして、次に会う事はなかなか、ないのだろうな、ということを思っていた。
けれど、3年ほどして、今年の3月に 場違いなところで再会したのが、・・扇町公園での、3.8原発反対行動の会場だった。あまりに場面が違いすぎるので、声をかけられても、最初はとっさに判らなかった。顔をみて、しばらくしてから気づいたのですが、ものの数分話して、すぐに別れた。
今日、中之島公会堂で、映画「日本と原発」、上映3分前に、・・入場してただ1人、着席したところの私に、またこの内田さんが、声をかけてくださった。「(人を)まちがってたら、ごめんなさい、だけど徳井さんよね?」あ・・また、内田さんだ。内田さんは、音楽でだけごいっしょする人、優雅な暮らしの人、というイメージが、勝手乍らあった。2度目にこういった場面で再会した私が、口に出たのは、「私、こういう場所来てるけれど、実際はどの団体にも組織にも所属してなくて、1人で考えて、いつも自由に来てるんです」・・内田さん「私も、私もよ」と言って、”いわき市に行った際の、ご自分の活動の事” が載った新聞記事のコピーをくれた。・・映画が始まる時間になったので、互いの席に離れて座ってから、すばやく、記事の内容を見た。キルト作家だったことも知らず、また、福島に行って、こんな事をされるような方だとも、この日まで知らなかった。でも、1人で思うように動いている、こんな人が周囲に居て、たまたまでも再会できる事をうれしく思った。