Tokyo日記

社会学者のよしなしごと

昭和は遠くなりにけり

2007-04-04 21:44:06 | よしなしごと
お久しぶりです。年度末のパンチが結構効いてました。疲れた…。

先年度の試験は、採点は本当に楽でした。できているひとと、できていないひととが、はっきりと分かれていたからです(専門のほうは、出席していないと書けない問題だったというのもありますが)。

いつもとは違うタイプの問題にしたのもありますが、興味深かったこと。

1)板書しないと、理解しないひとがいるということが、よくわかりました。
最後の二回で授業のまとめを行って、それが試験の内容だったため、あまりにも楽すぎると思って板書をほとんどしませんでした。そうしたら、出席率は悪くなかったはずなんだけど、できているひとはほぼ完璧に解答ができていて、できてないひとは、本当にできてなかった…。先生の話を聴きながらノートを取る、って確かに大学ではじめて登場するスタイルなのかもしれなけれど、それ以降の人生に板書はないから、やっぱり少しは慣れておいて欲しいように思います。

2)昭和は遠いのだなぁということ。
わたしにとって1990年は学生時代真っ只中だったのだが、学生さんにとっては物心つく前のこと。なのだなぁと実感しました。フランス革命以前と取り違えている解答がなきにしもあらずで、話の種としては面白かったのですが…。わたしも親の世代が、かつて冷蔵庫に氷を入れていたとかいうと、へぇっと思いますが、そんな感じなんでしょうか?

3)格差社会?
大学で教え始めて8年、「上部構造=勝ち組・ブルジョワジー、下部構造=負け組・プロレタリアート」という解答をみたのは、初めてでした。が、しかし。あまりにも多かったので、授業中にひょっとして、わたしが教えてしまったのではないかと、不安になりました。世情でしょうか?