人生旅路

タイトル変えてみました。
青森~茨城~濠州~石垣(沖縄)・・・
次はどこでしょう・・・というかそろそろ落ち着け,私。

霊場 恐山

2007-09-11 18:10:50 | life in Ishigaki

お盆も過ぎた夏の終わりに帰省しました。

大学時代の友人が実家まで遊びに来てくれたので
これは案内しなければ!!と思い立ち
恐山へと連行しました。

霊場恐山。
名前は恐ろしいのですが,実は高野山・比叡山と並ぶ三大霊場のひとつなのです。
すごいんです。

開山は5月1日,閉山は10月31日。
862年に慈覚大師が開山したと言われています。

青森県民にとっては非常にメジャーな観光スポット。
全国的には割とマイナーな観光スポット。

いやいや,ホントはとても霊験あらたかな神聖な場所なんです。
詳しくは検索してみたら,結構出るもんなんですね。

ともかく,少しでも恐山の知名度をアップさせようという目論見のもと,
友人を恐山観光へといざなうことに致しました。


いよいよ出発

実はこの友人,
たま~に,ほんのごくたま~に人の後ろに人がみえたりするもんですから
内心どきどきでしたよ。

後部座席にどなたか相乗りしていたらどうしよう・・・。
バックミラーにどきどきしながら運転すること約30分。


まずは,途中の横浜町の道の駅で一休み。

青森県には東京にある地名をもじった場所がちょこちょこ出ることがあります。
自由ヶ丘という地名もあるのです。
都会への憧れなんです。

写真でもお分かりのように,横浜町の名産は菜の花。


そしたら食べるしかないじゃないですか
菜の花ソフト
なんか,夏休みって感じ
写真じゃわからないけれども,うっすら黄色。
味は濃厚なミルク味に爽やかな春の香りが広がり・・・・・・・・・・・

伝わらないって事は分かってます。

さて,横浜町を出てからほとんどまっすぐの道を約45分。
運転する方も軽く酔いを感じるほどのうねり山道を約45分登りまして恐山到着。

本日の私は専ら運転手なため,
ほとんどUターンの連続といえる山道の映像はお届けできません。

恐山へと近づくと,あたりには強い硫黄の臭いがたちこめます。

到着一番に門前で出迎えてくれたその場所は


三途(の)川。
とすると,こっち側がこの世であっち側があの世って事なんでしょうか。


勇気を振り絞って橋の上から。
この湖は宇曽利湖(うそりこ)といいまして,カルデラ湖なんです。
なんと恐山とは火山なんです。
今でもあちらこちらから煙(硫黄)がもうもうと噴いています。
やっぱり自分ヘタレなので,橋を渡りきることはできませんでした。

できるだけもーちょっとこの世にいたい。

なんと驚くことに,この湖は強い酸性の湖(pH 3.6くらい)。
夏みかんとかイチゴとかとおんなじくらいの酸性度。

これくらいじゃ驚きませんかねぇ?

なんとこの中にお魚さんも棲んでいるんです。


これは橋の下らへんの湖の入り口です。
つまり三途(の)川です。
どこにお魚さんがいるのでしょう?


この黒いの全部がおびただしいほどのお魚さんたちでした。
酸性の中でも弱めの場所に集中するため,こんなんなっちゃうんでしょうねぇ。

さて,実は恐山へ行ってくる!!と宣言した私に向かって言った,母の一言があります。

『石ころひとつ,草一本も持って帰ってくんなよ。』

Q. 持ってくるとどうなるんでしょう。
A. ついてきちゃうんです。

やはり私も青森県民ですから,様々な噂は耳にしています。
イタコさんに口寄せを頼むと,どの地方・どの国出身のご先祖様であろうと,
こってコテの津軽弁で語ってくれる というのは常識です。

恐山で写真を撮ると必ず何かが写りこむとかっていうお話も良く聞きます。
ですので,恐山の門の中の写真は全く撮っていません。

なんだよ,ちっとも特集じゃないじゃないかよ,というお怒りの声もごもっともです。
でも,恐山の方々を石垣へお連れしちゃったら,帰りが大変でしょ。
アパート狭いしね。


境内の説明をちょっとすると,非常に広い寺院のような感じです。
庭のように広がるごつごつした白い岩石だらけの平野のあちこちからはもうもうと硫黄の煙。
いつ,誰がやったのかわからない小石の積み重ねがそこかしこ(崩してはいけません)。
それぞれの場所には無間地獄・血の池地獄等の地獄の各名所が並んでおり,
地獄を進みながら,お参りしたい御先祖様の場所へ向かうのです。

そして,地獄を抜けると,目の前に真っ白い砂浜と宇曽利湖の湖岸が広がります。
この湖岸は極楽浜と呼ばれ,本当にぴんとした静けさで清浄な空気に包まれるのです。

さて,恐山地獄~極楽への道を辿った後,門の前で見つけてしまいました。


『合掌 霊場アイス』
すごい名前ですねぇ。


セレクトしたのはヨモギ味。
これは,よくお盆の時などにリアカーみたいので売られるアイスクリンがベースのようで,
味はヨモギ餅っぽい。すごいヨモギの香り。
私はヨモギ餅大好きなので,懐かしくておいしかったです

合掌して食べましょうね。

石ころひとつ,草一本ついていない事を確かめ,帰り道。
そんなに車酔いしないはずの友人がちょっとぐったりだった事はあまり考えない事に。
うねうねした山道のせいなのか,どなたか相席してしまっていたのか。
下手すると,今も石垣までご一行様をお連れしてしまっているのでしょうか。


外の空気を吸おうと,立ち寄った場所。
ここで休んで,友人は元気になりました。
よかったよかった
危うく,青森御一行様石垣ツアーへとご招待することになりそうでした。


帰り道,ただ走るばかりもつまらないので,見つけた海辺で一休み。
なんか,北の海もいいなぁ。
南の海の,透き通るような水色も綺麗だけど
北の海の,重い銀色がかった深い青も好きだ。


またまた発見。
菜の花シュークリーム。
食べ物写真にアップ画像が多いのは,私の個人的な願望です。

地元野辺地町に到着して,夕飯にはまだ時間があったので
ちょっと思い立って昔の小学校へ立ち寄ってみました。

本当に卒業してから一度も訪れていなかった場所。
思いのほか,学校自体の外観はそれほど変わっていなかった。
裏山が驚くほど変わっていた。


こんなのあったかしら・・・。
裏山のふもとは,昔ただの空き地状態でした。
秋にはマラソン,冬にはスキーをした思い出が。
今ではきちんと芝生が植えられ,何かの小屋も建ち,自動販売機も設置。
小さな子供達が遊ぶための,ローラー付き滑り台などもありました。

あまりの変わりように,昔がどんなだったか思い出せない。

 

上はどんなだろう。

日も落ちかけ,薄暗くなった中を上ってみると

今も変わらずそこにある展望台。
私が小学校5年か6年くらいに完成して,図工の時間にここからの景色をよく描いた。
今では木材が古くなり,立ち入り禁止となっていた。


変わるものもあれば変わらないものも。
何か,みんな,そんなもん。ですよね。

 

さてさて,友人は意外にも恐山を楽しんでくれたようでした
お世辞じゃないですよ。ホントですよ。
特に極楽浜の,ぴん,とした張り詰めた絹糸を思わせた静寂には,頭の中が真っ白になり
言葉をのむ景色だ,と思えたんです。

もし機会があればどうぞお立ち寄りください。

恐山へと続く国道沿いには,私の両親の定食屋もありますんで。
フードファイトに挑戦したい方,とかね,いらしてくれたら嬉しいな,なんてね。

 

ではまた旅をしたときに。


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2 コメント

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挑戦者志望!! (337ビョーシ!!)
2007-09-12 01:30:54
フードファイトやりたーい!!
ちなみに大学のでは伝説残してきました!
いまだ記録は破られておりません♪

てか恐山なんか行ってみたいですー!
特になんでかわからないですけど湖にそそられます☆
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挑戦者歓迎!! (yuki)
2007-09-12 09:02:34
>337ビョーシ!!
おおっ!!
是非とも挑戦してくださいな☆
こないだ,沖縄でできた友達が店に行ったらしくて,その写メ見せてもらったんだけど,定食頼んだの1人だけなのに,ご飯の『おひつ』の蓋が閉まってなかった…。
友達来ると,うれしくって,盛り上がっちゃって,それがご飯に表れるんだねぇ。

恐山連れていくよぉ☆山道行くよぉ☆
湖はうっすら水色で,そこらじゅうから水が湧いているのが見えて幻想的なのだ♪
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