裕嗣君のブログ

ラグビー応援そして闘病生活
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秋田での早明戦

2008年05月30日 | ラグビー
今週の日曜日は秋田でラグビーの早明戦がある。すでに両チームのメンバーが発表されているが、ほとんど慶応戦とメンバーが変わらない。
そんなところから慶応との力関係を知るのには大変興味深い一戦だ。

明治は昨年までの戦い方を大きく変えてきた。FW一辺倒の作戦を捨て、深いラインを引きどんどんオープンに展開する。法政の試合を見ているようだった。
慶応戦ではAからCまで同じ戦い方をしてきた。
藤田ヘッドコーチの方針転換が良くわかる。
これだけFWの選手を集めながら慶応のFWに押されるのは理解しがたいが、結果的には正しい選択だと思う。明治のBKは潜在能力は高いと思う。戦術が徹底されれば秋は脅威だ。

一方の早稲田は?早稲田のホームページを見て気がついたことがある。今年の4年生のバランスが異常だ。FWが19名に対しバックスが7名。
これまで五郎丸、畠山、権丈といった傑出したメンバーがいて気がつかなかったが。今年豊田、橋本、有田、小峰といった選手が卒業すると明らかに選手層が薄くなる。
ちなみに3年生はFW17名、BK13名。2年生はFW12名、BK17名。年生はFW14名、BK12名。
今年の早稲田のリクルートは失敗という噂を聞くが、確かに早稲田の1、2年生は小粒だ。とくにFWはフランカーの選手が多い。一方BKはCTBの選手が多い。
何だかとても偏っている。
確かに清宮監督の時は全国の有力選手を片っ端から集めたような感じがしたが、この2年は、以前の早稲田に戻ったようだ。
関東学院路線を突き進む早稲田の姿勢に若干違和感があったが、今の早稲田にはあまり違和感を感じない。今のメンバーで日本一を守り通したら早稲田は素晴らしいチームと賞賛されるだろう。

関東学院は、何でも良いので、とにかく大型選手をかき集めてきた。雑草軍団のように言われているが、最近は日本代表クラスを早稲田と競ってかき集めてきた。
そんな付けが昨年関東学院を襲った。とにかく勝って大学の名前を売ることを宿命つけられた大学。その関東学院を打ち破るために、大幅な路線変更をした早稲田。

しかし今大学ラグビーの流れが変わろうとしている。秋には新ルールも適用され、ラグビーのスタイルも変わるだろう。

慶応は昨年の遺産がありこの2年はある程度計算できるチームになるだろう。しかし3年後の慶応は未知数。今からしっかり選手を育てて欲しい。慶応はBとCの差が大きい。この変の課題を解決することは重要なことだ。

幸いこの2年のメンバーが80名を超えることなど、慶応にとっては追い風が吹いている。しかし創立150年が終わって、また過去の慶応に逆戻りでは困る。
しっかりリクルートして強い慶応を守り通して欲しい。

もちろん早稲田、明治にも頑張ってもらい一緒に大学ラグビーを盛り上げて欲しい。東海大、法大のラグビーも面白い。
早稲田、関東学院で決勝は決まりという時代は終わりだ。
混戦のラグビー、それも面白いと思う。