Yumi @ Sudan

北アフリカの国、スーダンでの生活日記

差別を受ける人、差別をする人

2005-05-01 | everyday
私が、南部出身の人々と仲良くしているのを、大家さんのおばちゃんは快く思ってません。近所のおばちゃんたちは、自分の子供が南部の子供と一緒に遊んでたりすると、複雑な心境のようです。
「南の人たちの中には悪い人が多いから、気をつけなさい」ってよく忠告されます。
モナの話によると、北部出身の女性と南部出身の男性が結婚した話を聞いたことはないとのことです。

高校時代、アメリカにいた時のことを思い出しました。大好きなホームスティ先のママが、私が黒人の友人に学校から車で送ってもらっているのを見て、複雑な顔をしました。
「ユミの友達はみんな歓迎したいけれど、黒人の友達には気をつけなさい」

スーダンの南部出身者、アメリカの黒人。犯罪率が上がるのには理由がある。
平等ではない社会の中で、社会からはみ出してしまう人がいる。

差別を受ける人、差別をする人。
不平等な世の中では、両者の溝はどんどん広がる。

路地裏では子供たちが一緒に遊んでいる。
いつまでもそのままで、大人になっても楽しかった思い出を、一緒に遊んでた事を忘れないで欲しい。
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差別を受ける南部出身の子供たち

2005-05-01 | everyday
日本に帰国する日、家であまってしまったキャンディーを、広場で遊んでる子供たちにあげようって思って、家をでました。

広場では子供たちがいつものようにサッカーをしていましたが、広場の隅で仲間に入らずにいる兄弟4人が目にとまりました。

小学生低学年くらいの男の子が2人、中学年くらいの女の子がひとり、彼女はいつも赤ちゃんをおんぶ紐でおんぶしてます。広場の横に簡素で小さな家を作っていて、そこに何人かの大人と住んでいるようです。他の子供たちと一緒に遊んでいるところを見たことはありません。

挨拶をしても、挨拶を返すことのない彼らと仲良くなれたらいいなって思って、キャンディーを持って彼らの所へ歩みよりました。
「みんなで分けてね」っていう私の言葉に、無表情で真っ直ぐ私を見つめたまま、小さく頷いて、キャンディーを受け取り、小さな家の中へ入っていきました。

心に溶けない氷があるのでしょう。小さな瞳には明らかに、疑いとあきらめの光が宿っていて、ほんの数秒しか目を合わせていないにも関わらず、私の心に重いメッセージが伝わってきました。

同じ国に生まれながら、明らかな差別を受けている南部出身者たち。生まれながらの不平等はあきらめるしかないのでしょうか。
いつか、あの子供たちも大きな声で笑うことができるのかな。

キャンディーをあげること、小銭をあげること。
もしかしたら、私が間違っているのかもしれないと、いつも考えてしまいます。

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