from タビーランド

タビーランドの住人【ティンキーウィンキー♂・ディプシー♀・ラーラ♂(25才自閉症)・ポー♂(18才)】のくらし

信号…いつ渡るの?

2007-08-07 | ラーラ(お出かけ)
ラーラには信号は分からない
…と思っていた

横断歩道を渡るときには、「信号が青に変わったね~渡るよ」と声をかけては来たけれど
信号を見てるのか見てないのか…?疑問だったから

夕方に公園へ来て
すぐにラーラは公園を出て歩いた
どこへ行きたいん?と思いつつついてきたら交差点で静止
「四角い信号が青に変わったら渡ろうね」そう言って、横断歩道の手前で手を繋いだ
ところが、信号が青に変わってもラーラは行こうとしない
前の信号と横の信号を順に見て何か言ってる(風に見える)
「青になったで」と言ったら手を振り払われた
…???
もしかして…なんで前も横も同時に青?ってか?
『前の信号と横の信号は代わりばんこに青になる』
ラーラにはこの法則が頭にあったんか…?

それからしばらくの間、交差点の手前で信号を眺めていた
点滅して、赤になって、また青になる
何回も何回も繰り返される信号の変化を見守っている
で、突然走りだす!
しかも横断歩道の信号は赤!
慌てて追いかけて叫んで制止
すぐに青に変わって、今度はすんなり渡れた

腑に落ちない信号の変わり方を、しばらく眺めたら納得した…ようだ
目の前の、自分が渡ろうとする先の信号だけを見てくれればいいんだけれど
交通ルールも、徐々に教えていかないとなぁ~
変なオリジナルルールが知らぬ間に増えてそうで怖いわぁ

発達支援実践講座 初日

2007-08-07 | ラーラ(学校行事・小学校編)
今日から三日間連続での発達支援実践講座に参加
朝9:30から受付で、終わるのは13:55
自宅から車なら10分ほどのところにある養護学校が開催地
事前に駐車の許可をとったので、車で行った
参加者は、養護学校在籍児童が半分
残り半分が、地域の小学校の特殊学級(特別支援学級?)在籍の児童
障害のある子どもを対象にした講座で、参加者の大半は自閉症児のようだ
ラーラも私も、ここの養護学校には数回来たことがある
とは言っても、夏祭りだったりイベントの時なので、ちょっと雰囲気が違う
ラーラにプレッシャーをかけまいと、事前に校舎の見取り図やスケジュールを頭に入れて
私が迷ったりオロオロすることがないよう心がけた
その甲斐あってか、駐車場から受付、受付から多目的室への移動はスムーズだった
が…
多目的室の前までくると、ラーラ…頑なに入室を拒否
理由は…恐らくカーテン
体育館・音楽室・ホール…の類は暗幕になる厚手のカーテンがあって
前触れなく暗転する恐怖がある
自分の通う小学校の体育館ですらすんなり入れるまでに一年以上かかってるんだから、いきなり初めての教室に入れなくても無理はない
『カーテン』+『人が集まっている』+『大人がいっぱい』+『泣いてる子までいる』
ラーラの頭の中では恐ろしい図式が出来上がっていたに違いない
これまでの経験で私も学んできた(遅いけど…)
『出るも入るも主導権はあなた自身にある』とラーラに教えたいから、ラーラから少し離れる
そして、ちょっと安心したラーラに『廊下にいてもいいよ』と伝えるためにそこに椅子を一脚借りて置いた
それは同時に、『入らなくてもいいけど、ここにはいてね』との制止でもあったりするんだけど
ラーラも、それで緊張がほぐれ、中の様子を窺う余裕が生まれた
すると徐々に窓越しに覗き込んだり、身を乗り出したり
仕舞いには窓の桟に腰かけて身体全部が中に入ってた
それならドアから入れば?ってな話だが…
ラーラ自身が自分の気持ちに折り合いをつけるために、必要な過程なんだと思う
一般的に見れば、非常識極まりない態度だし、それを寛容してる親はもっと非常識に見られて当然
けど、ここでは許してもらえるかな?
もっと言えば理解してもらえるかな?という思いがあった
その通り、誰も私とラーラの間に割り込んで入室を強要しはしないし
ましてや私に意見する人もいなかった
  これから始まる三日間を楽しめたらいいな
  今は無理でも自ら入れるときがくればいいな
そんな最終目的をみんなが共通に認識しているからこそ
目先の「時間が来たら入って座る」にこだわらない

始まってすぐのラーラの困った行動だけど
逆にこれはありがたいことでもある
割とふだん飄々として見えるラーラ
けど、しんどい部分をたくさん持っている
始めにガツンとしんどさを見てもらった方が、後々無理させられずに済む
楽しいと感じる事を心から楽しそうに満面の笑みで表現してくれたり
しんどーい時にはこれでもかーと嫌な顔をしてくれる
三日間関わって下さる先生に、そんなラーラの全部を見てもらえたらいい
その上で、これから先の生活に役立つアドバイスをいただけたら
この三日はかけがえのない夏休みの一コマになる

明日からも楽しみだわ