詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

志村けんさん

2020-03-30 12:10:36 | 千駄記


志村けんが死んでしまった。
享年70。新型コロナウイルスに感染したことが
公表されてから間もない。お気の毒と言う他はない。

志村けんさんはコメディアンに拘っていたゆえに
お笑いの傍らで演じるような俳優の仕事は断っていたのだろう。
ところが今年、映画の主役や朝ドラの出演が決まり
まさにこれからという時であった。おそらく70歳をきっかけに
幅広い仕事をやってゆこうと思われていたのではないか。
晩年のいかりや長介さんも歳を重ねて名優となった。

訃報きてわたくしの死者蘇える (「月が舞う」川柳20句)
 
と、かつて詠んだ。
訃報とは死者の記憶を蘇らせるものと捉えていた。
特に芸能界の訃報というのは「最近見なかったな」という
かつてのスターを思い出させるものであった。
ところが、志村けんさんは現役バリバリの大スター。
つい先日も、昔の彼女が実はアイドルで、その思い出を
振り返るようなTV番組に出演されている姿を見た。
偉ぶらないが大スターの風格はあった。

コロナウイルスの蔓延はまだまだこれから。
年寄りが動き回っている とか
若者が出歩いて騒いでいる   とか
言っている場合ではないだろう。
老若男女問わず自己防衛しながら暮らすしかない。
自宅に籠ってばかりでは経済が破綻する。

中国からの国賓やオリンピックの開催を国民の命より
大切にしていた頼りない政府を当てにするのではなく
誰もが当事者としての自覚をもって
自己判断してゆくしかないだろう。

「要請」じゃなく「命令」せよ
という声も聞くが、
「命令」されて困るのは国民である。
仮に1人10万円支給されて家に籠れと命令されたとする。
個人なら凌げる人もいるかもしれないが、
家に籠らないで結構ですよってなったときには
大半の中小零細の町工場はなくなっているだろう。
そうならないように願うほかない。



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