詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。
海岸を素足で歩く貝殻の欠片の痛みのひとつひとつを
(photo: Suishou.M)
海岸を素足で歩く貝殻の欠片の痛みのひとつひとつを
(森 水晶 未発表)
蝶々よ堕ちておいでよぼくのいる地の底にまでさみしいのなら
(photo: Suishou.M)
蝶々よ堕ちておいでよぼくのいる地の底にまでさみしいのなら
(森 水晶 『羽』)
大切は大きく切ない たいせつなたったひとりの私の家族
(photo: Suishou.M)
大切は大きく切ない たいせつなたったひとりの私の家族
(森 水晶 『羽』)
幸福な夢などはもうみられないかもしれないと思いながら夏
(photo: Suishou.M)
幸福な夢などはもうみられないかもしれないと思いながら夏
(森 水晶 『羽』)
満月の夜更けに帰宅せしわれの髪よりこぼるる罪の草の実
(photo: Suishou.M)
満月の夜更けに帰宅せしわれの髪よりこぼるる罪の草の実
(森 水晶 『羽』)
一緒には暮らせぬ猫の温もりにさようならするゆうぐれが来る
(photo: Suishou.M)
一緒には暮らせぬ猫の温もりにさようならするゆうぐれが来る
(森 水晶 「響」117号)
寺山の歌のようだと空をゆく白きかもめをステッキは指す
(photo: Suishou.M)
寺山の歌のようだと空をゆく白きかもめをステッキは指す
(森 水晶 『羽』)
猫は昼寝貴方は短歌われは恋雲雀は空に五月の薔薇よ
(photo: Yukio.I)
猫は昼寝貴方は短歌われは恋雲雀は空に五月の薔薇よ
(森 水晶)
希死念慮の瞬くごとき金星を仰ぎしばらく生きむと言わな
(photo: Suishou.M)
希死念慮の瞬くごとき金星を仰ぎしばらく生きむと言わな
(石川幸雄 「蓮」最終号)