「蓮」6号、発行いたしました
すでに多方面より
「すべてのページに情熱を感じる」
「読み応えたっぷり」
「この充実した内容でこの値段!なんてお得なのでしょう」
とお褒めの言葉をいただいております
大変励みになります
ありがとうございます
「蓮」6号より同人の作品を一首(一句)ずつ紹介します
石川幸雄
短歌「火や水や月に喩えて」
落下するスローモーション物語が不意に途絶える華麗を思う
糸田ともよ
短歌「あしたしたたる」
こおりのしんばるがうたれはくめいにきらめくはへんあびながらあう
(氷のシンバルが打たれ薄明に煌めく破片浴びながら逢う)
大政建夫
俳句「谷戸日和」
銀河濃し一村なべて鍵要らず
岡 貴子
短歌「喜寿と古稀」
朝なさな塩水のみてたまゆらを海をよぶごとまなこつぶりぬ
佐藤 薫
短歌「横濱DOLLE」「てをひらくまじ」
白シャツはまた雨に濡れ岸上のひとつの歌を空に唱へり
佐藤よしみ
短歌「風のさやぎに」
火傷痕うすれてもなお疼きいる昏き記憶に光る飛行機
橋淑子
短歌&書「われの証明」
致死率の百パーセントとう毒を呻り呻りて生くる一生(ひとよ)か
萩谷孚彦
短歌「蝶々」
吐息をば軽く吹き上げ前髪をゆらして君はうるさいと言う
布々岐敬子
短歌「無題」
畑から呼び出されたり初雪の降りたるあした野沢菜を採る
前川 博
短歌「私は空箱なり」
パンドラの匣をあけてはいけません〈わたしはあなたあなたはわたし〉
村田奈菜子
短歌「矛と盾」
デパートのトイレで泣くとは思はざり母の背に似る後ろに立てば
山中もとひ
短歌「憶えていますか」
乾かないペンキの上の足跡よどこかの猫の青い足裏
森 水晶
短歌「青空」
青空にパラソル振ってさようならはじめから冗談だったと笑い
6号の残部、ほんとうに、ほんとうに僅かです
早いもの勝ちです
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