神保町に用があり、
数十年振りにその界隈を歩くも
方向もわからない、
懐かしい場所も見つかりません。
マップを頼りに
お茶の水の駅まで歩きました。
たしかこの辺りに
喫茶店があったはず、と
思いながら歩いていたら
そのお店は昔と変わらない佇まいで
そこにありました。
そのお店には
昔、
白いポロシャツを着て
黒縁のメガネのマスターがいて
私は
いつも
コーヒーを頼みました。
そのコーヒーは
少し分厚い白いカップの中、
黒々と苦みのある
煎じた薬のようなコーヒーでした。
今回はミルクティーを頼みました。
ああ、
そのお茶の美味しかったこと。
やさしくも
しっかりこくのある紅茶の味がして。
どうして
昔、ミルクティーを頼まなかったのだろうか、、
やさしさを求めていなかったのかもしれないなぁと思いました。