ひとりよがり。

日々のことや思い出などを書きます。
個人的な覚え書き、日記のようなブログです。

お蕎麦屋さんに行ったこと。

2022-02-17 17:17:00 | 日記
何年かぶりに行った
隣町のお蕎麦屋さん。

白い麻の暖簾。
二文字の店の名前が
暖簾の端に染め抜かれています。

そして
ガラリと開く戸。
コンクリートの土間に水が打ってあり、
カウンターには
いつもお花がいけてあります。
その日は
和紙で折られたお雛様が
久しぶりに来た私たちを
迎えてくれました。

店内には
おすすめメニューとか
一切、宣伝の貼り紙がない。

このお蕎麦さん屋さんの
何年も変わらない
さっぱりした
簡素な雰囲気が私は好きです。

蕎麦は手打ちで
平べったくて
家庭で打ったお蕎麦みたいに
長くない。

お店のおじさんは
「和樂」という雑誌を
夫と私の目の前に
どうぞと勧めてくれました。

夫はかけの大盛りで
私は普通のかけそばをお願いしました。

暖簾と土間と生花とお雛様と和樂とかけそばで
全部ひっくるめて
とても美味しかったです。

お店のおじさんは
何年か一度しか行かない私たちに
いつも
「毎度ありがとうございます」
と言ってくれるので
このお蕎麦さん屋の存在は
普段は行かなくても
心にあります。