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世界の日本人ジョーク集

2010-02-23 21:52:33 | 成功するための教養本
「地球各地で採集したジョークが、真の日本人像を描き出す」
筆者/早坂 隆 出版社/中公新書ラクレ 760円

◆目次
 第1章 ハイテク国家像―クルマからアイボまで 
 第2章 お金持ちの国―バブルそして崩壊へ
 第3章 勤勉な人々―会社人間・カロウシ
 第4章 日本的アイデンティティ―集団行動・笑わないなど
 第5章 神秘の国ニッポン―風習・宗教・衣食住など
 第6章 歴史・政治・外交―アメリカ&中国との関係
 第7章 世界で活躍する日本人アスリートたち―スモウからイチローまで
 第8章 新たなるニッポン像―世界を席巻する日本のマンガ&アニメ


最近残念ながら休刊になりましたが、月刊プレイボーイという名雑誌がありました。

ヒュー・ヘフナーというユダヤ系の元新聞記者が立ち上げ、「隣のお姉さん」というコンセプトで素人のヌードを掲載し、メジャーになった本です。

この雑誌はお色気だけではなく、スポーツや政治、軍事テクノロジーなどのすぐれた記事も掲載されていました。開高健が世界中の魚を釣り上げる往年の名企画『オーパ!』も、ここから誕生しました。

このプレイボーイの中に、『パーティージョーク』という人気コーナーがありました。下ネタ関連が多いのですが、非常にウィットに富んでいて、同時に掲載されているイラストと絶妙な味を醸し出していました。

そんな懐かしい思い出を連想させてくれるのが、この『世界の日本人ジョーク集』です。プレイボーイの『パーティージョーク』でも読んだ記憶のある名作が、あちらこちらに散見されるのも嬉しい限りです。面白かったものを、いくつか御紹介します。


◆青いキリン

ある酔狂な大富豪が言った。

「もしも青いキリンを私に見せてくれたら、莫大な資金を出そう」

それを聞いたそれぞれの国の人たちはこんな行動を取った。

イギリス人は、そんな生物が本当にいるのかどうか、徹底的に議論を重ねた。

ドイツ人は、そんな生物が本当にいるのかどうか、図書館に行って文献を調べた。

アメリカ人は、軍を出動させ、世界中に派遣して探し回った。

日本人は、品種改良の研究を昼夜を問わず重ねて、青いキリンをつくった。

中国人は青いペンキを買いに行った。


◆技術者の違い

日本人とロシア人の技術者が、クルマの気密性について話し合っていた。

日本人技術者の話。

「わが国では機密性を試すためには、猫を一晩クルマの中に入れておきます。そして次の日に、猫が窒息死していたら、気密性は十分だと判断します」

ロシア人技術者の話。

「わが国でも、機密性を試すために、猫を一晩クルマの中に入れておきます。そして次の日に、猫がクルマの中にいれば、気密性は十分だと判断します」


◆四段階

新製品が世に流通するまでには、全部で四つの段階がある。

まず、アメリカの企業が新製品の開発をする。

次にロシア人が、「自分たちは同じ物を、もうすでに30年前に考え出していた」と主張する。

そして、日本人がアメリカ製以上のクオリティのものを造り、輸出し始める。

最後に、中国人が日本製のものに似せた偽物を造る。


◆女性国家論

18~20歳の女性というのは、アフリカまたはアーストラリアのようである。まだ手付かずの魅力溢れる大地。それは訪問者に感動を与える美しさである。肥沃なデルタ地帯は豊かな茂みに覆われている。

21~25歳の女性というのは、中国またはインドのようである。成長期にある国は、将来への大いなる夢と希望を抱いている。開発は順調に進んでいる。

26~30歳の女性というのは、アメリカまたは日本のようである。国土は隅々まで開発され、成熟期を迎えた政府は自由貿易を標榜する。現金とクルマを多く持つ相手であれば、貿易はより積極的なものとなる。

31~35歳の女性というのは、ブラジルまたはメキシコのようである。蒸れるほどの熱を持っていて、そこにあるのはまさに情熱である。

36~40歳の女性というのは、フランスまたはバルト三国のようである。国は開かれているのに、訪れる人は少ない。大きな問題があるわけではないのだが、それは寒い気候のせいであろうか。

51~60歳の女性というのは、イラクまたはユーゴスラビアのようである。戦いに敗れ、政府は過去の失敗にとりつかれている。大規模な再建工事が必要であるが、その費用は莫大なものとなりそうだ。訪れようとする者はよほどの変人である。

61~70歳の女性というのは、イギリスまたはモンゴルのようである。過去の栄光ばかり思い耽る日々。出てくるのは諸国制服の昔話ばかりである。未来はない。


◆レストランにて

ドイツ人と日本人とイタリア人が一緒に食事に行った。食後、三人はそれぞれこう考えていた。

ドイツ人は、割り勘にするといくらか考えていた。

日本人は、3人分払うといくらか考えていた。

イタリア人は、おごってくれた人になんとお礼を言うか考えていた。


◆何したい?

学びたいのならロンドンへ行け。

食べたいのならパリへ行け。

着たいのならミラノへ行け。

聴きたいのならウィーンへ行け。

踊りたいのならリオデジャネイロへ行け。

稼ぎたいのなら東京へ行け。

死にたいのならバグダッドへ行け。


◆電球ジョーク

問い:切れてしまった電球を新しいものに取り替えるのに、何人の日本人ビジネスマンが必要だろうか?

答え:3人。1人がその電球が日本製であるかを確かめ、1人が電球を交換し、1人が古い電球を輸出する。


◆飼育員の対応

動物園の人気者だったゾウが死んだ時、各国の飼育員の対応は以下のようなものだった。

フランス人はそのゾウの思い出を一編の詩にしたため、涙した。

中国人は巧みに調理して食べてしまった。

日本人は一生懸命、大粒の汗を流しながら、みんなで墓を掘り始めていた。


◆浮気現場にて

会社からいつもより早めに帰宅すると、裸の妻が見知らぬ男とベットの上で抱き合っていた。こんな場合、各国の人々はいったいどうするだろうか?

アメリカ人は、男を射殺した。

ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらうと言った。

フランス人は、自分も服を脱ぎ始めた。

日本人?彼は、正式に紹介されるまで名詞を手にして持っていた。


◆無人島にて

ある時、大型旅客船が沈没し、それぞれ男2人と女1人という組み合わせで、各国の人々が無人島へと流れ着いた。それから、その島ではいったい何が起こっただろうか?

イタリア人…男2人が女をめぐって争い続けた。

ドイツ人…女は男の1人と結婚し、もう1人の男が戸籍係を務めた。

フランス人…女は男の1人と結婚し、もう1人の男と浮気した。

アメリカ人…女は男の1人と結婚して子どもも生まれたが、その後離婚し、親権を争うためにもう1人の男に弁護士役を頼んだ。

オランダ人…男2人はゲイであり、結婚してしまった。女は無視された。

日本人…男2人は、女をどう扱ったらよいか、トウキョウの本社に携帯電話で聞いた。

ブラジル人…3人で楽しそうにカーニバルを始め、飽きることなく踊り続けた。

ロシア人…女は愛していない方の男と結婚し、3人で果てしなく嘆き悲しんだ。


まだまだ面白いジョークが、満載です。

パーティー社会の欧米では、ウィットに富んだジョークスキルは紳士道のたしなみの一つ。知的バトルに負けないためにも、ジョークで応戦できるようになりたいものです。


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