卒業式の『式』と謝恩会の『会』
この区別がなくなりつつある気がしてならない。
卒業シーズンを迎えるこの時期、いつも思うことである。
昨日、朝日新聞で戸山高校の記事を見つけた。
都立戸山高校といえば、進学指導重点校として
注目されている伝統ある進学校である。
教室にも戸山高校の生徒は何人も通っていた。
記事は、今月4日行なわれた戸山高校の卒業式についてのもの。
『保護者撮影卒業式ビデオ、校長がテープ保管』
なるほど・・・都教委の『国旗の掲揚と国歌の起立斉唱』の義務付けネタ。
記事の最後にはご丁寧に昨年の卒業式での出来事まで説明している。
朝日新聞の記事だけでは詳細が不明であるため、他紙も検索したが見つからない。
またこの問題を取り上げることで、世論を盛り上げ
『国歌国旗』反対の立場をアピールするつもりなのかぁ?
この事件(と呼べるほどのものではないと思うが)についても
な~んか怪しい雰囲気が・・・
戸山高校の卒業式は3月4日であったが、
報道されたのは9日午後4時頃。
他の都立高校の卒業式は3月10日または11日。
タイミングもドンピシャ?
まさか朝日が誰かと結託して仕組んだとか・・・
そうだとすれば朝日新聞、相変わらずである、恐るべし?
来年もこの時期、似たような記事を出すに違いない?
今日はとても暖かい一日であった。
東京での最高気温は19度だったそうだ。
昨夜帰宅途中、ふっとあるものに気がついた・・・
というより、目を奪われた。
梅の花
毎日の駅から自宅まで同じ道を歩いているのに・・・
いつの間に咲いていたのだろう。
ここ最近、気持ちに余裕がなかったからかな?
暗い夜道に、電灯の光を浴びて、
ボーッと白い花が浮かび上がって見えたその時は、ちょっと感激した。
今朝も駅に向かう途中、まわりの景色を注意して歩いていたら
赤い梅の花も咲いているのを見つけた。
今まで、まるで枯れているかのようだったのに・・・
木の生命力というか、自然の力というかすごいなって、素直に感心した。
梅の花が咲けば、そろろろウグイスの鳴き声も聞こえてくるだろう。
はじめは上手に鳴けず、ぎこちなく♪ホーホケキョ♪と囀るウグイス。
それでも一生懸命鳴いて、一丁前(一鳥前?)になるのだろう。
着慣れた制服を脱ぎ、真新しい制服やスーツに身を包み照れくささを感じつつも、
少しだけ大人になった気分を味わうだろう生徒たち。
どこか重なってしまう思いがするけど、とてもとても微笑ましい。
梅の花が咲けば、次は桜・・・
教室では生徒たちに一足早く、たくさんのサクラが咲いた。
WBC日本対韓国を昨夜テレビで見た。
1回表、日本選手が場内アナウンスで紹介される。
『ライト、イチロー』のアナウンスにイチロー選手は高校野球のように
ダッシュで守備位置につく・・・それだけで感動した。
大会前のコメントも試合後のコメントも・・・
あのイチロー選手が・・・
ベンチでもとても険しい表情でグランドを見つめていた、怖いくらいに。
日の丸を背負った責任感からだろう。
野球界の将来を思って(危惧して?)いるからだろう。
凄い・・・
あらためてイチロー選手って、凄いと思う。
日本を代表する、日の丸を背負う・・・簡単に口にすることはできるが
選手の重圧は相当なものだろう。
プロ選手の参加が可能になった五輪野球も選手の重圧、プレッシャーが伝わってきた。
だからこそ、観ているものに感動を与えてくれたのだ。
WBCに関するニュースのあと、大リーグのキャンプ情報も流していた。
本来なら日本代表に召集されていた選手たちだチームの方針もあり、
出たくても出られない事情があるのだろうと思いたい。
日本の代表、日の丸を背負った人々か・・・
では、トリノ五輪はどうだったか?
荒川選手の金メダル1個 日本のメダル獲得率は0.89%しかも、
選手112名に対し役員127名であり、選手100名以上を派遣した国ではダントツ最下位。
勝てない選手を無理して派遣していないだろうか?
各競技役員たちがトリノに行きたいばっかりに・・・
少なからず国から補助金が出ているという事実も軽んじていないだろうか?
JOCがマスコミに乗せられたのか、マスコミがJOCに乗せられたのか・・・
開幕前のメダル獲得見込みの甘さにも呆れてしまうし、あまりにもお粗末である。
国の代表、日の丸を背負うという意識と責任感はあっただろうか?
挙句の果てに、小坂文科相は荒川選手を前に
「他人の不幸を喜んではいけないが、ロシアの選手がこけた時には喜んだ。これでやったーって」
の発言の報道をみて苦情が寄せられたそうで
「荒川選手の金メダル獲得が大変うれしいとはいえ、一部配慮に欠けた発言をしたことについては、
深く反省しており、荒川選手及びスルツカヤ選手に対しておわびを申し上げます」
と謝罪文を発表したそうだ。
確かに気持ちは分かるけど・・・
ちなみに昨日、日本を破った韓国は選手40名に対しメダル11個、メダル獲得率は27.5%(1位)
これが国力の差だとは思いたくはない。
参加することに意義があり、その数だけが国の文化的成熟度を図るものだと思ってはいないだろうか?
富裕層の連中がお金にモノを言わせて団体旅行に出かけ、
まわりの目も気にせずバカ騒ぎしている絵が浮かんでくるのだが・・・
選手たちはそうではなかったと願いたい。
今日3月3日はひな祭り、桃の節句
私には妹も姉もおらずひな祭りなるものを
今まで経験したことがなかった
数十年過ぎ、長男が生まれ、次いで長女が生まれ
晴れてひな祭りなるものを経験することになった
が、テレビなどで見るような
でっかい7段飾りを飾る場所は我が家にはない
あるのは場所を取らぬ、お姫様とお殿様の
2体セットのコンパクトなもの
それでも娘は嬉しそうにそれを眺めている
やはり女の子なのだなぁと思う・・・
桃の節句に端午の節句・・・
これらはジェンダーフリーに反すると
真面目に論ずる諸兄がいることが信じられない
以前、流行ったSMAPの香取慎吾君が歌った
『慎吾ママのおはロック』の歌詞の一部
♪慎吾ママは料理上手・・・♪
ジェンダーフリーに反するからダメ
昔話でも・・・
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました・・・
これもダメ
いろいろ調べれば、面白いというか
馬鹿馬鹿しい話がごろごろ出てくるだろう
もう笑うしかない
私は日本の文化や伝統、行事を大切にすることを子供たちに伝えよう
日本の昔話をたくさん読ませよう
男の子は男の子らしい、女の子は女の子らしい振る舞いを身に付けさせよう
私にとってひな祭りや端午の節句は自分自身への誓いを確認する日である
あいにく朝から降る冷たい雨のなか、
我が生徒たちも各高校に発表を見に行った。
昨日は、どういう結果であっても、
必ず連絡するようにと念を押した。
朝9時からの合格発表がある。
教室で電話が鳴るのをドキドキしながら待っていた。
9時30分・・・電話が鳴った。
一つ咳払いをして、受話器を取った。
『はい、代々木個人特訓教室です・・・』
営業の電話(怒)丁重にお断りする。
刻々と時間が過ぎていく・・・おかしい。
携帯電話などなかった時代は公衆電話を探し、
見つけても行列が続きなかなか順番がまわってこなかったが・・・
10時前、再び電話が鳴った。
きた・・・第一号。
『○○ですけど、先生ですか?』
『おはよう!』
心配していた生徒からだった。
なんかいつもと声が違う気がする。
気のせいか?
おはようの挨拶のあと、
ちょっとした間、沈黙・・・
どう言おうか・・・
どう切り出そうか・・・
やはりストレートに『どうだった?』と聞く。
さらに、自分の不安を隠すために?
強気を装うために?
信じていることを伝えるために?
矢継ぎ早に『受かっただろ?』と・・・
生徒も劇的なそのときを多少、演出したかのように
『はい、受かりました、合格しましたっ!!』
この瞬間が、塾講師をやっていて一番嬉しい。
この一瞬で、今までの苦労が一度に吹き飛ぶ。
この言葉が、エネルギーを与えてくれる。
おめでとう!